生活クラブ 市場のあり方に対抗 "健康"で食をデザイン(生協流通新聞)
2013年07月05日:生協流通新聞
共同購入政策
生活クラブ連合会は6月21日、東京・荒川区のホテルラングウッドで通常総会を開催し、2013年度の連合会活動方針や予算、役員補充選挙などすべての議案を賛成多数で採択した。
12年度決算は、会員単協への供給高が前年比95.4%、予算比95.8%の487億1409万円となったが、損益改善を進めた結果、経常剰余金では2期連続で続いた赤字から脱却し、2608万円の黒字を計上した。
野菜や米・肉などの主要品目を中心に利用が減少している共同購入事業を強化するため、13年度は共同購入政策における新たなテーマとして、生活クラブ消費材を使った独自の「健康な食べ方提案」(生活クラブ型の食をデザイン)を展開。新たな政策課題として、次年度からの第6次連合事業中計に引き継いでいく。
本来の食とは切り離されて“健康食品”の市場が成長するなかで、市場に対抗する“食べ物半分・食べ方半分”の健康な食生活を提示。献立や家計を支援する消費材開発と規格見直し、栄養バランスと食費をデザインした献立カレンダー、冷凍弁当の開発、『健康な食・えほん』の発行・配布などを進め、組合員の健康への不安を解消する独自の“食べ方提案”で新規加入の拡大を図る。
飯能DC
コスト削減へ委託先変更─牛乳混載に向け要冷倉庫
連合物流の要として機能する飯能デリバリーセンター(DC)は4月から、業務委託先を日立物流からカワタキコーポレーションに変更。
300人のパート雇用者をそのまま引き継ぐ形で業務水準を維持し、上半期と下半期ごとの作業改善目標を予め委託金額に盛り込むなど、確実な委託費削減を実現する。
また、7月中に竣工予定の飯能DC第2要冷倉庫は、太陽食品販売の営業保管倉庫や飯能DCを補完する機能を持ち、配送効率が課題となっているパスチャライズド牛乳をこの第2倉庫で仕分け、センターヘの冷蔵便に混載する運用に移行することで大幅なコスト削減につなげる。