加工食品とは思えないこだわりの消費材で忙しい毎日を手助けしたい。全国農協食品株式会社
提携品目:鶏ごぼうごはん、チキンピラフ 他
私ども全国農協食品株式会社は、食と健康に貢献する企業を目指し、安全で安心できる国産農畜産物の加工食品を供給する提携生産者です。生産者交流会や連合会の事務所に寄った際には、皆さんに「全農さん」もしくは「全農食品さん」と呼んでいただくことが多いのですが、当社は、JA全農(全国農業協同組合連合会)を母体に設立された全農グループの子会社になります。国産米消費拡大のために1974年に設立され、冷凍米飯や学校給食の提供により米飯の利用を広げる役割を全農グループの一員として担ってきました。
提携のきっかけは理念の一致から
1993年、冷害と台風の被害により日本のお米は大凶作に陥りました。タイ・アメリカ・中国から緊急輸入が行われ、量販店の棚から国産米が消えた時期があったことを覚えている方も多いでしょう。この災害による米不足をきっかけに、生活クラブは独自の備蓄米(生活クラブ指定米)制度を始めました。しかし、翌年の新米が確保できれば、備蓄米は繰越在庫として年々余ってしまいます。せっかくの備蓄米を無駄にせず消費していくために、冷凍加工米飯への利用が検討されることになりました。この備蓄米の余剰対策をきっかけに、1996年、「お米の消費拡大」という理念をともにする当社との提携が始まりました。
良質な水と炊飯技術でお米の味を引き立たせる
おかげ様で現在、当社では100品以上の消費材を生活クラブに供給させていただいております。その代表となるのが、「鶏ごぼうごはん(Sマーク品)」「チキンピラフ」「焼おにぎり」「牛肉とごぼうライスバーガー」などの冷凍米飯類です。
当社は2000年3月、冷凍米飯専用工場を栃木県真岡市に稼動させました。生活クラブと提携を始めた1996年当時は、兵庫県西宮市鳴尾浜に工場があり、そこから冷凍米飯類を供給していました。しかし、前年に発生した阪神淡路大震災の影響は大きく、工場を栃木県へ移転することになりました。
移転先を栃木県真岡市にした理由は、鬼怒川水系の上質な水が豊富に流れていることです。炊き上がったごはんの半分以上は水分です。上質な水を使用することで、生活クラブのお米をよりおいしく炊き上げることができるからです。
当社工場の製造のこだわりは、お米を一釜ごと炊き上げる「釜炊き方式」を採用していることです。市販の大量生産向け工場では、ベルトコンベアで流れてくるお米に高圧蒸気を吹きかけて炊きあげ、そこに調味料を噴霧する「蒸気炊飯」が主流です。お釜で丁寧に炊くことで、お米一粒一粒に旨味が染み込みます。とくに、「鶏ごぼうごはん」のような和風味のごはんでは、蒸気炊飯よりごはんの旨味がはっきりと出ます。また、前日に調理した具材の煮汁を一緒に炊き込み、鶏肉やごぼうの旨味を余すことなくごはんに加えています。
組合員に育てられた鶏ごぼうごはん
現在、当社が供給している冷凍米飯類は18品に上りますが、提携当初から供給している「鶏ごぼうごはん」が今も一番人気です。生産者交流会では、多くの組合員から「昔からよく利用しているよ」とうかがうほどの人気消費材です。
人気の理由は釜炊き方式による製法に加え、使用原料にもこだわりが感じられるからだと思います。お米は100%生活クラブ指定米、鶏肉は「はりま」を使用。ごぼうやきぬさやなどの主原料はすべて国産です。さらに、麦を米粒の形に成型した国産の「米粒麦」をわずかに加え、パラリとした食感を出しているのもおいしさの秘訣です。主原料以外にも、調味液の醤油やなたね油なども可能な限り提携生産者の消費材を使用しており、数ある当社の消費材のなかでも、組合員どうしで多く語られる一品として成長してきました。これからも変わらず、ご愛顧いただきますよう、よろしくお願いいたします。
生活の助けとなる消費材を
昨今、共働きをするご家庭が増えたことから、食生活のスタイルが大きく変わりました。素材を中心に取り組んできた生活クラブも例外ではなく、その影響が出ています。
当社では、原料や製造工程へのこだわりだけでなく、調理の「簡易性」も追求しています。なかには加工食品を「手抜き」と思われる方もいらっしゃいますが、「時間がない時の朝食・昼食・お弁当作りを簡単に」、「もう1品おかずを増やしたい時に」、「お子様が小腹空いた時に」など、いざという時、手軽に活用できるのが加工食品の最大の良さです。
また、冷凍米飯類の他に、電子レンジで簡単に調理できる「お弁当用ひとくちメンチカツ」や「星とハートのスイートポテト」、トースター調理の「ひとくちハッシュポテト」、流水解凍もしくは自然解凍で青果品と変わらない味と風味が楽しめる「冷凍塩ゆでえだまめ」など、たくさんの品目を取り揃えています。こちらも主原料および調味料は可能な限り指定原料・国産を使用しており、加工品とは思えないこだわりがあるのが生活クラブの消費材です。新学期・新年度に向けてお弁当用の1品としてはいかがでしょうか。
(2014年2月掲載)
※掲載時期によりパッケージが現在のものと異なる場合があります