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【あれから3年】第2回「わかめとかきの生産者は」

「3.11」から3 年。生活クラブでは3次にわたるカンパを組合員に呼びかけ、それをもとに支援活動に取り組んでいます。この間の活動や現在の組合員や生産者の状況を5回にわたって報告します。2回目は肉厚わかめの生産者である重茂漁業協同組合と、生かきの生産者の(株)丸壽阿部商店のいまを紹介します。(2014年3月7日掲載)

復興元年を襲った南岸低気圧―重茂漁業協同組合

1月に行なわれた「春いちばん」の出荷式にて。左から3番目が後川良二さん 2014年を「復興元年」と位置づけて、船の調達や加工施設などの整備をすすめてきた重茂漁業協同組合(岩手県宮古市)。その甲斐あって漁獲量は、震災前の7~8割まで回復してきました。
 生活クラブが組合員カンパをもとに寄贈した3隻の定置網船もフル稼働し、1月末まで行なわれた定置網漁では09年並みの約2万トンの水揚げがありました。11年、12年と7,000トン前後と低迷した頃に比べて「サケがもどってきた」と、重茂漁協業務部次長の後川(うしろかわ)良二さんは顔をほころばせます。
早採りわかめ「春いちばん」の収穫作業(2012年) 1~2月に摘み取る早採りわかめ「春いちばん」も、順調に生育して30トンの収穫が見込まれていました。ところが、2月に二度にわたって襲来した「南岸低気圧」の影響で3割ほどの減産になってしまいました。
 「『春いちばん』は獲れたての生わかめです。それがのべ8日間も海に出られず、水揚げできなかったのです」(後川さん)
 生活クラブ向けは一部の配達を1週間遅らせることで対応できましたが、他の取引先へは納品を遅らせることができず欠品となってしまったのです。
 わかめの早採りは収穫時の労働が比較的に軽いこともあり、年齢が高くなってきた漁家などがひとりでも多く漁業を続けられるようにするとともに、若い漁業者の育成につなげたいとの意向がありました。「それだけに残念でした」と後川さんは振り返る一方、次のように続けます。
生活クラブが寄贈した定置網船「第八与奈丸」からの水揚げ 「鮮度がいのちであるため『春いちばん』は、地元でしか食べられない味でした。それが生活クラブの協力もあって、全国に届ける目途が立ちました。これは成果だったと思います。私たちには震災直後から物心両面で支援してくれた生活クラブという強い味方がいます。これからも連携して、日本の漁業や地域を守っていきたいと思います」
 3月10日からは、いよいよ肉厚わかめの原料収穫が始まります。重茂漁協にとって主要な港である音羽漁港と重茂漁港の整備には、さらに数年を要します。復興には息の長い取組みが必要です。生活クラブは食べて復興を支援する活動を強化していきます。

これからも美味しいかきを!―丸壽阿部商店

「美味しいかきをつくります」(畠山さん・左)と「旬を思う存分味わってほしい」(阿部さん) 東日本大震災のため、一時は広島産のかきを原料にせざるを得なかった丸壽阿部商店(宮城県南三陸町)でしたが、今シーズンから宮城県唐桑産の生かきの供給ができるようになりました。その原料産地である宮城県漁協・唐桑支所に対して、生活クラブは国などの補助対象とならない漁具や種かきの購入資金をカンパし、復興を後押ししました。
 宮城県漁協・唐桑支所が丸壽阿部商店へ生かきを出荷できるようになったのは、かきを剥くための加工施設が2013年10月に稼働を始めてからです。支所運営委員長の畠山政則さんは「唐桑は剥きがきがメインでしたが、加工施設の建設が大幅に遅れてしまいました。それがようやく完成し、やっとスタートラインに立てた思いです。今年1月からは本格出荷。みなさんの期待を裏切らないかきをつくります」と決意を新たにします。
丸壽阿部商店のみなさん 丸壽阿部商店専務の阿部寿一さんは、畠山さんが見せてくれたかきを手に「色白で透き通るような身で、しかも内臓が大きいのはうま味が凝縮されている証拠です。私どもにとってもこれが本当の復興かき。たくさん食べていただければ復興のさらなる後押しになります」と話します。
 心配された南岸低気圧の影響は、かき養殖ではさほどではありませんでした。しかし、宮城県内のかき養殖施設の復旧状況は、震災前の2割ほど。収穫量も3割程度にしか回復していません。また、かきを剥く人手が大幅に不足しています。
 「まさに『人は石垣、人は城』だと痛感しています。かきの生産量を増やしたいと思っても、私ひとりの力ではどうにもなりません。当社ではなんとか人手は確保できていますが、これからも社員や漁家と力を合わせて復興に向けて歩んでいきたいと思います」と、阿部さんは語ります。

2014年度は「福島の子どもたちと知る権利を守る活動」と「共生地域創造財団による伴走型支援」を中心に、生活クラブだからできる復興支援を引き続き実施します。第4次カンパへのご協力をよろしくお願いします。具体的な方法については「ライブリー」や各単協のニュースなどをご覧ください。

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