韓国iCOOP生協 求禮自然ドリーム・パーク1周年記念式典に参加しました
韓国の二大生協の一つ「iCOOP生協」が昨年開設した「求禮(グレ)自然ドリーム・パーク」で、オープン1周年記念式典が4月18日に開催されました。生 活クラブ連合会の加藤宏一会長が現地に招かれ、式典に参加しました。これに先立つ4月16日には、加藤会長招聘記念のフォーラムが開催され、生協運動の課 題について活発な意見交換が行なわれました。(2015年5月18日掲載)
求禮自然ドリーム・パーク
韓国・全羅南道求禮郡にある「求禮自然ドリーム・パーク」は、iCOOP生協が建設した約15ヘクタール(東京ドーム3.2個分)にわたる施設で、2014年4月にオープンしました。
iCOOP生協が供給する加工食品の生産工場が多数集積し、物流センターや食品検査センターなども備え、信頼できる食品の生産と流通の効率化を実現してい るということです。工場だけではなく、映画館やレストラン、ビアホール、クッキングスタジオ、フィットネス、宿泊施設なども備え、地域社会の文化施設とし ても利用されている大規模な複合施設となっています。2014年には9,300人の来場者があり、今後、近隣に60戸の住宅建設も予定しているということ です。
1周年記念式典に4千人が集まる
4月18日に開催された1周年記念式典では、iCOOP生協の提携生産者のブースや組合員活動をアピールするブースなどが並び、約4,000人が参加したにぎやかなイベントとなりました。
式典で、生活クラブ連合会の加藤会長は「単なる消費組合ではなく、生産に関わりこれを理解しつつ協同組合運動をすすめているiCOOPの実践が、さらに発展することを期待したい」と祝辞を述べました。
祝辞の中で、今年2月にアメリカで開催されたICA(国際協同組合同盟)の「サステナビリティアドバイザリーグループ」の会合の際に、iCOOP生協から 今回の式典へのお誘いを受けたことが紹介されました。この会合は、世界の10の協同組合が集まる小さなものですが、アジアからは、生活クラブとiCOOP の2つの生活協同組合が選ばれ、「サステナブル(持続可能)な社会」という世界共通の重要な課題について議論をしているものです。
式典に先立つ4月16日には、大田(テジョン)のiCOOP生協ハンパッセンターで加藤会長を招聘した記念フォーラムが開催されました。
フォーラムで加藤会長は、「生活者政治と福祉においての生協運動の成果と展望」をテーマに講演しました。会場にはiCOOP生協のリーダー約60人が参加 し、市民のネットワークによる政治参加や、社会福祉・自然エネルギーなど、生協運動の様々な課題について、活発な意見交換が行われました。
【参考】
- 韓国iCOOP生協のウェブサイト (日本語)
- 求禮自然ドリーム・パークが、ついにグランド・オープン (2014年4月・iCOOP生協のサイトに掲載された記事・日本語)
- 国際協同組合同盟(ICA)「サステナビリティ・アドバイザリーグループ会合」が米国で開催 生活クラブ連合会からも参加 (生活クラブ活動情報 2015年3月19日掲載)