生活クラブは電気の共同購入を始めます 自然エネルギーの普及でサステイナブルな社会へ
生活クラブ生協は、再生可能な自然エネルギーを基本とした電気の共同購入を始めます(*)。
電気を選ぶことは、生き方や未来を選ぶことです。あなたも生活クラブの電気を選んで、サステイナブル(持続可能)な社会づくりに参加しましょう。
(*)地域によって開始時期などが異なります。
生活クラブの自然エネルギーがご家庭に届きます
2016年4月からの電力小売自由化により、電気を選んで買う時代が到来します。
生活クラブはエネルギー7原則を定め、2016年から自然エネルギーによる電気の共同購入をはじめます。電気の共同購入はパスチャライズド牛乳などの消費材と同様に、電気の原料・生産方法・生産者を明らかにして適正価格で取り組みます。また、自然エネルギーを生み出す産地との連携を深めていきます。
電気の共同購入への参加を広げ、おおぜいの買う力を集めることで自然エネルギーを応援し、サステイナブル(持続可能)な社会をつくりだしていきましょう。そして原発のない未来を子どもたちに手渡しましょう。
【エネルギー7原則⑥の※】エシカルコンシューマーとは、「環境や社会に配慮した商品・サービスを選択し、購入・利用するなどの消費行動をつうじて、社会的な課題の解決に寄与していこうという意思を持った消費者」のことで、エコロジーやグリーンなどをさらにすすめた「倫理的・道徳的な消費活動」に取り組む人々をいいます。
電気の共同購入は6月に首都圏で先行スタート
電気の共同購入は、2016年6月から首都圏の生活クラブ(東京・神奈川・埼玉・千葉)で、10月から全地域の生活クラブで開始します。
ただし、現時点では調達できる自然エネルギーに限界があることから、開始時は共同購入する人数を限定します。人数枠は、今後の自然エネルギーの電源開発と合わせて広げていきます。
また既存の各電力会社の管内ごとに電気の需給調整が必要なため、電気の共同購入価格は管内ごとの設定となります。先行実施する首都圏の生活クラブ組合員(東京・神奈川・埼玉・千葉)の方は、2月にお届けする「登録申込書」をご覧ください。
生活クラブの自然エネルギーを選び、
サステイナブル(持続可能)な社会づくりに参加しよう
自然エネルギーの拡大を目指します
電気の共同購入は、脱原発、エネルギー自給、CO2削減をすすめる、生活クラブ総合エネルギー政策の「つくる、使う、減らす」の具体的な取り組みです。
生活クラブで共同購入する電気は、生活クラブの事業所や生活クラブが設立した発電所、協力団体から調達した太陽光や風力発電所の電気などの自然エネルギーの割合が高い電気です。
現時点では調達できる自然エネルギーの発電量に限りがあるため、その割合は30~60%と電力会社管内ごとに異なります。今後は消費材の生産者とエネルギーの分野でも提携をすすめ、自然エネルギーの拡大をめざします。
毎月の請求明細書には電源構成の実績を表示し、情報公開をすすめます。また消費材の開発・改善と同じように、組合員の意見をもとにした新たな契約プランづくりも検討していきます。
寄付金つきのメニューもあります
電気の共同購入への参加と同時に、寄付金つきメニューを任意にプラスすることができます。寄付金つきメニューを選択すると、毎月の電気料金の5%分を「生活クラブ自然エネルギー基金for 5%」に寄付することになります。基金は、自然エネルギーや省エネルギーの推進のための資金として活用していきます。
電気の共同購入の主役は契約者である組合員
電気の共同購入はスタートラインに立ったところですが、生活クラブは原発には頼らない「脱原発」で、自然エネルギー100%の電気をめざしていきます。
電気の契約を選択することは生き方や未来を選択することにつながります。生活クラブの電気を選ぶことで持続可能な社会づくりに参加していきましょう。
※電気の共同購入は、生活クラブの電力会社「㈱生活クラブエナジー」との契約となります。
『生活クラブOPINION 2016 年2月3回』より転載
(2016年1月22日掲載)