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ミニマムな選択で、心地よい住まいと暮らしを 尾崎友吏子さん ①

生活クラブのある暮らし Vol.6
2018.5.16

生活クラブの消費材をじょうずに使いこなし、家族も自分も心豊かにすてきな日々を過ごす。そんな毎日を実践されている生活クラブの組合員にお話をうかがい、消費材を暮らしの中で活かすコツやアイディアも紹介する連載です。


今回は、ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」で、ダウンサイズした暮らしや住まい方の工夫を紹介されている尾崎友吏子さんにお話を聞きました。尾崎さんは生活クラブ生協大阪の組合員。建設コンサルタントに勤務しながら3人のお子さんを育てるワーキングマザーです。その一方で、ブログや著作、雑誌記事、講演などと幅広い活動に取り組まれています。

「足していく」ことでは心地よくなれなかった

―――ブログやご著書で紹介されている「ダウンサイズした暮らし」に行き着いたのは、どのようなきっかけだったのでしょう。

子どもの頃から住まいに関心があって、建築とインテリアデザインを学んできました。建築士とインテリアコーディネータ―の資格を取って、自分の家も理想的にきれいにしていたい、という思いが強かったんです。

インテリアって、本やウェブで見る写真みたいに、おしゃれな家具や雑貨品をそろえて、というように「足していく」イメージじゃないでしょうか。私も以前は、家を整えようと、あれこれ便利そうなもの、素敵そうなものを買っては試していました。でも、仕事もしながら幼い子どもが3人いる暮らしでは、ものが増えてしまうと掃除も行き届かず、本で見るような素敵な住まい方にはとてもなれませんでした。自分にはできないな、って。

そこで、収納術を学んで解決しようと「整理収納アドバイザー」の講座に行きました。最初の5分で教わったのは「整理とは不要なものを減らすことそのもの」、つまり減らさないと「整理」したことにはならないということ。目からウロコが落ちました。使っていなかったものを手放すと、次第にスペースにも時間にもゆとりができるようになりました。ものを減らしてスッキリ暮らせば、収納の「術」はいらないんじゃない?と気づきました。

東日本大震災も大きな転機でした。建設の仕事に関わっていることもあって、仕事で汗水流して出来上がった建設物でも、未来永劫あるわけではない、ということを強く感じました。いくら思い入れがあるものでも永遠にはなくて、人々の暮らしは変わっていくし、その時々で必要なものもどんどん変わっていく。そのことを思い知らされました。

一時期は、広い家が豊かさの象徴と思っていたのですが、今の小ぶりな住まいに引っ越したのも、いくら広くてもものがあふれて使いきれない部屋なんかいらない、と考えたからです。「足していく」ことだと、私がめざす心地よい暮らしには決してたどり着けないと気がつきました。

自分にとって必要なものだけを選ぶ暮らし方

―――その「『足していく』ことだと心地よくなれない」というお考えが、キッチンや食卓のことにもつながっていくわけですね。

私の母は、料理の品数、食材の品目の多さとあれこれ手間暇かけて、働きながらも美味しい食事を整えてくれました。また、学校でも、「栄養のバランスをとる」「多くの品目を摂取する」という食生活が良いと学んできました。もちろん母にはとても感謝していますし、栄養のバランスも大事なことだと思います。でも、それもやり方によっては、料理や食材を次々と「足していく」ことになりがちです。私もそうするのが正しくて、それが健康な食生活なんだと信じていました。

ところが生まれた長男に食物アレルギーがあって、食べ物に苦労するようになりました。赤ちゃんのころ、卵や乳製品が全くダメでした。栄養のバランスどころか、食べられない食材がいくつもあるのでどうすればいいのか迷ってしまいました。まだ母乳も飲んでいたので、私自身も卵や乳製品を止めていたこともあります。

それまで、栄養のバランスをとるには、いろんな食材を1日に30品目とか、卵は1日1個食べるのがいいとか、常に気を配って品数豊富な食卓に、ある意味では「ごちそう」を並べて…というやり方がいいんだと思っていました。たしかにそれも間違ってはいません。でも毎日、毎回の食事にそれを続けるのも大変だし、人それぞれ体質も違うし、その時の条件によっていろんなやり方があるはずです。長男の食物アレルギーがきっかけになって、栄養的によいと言われたこと、誰かに薦められたことのどれもが、いつも絶対に正しいというわけではなく、そのとき自分にとって何がいちばんよいのかは、自分で考えて選ばないといけないんだ、という思いに至ったのです。

自分にとって、いま本当に必要なことを自分で考えて選ぶ。「足りない」からといって「足していく」ことだけが解決方法なのではなく、本当に必要とはいえないものごとはなるべく「足さない」。必要十分な範囲だけで、からだも心もすっきりと暮らす。その方が心地よく暮らせることがあると知りました。

今でも長男は食べられないものも少しはありますが、卵も牛乳も問題ありません。長男の食物アレルギーがなければ、このことに気づかなかったかもしれません。

―――生活クラブに加入されたのも、食生活の見直しがきっかけですか?

以前、団地に住んでいたころ千里山生協のグループに入ったんですが、グループが解散して続けられませんでした。もっと前には神奈川の実家の近くに生活クラブのデポー(店舗)があって、実家の母も時折利用していたので生活クラブには馴染みがありました。

再加入したきっかけは、引っ越しして食材の宅配業者を探していたときに、お菓子作り名人の友人が「生活クラブの卵を使うとお菓子の出来が違う」と言っていたのを思い出したことです。生活クラブの卵は、殻がしっかりしているので子どもが二歳の時でもきれいに割れたんですよ。よそで買ったふつうの卵だとなぜかうまく割れなかったんです。黄身もしっかりしているし、あらためていい卵だなと思います。

また、玄関先まで届けてくれる上に、カタログの品目数控えめで選択肢が限られるから、いちいち選ばなくていいのが楽なのが良いですね。10個のものから最善の1個を選ぶってとても迷うじゃないですか。生活クラブの消費材なら、選ばずに一つとっても、「はずれ」が無い。他ではなかなか手に入らない品物もありますよね。スーパーで買うものを選ぼうと思ったら、膨大な商品を手にとって全部ひっくり返して裏の表示を確認しないと、納得できるものは探し出せません。それをしなくて済むのがとっても楽です。

生活クラブを選んだのも、あれもこれもと押し寄せるように新商品を買わせられるのではなく、これだけあればとりあえず十分、という安心の品揃えだからなのかもしれません。

暮らしにも、食にも、誠実でありたい

―――選ばなくても安心して買える、という声はたしかによく聞きますね。いつも注文する消費材はどんなものがありますか?

注文するのは主に、基礎的な調味料と加工食品、乳製品ですね。卵やお豆腐、あと次男が牛乳の味にうるさいので牛乳も必ずとります。生活クラブの牛乳は、他の牛乳とは味が違うって言うんです。

調味料は、たとえばお醤油なんかはほとんどの料理で使いますから、確かなものを使いたいと思います。ごまかしがないもの、誠実に作られたものを選びたいです。「生産者が手間をかけて作っている」「よけいな材料は使っていない」「昔ながらの伝統的な製法」だと知ったら、なおのことそちらを選びたいなと思っています。

毎日の暮らしでこの選択を続るには値段も大事です。そうすると自然に生活クラブの消費材を選ぶことが多くなりますね。

私は、どんなことに対しても、できるだけ誠実でありたいなと思っています。自分がそういう風にしたいと思っているからか、食材にもそういうことを求めたいのかもしれませんね。

*尾崎さんのお話は次回に続きます。

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◆尾崎友吏子さん プロフィール◆

ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」主宰。大阪でお子さん3人とご夫婦での5人暮らし。二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級。

著書
『3人子持ち働く母のモノを減らして家事や家計をラクにする方法』(2016年、KADOKAWA)
『3人子持ち働く母の「追われない家事」』(2017年、KADOKAWA)
『時間とお金にゆとりができる「小さな家」』(2017年、誠文堂新光社)
他 雑誌記事等多数

ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」
http://www.cozy-nest.net/

2018年3月、TV番組「カンブリア宮殿」で生活クラブが取り上げられた際のご感想をブログに書いてくださいました。
http://www.cozy-nest.net/entry/seikatsuclub180309

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