無理なく続ける 生活クラブで「おいしい」毎日 藤沢あかりさん②
生活クラブのある暮らし Vol.5
2017.11.24
生活クラブの消費材をじょうずに使いこなし、家族も自分も心豊かにすてきな日々を過ごす。そんな毎日を実践されている生活クラブの組合員にお話をうかがい、消費材を暮らしの中で活かすコツやアイディアも紹介する連載です。
東京都内にお住まいの組合員、藤沢あかりさんは、ご主人と5歳・0歳のお子さんの4人暮らし。雑誌やウェブ記事の編集・ライターのお仕事と子育ての毎日に奮闘中です。
★2回連載の後編です。
*組合員に届く食品や生活用品は、ふつうは「商品」と呼ばれますが、生活クラブでは「消費材(しょうひざい)」と呼んでいます。毎日の暮らし=消費生活のために必要な材料としての質を第一に考えて作られたもの、という意味が込められています。
時間はかけずに、栄養はしっかり
―――赤ちゃんと小さなお子さんがいて、お仕事もしながら、毎日の食事の支度は?
やっぱり時間をかけてはいられないので、夕飯なんかは、ちょこちょこと細切れで支度する感じです。朝食の準備のついでに夕飯の下ごしらえも済ませたり、昼間、家で仕事をしている合間に調理したり…。
夕飯はわりと早めで、毎日6時ごろです。上の子を保育園にお迎えに行って帰宅するのが5時半ごろ。子どもは8時にお布団に入るので、お風呂の時間など逆算すると6時までに夕飯をとるのが理想なんですよね。なので、保育園から帰宅したらあとは「温めるだけ・焼くだけ・揚げるだけ」という状態まで整えてからお迎えに出かけます。主人は帰りが遅いので、夕飯はこの時間に私と子どもで済ませます。家族みんながそろうのは朝食時。夕飯を一緒に食べられない分、朝食は必ず家族全員でとるようにしています。
―――毎日の食事作りはどんなことを心がけていますか?
「時間はかけずに、栄養はちゃんと摂れるごはん」ということです。献立は、ご飯、汁物、主菜に何かひとつ、あと野菜のおかず、というのが基本です。ふだんの食事でなるべく多くの品目を摂れるように気をつけています。大げさなことではなく、例えば、ご飯に五穀米を入れて炊いたり、料理のできあがりにちょっとゴマを足したり、お肉もただ焼くだけより野菜を巻いた肉巻きにしたり。
料理は、料理本をしっかり見て作るというよりは、ネットや雑誌やテレビで見たレシピを参考にすることが多いですね。インスタグラムでおいしそうな料理の写真が目に飛び込んでくると、ちょっと真似して作ってみるとか。あとは冷蔵庫にあるもので何を作ろうかなって考えたり。時間がないのもあって、凝ったものはあまり作りません。特に平日は、レシピと言えるほどのものは作っていません(笑)。
藤沢さんちの朝ごはん
―――ふだんのお食事の支度を、ぜひ紹介してください。
じゃあ、いつもの朝食を紹介しますね。わが家の朝ごはんの基本は、ご飯とみそ汁と納豆、野菜サラダ、あと卵や肉など、という感じです。主食は必ずご飯にするようにしてるかな。パンも好きなんですが、栄養をしっかり摂ってほしいので、やはり平日の朝はご飯にしています。その代わり週末はパンにしたりホットケーキなどにすることもあります。
野菜サラダは朝晩食べるので、材料はある程度下ごしらえしてあります。人参をせん切りして塩もみに、鶏ムネ肉に下味をつけてゆでてサラダチキンに、ミニトマトは洗っておいて、ブロッコリーをゆでて…。このあたりは、すぐ食べられるよう常備しています。下ごしらえはだいたい、生活クラブから消費材が届いたその日にしてしまいます。洗っておくとか、切っておくとか、調理のひとつだけでも行程が済んでいるとふだんの食事作りがすごくラクになりますよね。
下ごしらえ済みの野菜をざっと混ぜるだけで野菜サラダは完成。その日の気分で、きゅうりを足したりチーズを足したりして変化をつけています。ドレッシングも、なたね油に万能つゆを合わせるなどして2~3回分をまとめて作って常備。ドレッシングを使わずに塩とオイルだけで食べることもあるし、その時々の気分によってですね。
―――下ごしらえを先にやっておくと、栄養たっぷりの野菜サラダもすぐに食卓に出せるんですね。
あとは…私がたまごが大好きなので、たまご料理はよく作りますね。ポークウインナーは魚焼きグリルで軽くあぶります。ウインナーは生活クラブに入る前はあまり買わなかったもののひとつです。やっぱり添加物なんかが気になっていて。でも生活クラブに入ってからは、毎週絶対に注文するわが家の定番になりました。
ご飯、みそ汁、野菜サラダ、たまご焼き、ウインナー。あとは、小粒納豆にめかぶを混ぜ、手作りのなめたけも並べて、朝食のできあがりです。これが朝ごはんの基本的な感じですね。
うちでは朝ごはんが家族がそろう大切な時間です。夫が6時半には家を出るので、朝食は6時過ぎにはできているように用意します。でも、今のようにパパッと作るので、私が起きるのも6時少し前とかですよ。
消費材を楽しみ、応援したい
―――ご主人からは生活クラブの消費材への感想はありますか?
お肉がおいしいとよく言ってますね。納豆もスーパーのものと全然違う!ってお気に入りみたい。うちは夫もけっこうマメに買い物に行ってくれるんですが、生活クラブから何が届くかも把握していますよ。火曜日が配達ということも知っていて、「◯◯はうちにあるよね」などわかったうえで買い物してくれるので助かってます。
―――生活クラブの消費材が暮らしにとけこんでいますね。
買い物って、もちろん安ければ安いほうが助かりますが、値段だけじゃないですよね。特にうちのように小さい子どもがいると、お肉でも野菜でも加工食品でもおやつでも、生活クラブならいちいち選ばなくてもおいしくて安心できるものが届くというのは、買い物のストレスもうんと減るし、大きなメリットです。
私は「買い物は選挙と同じ」と思ってます。値段だけじゃなくて、生産者や食品会社の「頑張り」ってあるじゃないですか? 同じ買うなら、そういう「頑張り」をできるだけ応援したいと思うんです。生活クラブの消費材も、安全性を追求しながら、消費者の一方的な注文だけじゃなくて生産者のことも考えたり、「サステイナブルな社会をめざす」という姿勢が一貫してますよね。
消費材のおいしさを楽しみながら、そういう「頑張り」を、生活クラブの消費材を買うことで応援していけたらいいなと思います。
構成:輪島直美/撮影:千葉亜津子/取材:2017年11月
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◆藤沢あかりさん プロフィール◆
暮らしにまつわるテーマを中心に、雑誌やウェブ記事などフリーランスで編集・ライターとしてご活躍中。東京都内でお子さん二人とご主人の4人暮らし。
Instagram
https://www.instagram.com/akari_kd/
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