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首都圏若者サポートネットワークと連携して「若者おうえん基金」カンパをスタート

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会員生協組合員数:39万人)は、首都圏若者サポートネットワーク(運営委員長:宮本みち子、顧問:村木厚子)の運営に参画して、社会的養護のもとで育った子ども・若者が自立して生活できるまでの支援体制と持続的な伴走支援を行なうしくみをつくるため「若者おうえん基金」のカンパを組合員(東京・神奈川・埼玉の生活クラブ)に呼びかけます。


■自立を迫られ、孤立する子ども・若者たちに、寄り添って支援する「伴走型支援」を

日本では今、児童養護施設や里親など「社会的養護」と呼ばれる公的な支援のもとで育つ子どもたちが約4万5千人います(厚生労働省「社会的養護の現状について(参考資料)2017年12月」)。社会的養護のもとで育った子どもたちは、18歳になると原則として児童養護施設や里親家庭を出て自立することが求められます。近年、公的な自立支援の施策が強化されつつありますが、何らかの事情により18歳を前に自立を迫られる子どもや進学・就職をしたけれども挫折して再チャレンジしようとする若者は、大人のサポートなしに自立するには多くの困難があり社会的自立の時期においてもハンディキャップを負っています。


自立のためには金銭的支援、就労支援などが重要ですが、それだけでは充分ではありません。社会的養護のもとで育った子どもたちは、幼いころに虐待をはじめとしたつらい経験をしている場合も多く、生きるうえでの困難を抱えていることが少なくありません。そのため一人ひとりの個性や実情に寄り添って丁寧なサポートが必要であり、一定期間(数年から数十年に及ぶこともあります)信頼できる大人による「伴走型支援」が不可欠です。

■首都圏若者サポートネットワークと連携して、若者たちの自立を持続的に応援するしくみづくりをすすめます。

首都圏若者サポートネットワークは、生活クラブ連合会をはじめ複数の生協や子ども・若者支援に携わるさまざまな団体、学識者などが連携し、児童養護施設や里親などなんらかの事情があって「社会的養護」と呼ばれる公的な支援のもとで育った子ども・若者たちが、社会のなかでみずからの力を発揮して生きていくことを応援する民間のネットワークです。

基金造成、助成金の給付、就労・キャリア支援、調査研究・政策提言 といった4つの事業を通じて、社会的養護のもとに育った子ども・若者たちがおかれている状況や伴走型支援の体系化など、持続的な支援のしくみづくりに取り組んでいます。

生活クラブ連合会では、首都圏若者サポートネットワークと連携して、社会的擁護下で育った子ども・若者が自立を支援するための「若者おうえん基金」カンパを組合員(東京・神奈川・埼玉の3つの生活クラブ)に呼びかけ、同じ社会の一員である若者たちへの持続的な支援のしくみづくりをすすめます。

▼首都圏若者サポートネットワークについてはこちら
https://www.wakamono-support.net/
▼若者おうえん基金についてはこちら
/news/detail.html?NTC=0000051307
 

■生活クラブ 福祉・たすけあい8原則

生活クラブでは、サスティナブルな社会の実現をめざし、食(Food)、エネルギー(Energy)、福祉(Care)を自給できるネットワークづくりをすすめています。「生活クラブの福祉・たすけあい」のめざすべき姿として8原則を定め、誰もが当事者として自己決定にもとづいて生きるしくみづくりを基本に、ゆたかな人の関係に支えられた、希望のもてる、持続可能な地域づくりに取り組んでいます。

  1. 【多様性 】 一人ひとりがちがいを認めあいながら、対等につながり、よろこびを分かち合える社会をめざします。
  2. 【尊厳の尊重 】 生まれた時から最期の一日まで、誰もがその人らしく安心して暮らせる地域をつくります。
  3. 【参加型社会】 子育て、介護、社会的孤立を地域全体の課題と考え、お互いにたすけあう参加型のしくみをつくります。
  4. 【働きがいのある人間らしい仕事 】 生活と仕事が調和し、社会をゆたかにする多様な働き方・働く場をつくります。
  5. 【居場所づくり・役割づくり 】 あらゆる人が、心おだやかに楽しく過ごせる居場所づくり・役割づくりをすすめます。
  6. 【子育て支援 】 子どもが笑顔で暮らせるように、地域全体で、子ども支援・親支援に取り組みます。
  7. 【介護支援 】 介護する人・受ける人がどちらも、安心して毎日を過ごせるようサポートします。
  8. 【社会的孤立への支援 】 貧困と孤立を見過ごさず、寄り添い、伴走することで自立を後押しします。

【2018年8月31日掲載】
 

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