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自然の風や日光が入る豚舎で、ひとに接するような気持ちで豚を育てていく《食をつむぐ人たち・豚肉篇①》

山形県・酒田市 株式会社 平田牧場
阿部 一道さん(46歳) 池原 彩さん(43歳)

▼動画(約4分54秒、音声・字幕つき)
山形県酒田市の平田牧場は、“ヒラボク”の愛称で多くの人に親しまれる畜産、食肉加工会社です。たった2頭の豚を飼育することからはじまり、1967年に株式会社を設立、今では「日本の米育ち豚 平田牧場 三元豚」を育成する会社として、全国に名を知られる存在となりました。今回は平田牧場の阿部一道さん(生産本部)、池原彩さん(生産本部研究開発室)に豚を育てる上での、苦労話やさまざまな思いを聞きました。

(右から)阿部一道さん(46歳)、池原彩さん(43歳)。阿部さんは普段デスクワークが中心だが、農場への視察もよく行っている。池原さんも研究開発の傍ら農場に出向き、豚の生育状況を計測、確認している。
●豚肉の一貫生産を行う平田牧場
北に鳥海山、南に月山をのぞみ、庄内平野北部に位置する酒田市は、江戸時代には北前船の日本海回り航路の寄港地として繁栄を極めた港町です。旧平田町に誕生した平田牧場は50年以上にわたり庄内平野を中心に農場を運営し、一貫して豚の生産、肥育から加工、流通、販売にいたるまで自社で行なってきました。


もともと臆病だが好奇心旺盛な豚。カメラを向けると寄ってくる。


庄内平野に位置する山形県・酒田市は、米どころとしても有名だ。
●ひとに接するような気持ちで豚を育てていく
畜産の基本は、繁殖させ、大切に育て、管理していくこと。豚の育成、管理を行なう阿部一道さんは、入社25年目のベテランです。これまでに種付けをする交配舎、離乳後から84日まで育てる育成舎、そして約200日で出荷するまでの肥育舎で豚の育成を担当してきました。
「もともと農業高校で牛や豚の勉強をしていました。その頃は牛の仕事に携わりたくて、北海道真狩村の酪農牧場で2年間の研修を受け、その間に人工授精師の資格を取ることもできました」(阿部さん)


豚の成長に合わせて、それぞれ豚舎は振り分けられている。成長した豚を次の豚舎に一斉に移動させる作業の様子。


平田第二農場の2階建ての豚舎では「日本の米育ち豚 平田牧場三元豚」などが飼育されている。
「当時、平田牧場は牛も豚も扱っていました。内定をもらった時点で『豚をやってみないか』と言われ、豚の交配舎に最初に配属されたのですが、わからないことも多く、先輩のやり方を見よう見まねでやるしかありませんでした。身体を動かしながら、1〜2年かけてやっと流れを覚えるという感じでしたね。『牛の飼育に携わりたい』という当初の希望とは違ったけれど、豚の飼育経験を積んで愛着が湧いたことで、自分には豚が向いていたなと思うようになりました」(阿部さん)

豚の飼育について、阿部さんに聞いてみました。

「豚はもともと臆病ですけれど、好奇心旺盛な生きものです。だから、いつもひとに接するような気持ちで育てて、常に豚が過ごしやすい環境を保てるように、暑い夏は井戸水で豚舎を冷やします。日本の一般的な豚舎は窓がなく狭いのですが、平田牧場では自然の風や日光が入る開放型の豚舎ですので、豚は広々とした空間でゆったりと過ごすことができます。また、最初は具合の悪い豚を見分けることもできませんでしたが、毎日観察することで瞬時にできるようになりました。『豚をよく見ろ』と先輩にはよく言われましたが、その基本は今でも変わりません」(阿部さん)


子豚は寒さに弱く風に当たらないことが重要なので、離乳するまでは温度管理が徹底された豚舎で飼育される。


現場の経験を生かして、各農場からあがってくる飼養管理に関する数字から現場の様子を読み取る。
現在の阿部さんの仕事は、平田牧場の全農場の出産などに関するデータを分析し、日々、生産の管理をすること。8つの直営農場に何か不具合がないか、作業手順書を守ってきちんと実行されているかなど、農場全般を管理しています。

1頭の母豚は1年に平均2回程度のお産をするのが望ましいとされていますが、季節によって左右されます。ここ数年の猛暑は豚にもとりわけこたえたようで、発情しにくく、食欲も落ちてしまったそうです。

「大切なことはいろいろありますが、豚は暑さに弱いので、いかに適温で快適な環境をつくれるかが重要です。また、妊娠しても子供の数が少ない場合もあるんですね。1回の分娩で13〜14頭は産ませられるのが理想ではあるので、それを目標に豚舎の環境づくりは工夫を重ねています」(阿部さん)

さらに、近年、世界的に猛威を振るう病気や感染症の発生を防ぐために、平田牧場では細部にいたるまで徹底した防疫対策をとっています。

「出入りする車両などを消毒するほか、私たち自身も出入りの前後で、必ずシャワーを浴びるようにしています。農場で着用したものは家に持ち帰らず、ここで洗濯。長靴も専用のものを履き、豚舎入口に踏み込み消毒槽を設置し、徹底した防疫対策をしています。とにかく病原体を持ち込まないこと、それが防疫の基本ですね」(阿部さん)


生まれたばかりの子豚たちはきちんと衛生管理された豚舎で、母豚と一定期間、一緒に過ごしていく。


豚舎の防疫は欠かせない作業だ。

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