組合員の皆様へ:ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」ペットへの健康被害に関する調査結果とお詫び
ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」を食べたペットの嘔吐や下痢などの健康に関する報告が複数あり、製品サンプルを検査した結果、サルモネラ菌と大腸菌群が検出されました。
参考:ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」 家庭内在庫廃棄のお願い(2019年4月15日掲載)
この間、生活クラブ連合会は、提携先である㈱ノース・ワン(製造者:(株)ノースペット)の製造工場調査と微生物検査により、期間の特定と原因の究明を行なってきました。その調査結果と再発防止にむけた今後の対応方針についてご報告いたします。
【調査結果】
●生活クラブ連合会が供給したペットフード「犬・猫用ささみ姿干し 無塩」に、サルモネラ菌による微生物汚染があり、食事を与えたペットに健康被害が発生しました。
●事務局から同製品を利用した組合員の皆様にハガキと電話で連絡しました。59人の組合員から、68匹のペットに嘔吐や下痢、血便、死亡などの症状が発生したとの報告がありました。2018年4月以降の総供給数47,222個のうち、健康被害は59件(68匹)の重大な事故となりました。
●ペットに重大な健康被害が発生した組合員の皆様には、動物病院などでの検査・治療費用などのお支払いをしております。また、ペットが亡くなった組合員の皆様には、個別に生活クラブ連合会と生産者が訪問し謝罪するとともに、事故の調査結果と対策についてご説明をしました。また、行政対応としてペットフードの監督官庁である農林水産省に報告を行ないました。
ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」について、家族の一員であるペットの甚大な健康被害を招いたこと、また発覚後も調査に時間を要し、全容のご報告が遅くなったことにつきまして、組合員の皆様に深くお詫び申し上げます。
現在供給している(株)ノースペット製造の他のペットフードについて、外部検査機関で微生物検査をした結果、サルモネラ菌は検出されませんでした。
【原因と今後にむけて】
●生産者による微生物検査によって検出されたサルモネラ菌は、O7群というグループでした。サルモネラ菌には約2,500種があり、O7群には強い毒性はありませんが、子犬(猫)や老犬(猫)、病気などで免疫力が落ちている場合に、健康障害を発生する可能性があり、このO7群のサルモネラ菌が今回のペットの健康被害の要因になった可能性があります。
●これを受け、製造者:(株)ノースペットは、サルモネラ汚染の3つの原因(①原料由来の汚染、②工場設備による汚染、③従業員等の二次汚染)について、外部検査機関を含め調査を行いましたが、原因の特定にいたりませんでした。そのため、原料の定期的な点検や製造機器の洗浄方法・頻度の変更、衛生維持のための作業マニュアルの追加など、これらすべてに対策を行うこととしました。
●また、加熱温度が100℃未満のペットフードについては、毎回の製造日(製造ロット)について、微生物検査で大腸菌群とサルモネラ菌の陰性を出荷基準に加え、検査結果確認後に出荷するように変更しました。今後も、対策の実施・進捗状況について、生活クラブ連合会で引き続き工場点検をすすめます。
●ペットフードは法律上も生活クラブ自主基準においても食品ではなく生活用品に位置づいており、細菌基準がありませんでした。そのため、包装不良等による単発の事故ではなく広範囲に影響が及ぶ微生物汚染であることの発見が遅れ、利用した組合員の皆様への注意喚起等の初動対応が遅れたことに大きな問題がありました。さらに、汚染範囲やサルモネラ菌の血清型(毒性の強さ)の特定などの結果の入手まで時間がかかり、組合員の皆様への確実な情報提供に時間を要してしまいました。
●今後、法律の規定にかかわらず、生活クラブ自主基準において、ペットフードも加工食品と同等レベルの微生物基準を設定する検討を早急にすすめます。また、「ペットの健康被害」を「人の健康被害」と同様に扱うこと、事故発生時の検査を迅速かつ確実に実行できる体制を組み立てます。
●なお、ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」については、製品の形状の特徴(厚みがあり個体ごとに大きさが異なる)により製品規格と検査方法の検討が必要であり、当面、共同購入を中止します。
以上、生活クラブのペットフードを信頼して利用されてきた組合員の皆様をはじめ、すべての組合員の皆様にご報告するとともに、改めて心からお詫びを申し上げます。このような事故を二度と起こさぬよう対策をすすめてまいります。【2019年8月19日掲載】
参考:ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」 家庭内在庫廃棄のお願い(2019年4月15日掲載)
この間、生活クラブ連合会は、提携先である㈱ノース・ワン(製造者:(株)ノースペット)の製造工場調査と微生物検査により、期間の特定と原因の究明を行なってきました。その調査結果と再発防止にむけた今後の対応方針についてご報告いたします。
【調査結果】
●生活クラブ連合会が供給したペットフード「犬・猫用ささみ姿干し 無塩」に、サルモネラ菌による微生物汚染があり、食事を与えたペットに健康被害が発生しました。
●事務局から同製品を利用した組合員の皆様にハガキと電話で連絡しました。59人の組合員から、68匹のペットに嘔吐や下痢、血便、死亡などの症状が発生したとの報告がありました。2018年4月以降の総供給数47,222個のうち、健康被害は59件(68匹)の重大な事故となりました。
●ペットに重大な健康被害が発生した組合員の皆様には、動物病院などでの検査・治療費用などのお支払いをしております。また、ペットが亡くなった組合員の皆様には、個別に生活クラブ連合会と生産者が訪問し謝罪するとともに、事故の調査結果と対策についてご説明をしました。また、行政対応としてペットフードの監督官庁である農林水産省に報告を行ないました。
ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」について、家族の一員であるペットの甚大な健康被害を招いたこと、また発覚後も調査に時間を要し、全容のご報告が遅くなったことにつきまして、組合員の皆様に深くお詫び申し上げます。
現在供給している(株)ノースペット製造の他のペットフードについて、外部検査機関で微生物検査をした結果、サルモネラ菌は検出されませんでした。
【原因と今後にむけて】
●生産者による微生物検査によって検出されたサルモネラ菌は、O7群というグループでした。サルモネラ菌には約2,500種があり、O7群には強い毒性はありませんが、子犬(猫)や老犬(猫)、病気などで免疫力が落ちている場合に、健康障害を発生する可能性があり、このO7群のサルモネラ菌が今回のペットの健康被害の要因になった可能性があります。
●これを受け、製造者:(株)ノースペットは、サルモネラ汚染の3つの原因(①原料由来の汚染、②工場設備による汚染、③従業員等の二次汚染)について、外部検査機関を含め調査を行いましたが、原因の特定にいたりませんでした。そのため、原料の定期的な点検や製造機器の洗浄方法・頻度の変更、衛生維持のための作業マニュアルの追加など、これらすべてに対策を行うこととしました。
●また、加熱温度が100℃未満のペットフードについては、毎回の製造日(製造ロット)について、微生物検査で大腸菌群とサルモネラ菌の陰性を出荷基準に加え、検査結果確認後に出荷するように変更しました。今後も、対策の実施・進捗状況について、生活クラブ連合会で引き続き工場点検をすすめます。
●ペットフードは法律上も生活クラブ自主基準においても食品ではなく生活用品に位置づいており、細菌基準がありませんでした。そのため、包装不良等による単発の事故ではなく広範囲に影響が及ぶ微生物汚染であることの発見が遅れ、利用した組合員の皆様への注意喚起等の初動対応が遅れたことに大きな問題がありました。さらに、汚染範囲やサルモネラ菌の血清型(毒性の強さ)の特定などの結果の入手まで時間がかかり、組合員の皆様への確実な情報提供に時間を要してしまいました。
●今後、法律の規定にかかわらず、生活クラブ自主基準において、ペットフードも加工食品と同等レベルの微生物基準を設定する検討を早急にすすめます。また、「ペットの健康被害」を「人の健康被害」と同様に扱うこと、事故発生時の検査を迅速かつ確実に実行できる体制を組み立てます。
●なお、ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」については、製品の形状の特徴(厚みがあり個体ごとに大きさが異なる)により製品規格と検査方法の検討が必要であり、当面、共同購入を中止します。
以上、生活クラブのペットフードを信頼して利用されてきた組合員の皆様をはじめ、すべての組合員の皆様にご報告するとともに、改めて心からお詫びを申し上げます。このような事故を二度と起こさぬよう対策をすすめてまいります。【2019年8月19日掲載】
本年3月に発症し治療中であった愛犬が亡くなったとのご連絡が8月23日にありました。 大切な家族である愛犬がとても苦しんで亡くなられたこと、ご家族に大変な心痛をもたらしてしまったことについて、改めて重く受け止めております。 今回のペットフード事故により被害を受けた皆様には、重ねて心からのお詫びを申し上げます。【2019年8月27日掲載】