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遺伝子組み換えナタネの自生調査報告会 512検体のうち20検体GM陽性

報告会に100名が集まりました(7月13日)
生活クラブは2005年から毎年、遺伝子組み換え(GM)ナタネの自生調査を実施しています。このほど2019年の調査結果がまとまり、7月13日に東京都内で開催された全国報告会で発表しました。報告会には生活クラブから20名、全体でおよそ100名の参加がありました。
 

GMセイヨウナタネと他の植物の交雑が広がる

GMナタネは、輸入して陸揚げされる港の周辺や、製油所に通じる幹線道路沿いを中心に、こぼれ落ちなどが原因で自生しています。

生活クラブのこれまでの調査では、ナタネの水揚げのない八戸港や、内陸の群馬県前橋市でもGMナタネが見つり、ナタネの輸送経路以外にもGMナタネ自生が広がっていることが分かりました。また昨年は、名古屋港周辺で採取したカラシナが、遺伝子組み換えのバスタ耐性であることが分かり、GMナタネと他の植物との交雑も確認されました。

今年の調査では、鹿島港(茨城)、横浜港(神奈川)、名古屋港(愛知)、神戸港(兵庫)の周辺で遺伝子組み換えナタネが見つかりました。GMナタネとの交雑が疑われる植物も、各地で見られました。

名古屋港周辺では外見がセイヨウナタネと少し違っていて、大根に似ているものを中心に検査したところ、1検体がラウンドアップ耐性、4検体がバスタ耐性と分かりました。鹿島港周辺でも、葉のつき方はセイヨウナタネのようでも、葉のふちにギザギザがあってカラシナのような特徴もあるものが多く見られました。横浜港周辺で陽性が確認された検体のなかにも、セイヨウナタネと在来ナタネの雑種と思われるものがありました。
 

生活クラブ生協都市生活は兵庫県に対策を求める要望書を提出


全国報告会では、生活クラブ生協都市生活(兵庫県)の中里千晴さんが報告しました。生活クラブ都市生活は、製油工場がある神戸市東灘区深江浜を中心に毎年調査を続けています。

「昨年から2年間続けて、製油工場前の側溝の中にたくさんの遺伝子組み換えナタネを見つけました」と中里さん。「今年は、製油工場から少し離れた場所でもたくさんのセイヨウナタネが自生しており、ナタネを運ぶベルトコンベア下の立入禁止区域での群生や、もう少しで種がはじけそうな大きな株も見つかり、製油工場による抜き取り作業が疎かになっていることが推察されました」。検査した7検体のうち6検体から陽性反応が出ました。

この結果を受け、生活クラブ都市生活は県に宛て「兵庫県内における遺伝子組み換えナタネの自生・交雑の防止に関する要望書」を提出しました。ところが県から受け取ったのは、「遺伝子組換えナタネは国が使用を承認しているものであり、県としてそのような取り組みをしていく予定はない」という回答でした。中里さんは「私たちは、これからも遺伝子組み換えナタネ自生の広がりを防ぐため、調査活動を続けていきます」と報告を締めくくりました。

今年の調査結果について、環境省・農水省の担当者と10月17日に議員会館で意見交換を行なう予定です。これ以上交雑が広がらないよう、厳しい対応を求めます。

【2019年9月3日掲載】

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