国産加工用トマトの生産に参画 ー生産・加工・製品化事業に関わる4者とともに業務連携協定書を締結ー
生活クラブ連合会(本社:東京都新宿区、以下生活クラブ)は、有限会社丸エビ倶楽部、コーミ株式会社、日本デルモンテ株式会社と加工用トマトの生産・加工・製品化事業について持続的な事業継続を目指し、基本的な合意内容を「加工用トマト並びにトマトピューレの取り扱いに関する業務連携協定書」として2月10日に協定書締結調印式を実施しました。
生活クラブのトマトケチャップは、1びんに国産トマト約12個分をピューレにして詰め込んだ、トマトの旨みや風味が味わえる人気の品物の一つです。しかしここ数年、異常気象や国産加工用トマトの生産農家の高齢化などにより生産量が低下し、2019年度は5月から2020年1月まで国産トマトを原料にしたトマトケチャップの共同購入をストップせざるを得ない事態に至りました。
このような背景から、2020年度の新たな取組みとして、安定的で継続性のある加工用トマトの生産に向けて関係者が常に協力関係を継続することを約する「加工用トマト並びにトマトピューレの取り扱いに関する業務連携協定書」を4者で締結しました。協定内容は、①コーミ株式会社と有限会社丸エビ倶楽部による加工用トマトの契約栽培、②コーミ株式会社と日本デルモンテ株式会社による原料トマトの供給とピューレ加工、ピューレ買取と国産加工用トマトの生産拡大を包括した業務連携、③コーミ株式会社と生活クラブによるトマト製品の基本取引、④生活クラブと有限会社丸エビ倶楽部との加工用トマト用コンバイン、搬送車の貸与に伴う賃貸並びに保管管理についての連携です。
生活クラブのトマトケチャップは、1びんに国産トマト約12個分をピューレにして詰め込んだ、トマトの旨みや風味が味わえる人気の品物の一つです。しかしここ数年、異常気象や国産加工用トマトの生産農家の高齢化などにより生産量が低下し、2019年度は5月から2020年1月まで国産トマトを原料にしたトマトケチャップの共同購入をストップせざるを得ない事態に至りました。
このような背景から、2020年度の新たな取組みとして、安定的で継続性のある加工用トマトの生産に向けて関係者が常に協力関係を継続することを約する「加工用トマト並びにトマトピューレの取り扱いに関する業務連携協定書」を4者で締結しました。協定内容は、①コーミ株式会社と有限会社丸エビ倶楽部による加工用トマトの契約栽培、②コーミ株式会社と日本デルモンテ株式会社による原料トマトの供給とピューレ加工、ピューレ買取と国産加工用トマトの生産拡大を包括した業務連携、③コーミ株式会社と生活クラブによるトマト製品の基本取引、④生活クラブと有限会社丸エビ倶楽部との加工用トマト用コンバイン、搬送車の貸与に伴う賃貸並びに保管管理についての連携です。
写真左から:(有)丸エビ倶楽部代表 海老沢衛氏、コーミ㈱代表取締役社長 川澄亮太氏、日本デルモンテ㈱取締役専務執行役員 牛込伸一氏、生活クラブ連合会会長 加藤好一、生活クラブ連合会連合消費委員長 大久保明美氏
協定書の調印に際し、調印者から以下のコメントがありました。
■(有)丸エビ倶楽部代表 海老沢衛氏:持続可能な農業の生産基盤を作ろうと、若い人たちが中心となって青果物生産を進めてきました。今回の協定書締結で、加工品原料の農産物生産に新たに取り組むことになります。若い生産者とともに我々のもつ耕作地をどう活用するかさらに模索してまいります。
■コーミ㈱代表取締役社長 川澄亮太氏:不作や生産者の減少などを受け、国産加工用トマト製品の製造は会社としても非常に大きな体力が必要になっています。しかし消費者の国産品への強い要望が身に染み、同製品の生産を絶やしてはならないという信念を持つに至りました。この協定締結で原料生産・加工・製造・消費までの持続可能なループを実現してまいります。
■日本デルモンテ㈱取締役専務執行役員 牛込伸一氏:今回の協定では加工用トマトの種子の開発と供給、栽培技術指導、ピューレ加工を担います。その中で、ピューレ加工については青森県の加工工場から積極的な協力の申し入れがありました。協定を締結したメンバー始め関連する多くの方たちと全力で取組んでいきたいと思っております。
■生活クラブ連合会 会長 加藤好一:消費者団体として酪農や肉牛などの生産に生産者とともに参画してきましたが、このたびは持続的な供給体制の構築に向け加工用の原料生産に参画することとなりました。国内自給力の向上に向けて、今回このように集まっていただいたことに感謝申し上げます。
今後は、4者が加工用トマトとその加工品の生産と供給が安定して行われるよう、相互に協力し業務連携連携を進めることで、国産自給力のアップを推進していきます。また、収穫機による収穫作業の合理化の検証、ほかの産地での活用を検討するとともに関係者が協力して課題解決に取り組み、国産加工用トマトの振興を図るために「(仮称)生活クラブ加工用トマト振興協議会」を設置します。この協議会には、今回の連携協定書に締結した4者に、生活クラブ・スピリッツ株式会社を加えた計5者が参画します。
※生活クラブ・スピリッツ株式会社は、生活クラブ生活協同組合と提携生産者が共同で設立した販売会社で、消費材原材料、畜産飼料の調達機能を事業目的の柱の1つとしています。
生活クラブでは、今回の協定書の締結した団体とともに国産加工用トマトの持続的な生産と消費を進めていきます。
協定書の調印に際し、調印者から以下のコメントがありました。
■(有)丸エビ倶楽部代表 海老沢衛氏:持続可能な農業の生産基盤を作ろうと、若い人たちが中心となって青果物生産を進めてきました。今回の協定書締結で、加工品原料の農産物生産に新たに取り組むことになります。若い生産者とともに我々のもつ耕作地をどう活用するかさらに模索してまいります。
■コーミ㈱代表取締役社長 川澄亮太氏:不作や生産者の減少などを受け、国産加工用トマト製品の製造は会社としても非常に大きな体力が必要になっています。しかし消費者の国産品への強い要望が身に染み、同製品の生産を絶やしてはならないという信念を持つに至りました。この協定締結で原料生産・加工・製造・消費までの持続可能なループを実現してまいります。
■日本デルモンテ㈱取締役専務執行役員 牛込伸一氏:今回の協定では加工用トマトの種子の開発と供給、栽培技術指導、ピューレ加工を担います。その中で、ピューレ加工については青森県の加工工場から積極的な協力の申し入れがありました。協定を締結したメンバー始め関連する多くの方たちと全力で取組んでいきたいと思っております。
■生活クラブ連合会 会長 加藤好一:消費者団体として酪農や肉牛などの生産に生産者とともに参画してきましたが、このたびは持続的な供給体制の構築に向け加工用の原料生産に参画することとなりました。国内自給力の向上に向けて、今回このように集まっていただいたことに感謝申し上げます。
今後は、4者が加工用トマトとその加工品の生産と供給が安定して行われるよう、相互に協力し業務連携連携を進めることで、国産自給力のアップを推進していきます。また、収穫機による収穫作業の合理化の検証、ほかの産地での活用を検討するとともに関係者が協力して課題解決に取り組み、国産加工用トマトの振興を図るために「(仮称)生活クラブ加工用トマト振興協議会」を設置します。この協議会には、今回の連携協定書に締結した4者に、生活クラブ・スピリッツ株式会社を加えた計5者が参画します。
※生活クラブ・スピリッツ株式会社は、生活クラブ生活協同組合と提携生産者が共同で設立した販売会社で、消費材原材料、畜産飼料の調達機能を事業目的の柱の1つとしています。
生活クラブでは、今回の協定書の締結した団体とともに国産加工用トマトの持続的な生産と消費を進めていきます。
生活クラブ連合会から(有)丸エビ倶楽部に貸与する収穫機械(写真は同種の機械)。機械化することで生産の効率化を図る
■有限会社丸エビ倶楽部
「土地を守りながら、土地を豊かにしながら、人の心と体を豊かにする永続的な食料の再生産を図る」を組織理念とした農業生産者団体。経営面積約200haの土地にかぶ、大根、ごぼう、小松菜など多品種を生産している。
■コーミ株式会社
調味食品(ソース、ケチャップ、たれ、飲料、缶詰)の製造販売・青果物の販売を行なう食品メーカー。
■日本デルモンテ株式会社
トマト加工品、野菜、果実加工品などの開発、製造、生産技術及び加工用トマトの種子開発を行なう総合的な農産加工メーカー。
「土地を守りながら、土地を豊かにしながら、人の心と体を豊かにする永続的な食料の再生産を図る」を組織理念とした農業生産者団体。経営面積約200haの土地にかぶ、大根、ごぼう、小松菜など多品種を生産している。
■コーミ株式会社
調味食品(ソース、ケチャップ、たれ、飲料、缶詰)の製造販売・青果物の販売を行なう食品メーカー。
■日本デルモンテ株式会社
トマト加工品、野菜、果実加工品などの開発、製造、生産技術及び加工用トマトの種子開発を行なう総合的な農産加工メーカー。
【2020年2月14日掲載】