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「たまごパン」の生産を組合員と生産者が協力して点検しました【消費材Step Up点検】


 
2020年9月29日、人気の消費材「たまごパン」の「消費材Step Up点検」が行なわれました。「消費材Step Up点検」とは、組合員が消費材の生産現場を訪れ、生産者と共に決めた生活クラブの基準に沿って消費材が作られていることを、組合員と生産者が直接会って点検する生活クラブ独自の活動です。両者が率直に意見を交わし、理解や改善を重ねることで、消費材をよりよいものへと向上させていくための大切な機会です。

「持続可能な生産と消費」推進制度(消費材Step Up点検)

2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、組合員が生産現場を直接訪問することは見送り、インターネットを活用したオンライン点検として実施することになりました。消費材Step Up点検としては初めてのオンライン開催となった「たまごパン」の点検には、生活クラブ連合会・自主監査委員会メンバーの組合員5名と事務局の2名が参加しました。たまごパンの生産者「二葉製菓株式会社」の二葉晃司さんの説明を聞き、製造環境や管理体制などについて話し合いました。

人気の「たまごパン」の生産現場をチェック

子どものおやつとして人気の「たまごパン」。卵の風味と素朴さでやさしい甘さが特長です。生活クラブの鶏卵、国産小麦粉、ビートグラニュー糖、はちみつなどを原料にしてつくられています。


通常の「Step Up点検」では、対象の消費材についての事前学習会は紙ベースの資料が中心ですが、今回は事前に二葉製菓さんから動画や多数の写真をご提供いただき、それらを視聴しながら「たまごパン」について学習、点検したいところや質問事項などを準備しました。

オンラインでの点検当日は、工場のレイアウト図を見ながら二葉さんが製造工程の概要を説明。工場内部や製造の機械などの動画や写真を参考に、たまごパンの原材料や作り方を確認し、製造・管理の点で特に気を付けていることを点検しました。

写真や動画を見ながら、オンラインで開催された「消費材Step Up点検」

たまごパンは生地を作ったのちに一晩ねかせます。翌日、生地を混ぜて、ワイヤーカッターで丸い形に整えて焼き上げ。焼く直前、約5分おきに並んだ生地から10個を抽出して担当者が検品し、重量に違いがないかを確かめています。

安心して食べられるお菓子をつくるために

製造現場の説明の後、事前に用意した質問への回答を受けながら、意見交換となりました。参加者からは、
①原材料の保管について ②器具の洗浄・消毒について、の2点の質問がありました。

これに対し、二葉さんから次のような回答がありました。

原材料が直接床に触れないように保管している様子の一例①「砂糖、小麦粉など原料の下には防虫対策のために必ず台(パレット)を置き、直接床に触れないように注意しています。もちろん壁からも離してあります」。さらに、生活クラブ以外の製品に使う原料との混在を防ぐために、小麦粉などは台ごと置く場所を分け、離して管理しています。
(写真)材料が直接床に触れないように保管している様子の一例

②生地製造に使う器具類はすべて煮沸洗浄し、アルコール消毒を徹底していることも確認。また、「煮沸洗浄できない部分については、拭き取り掃除をしたのちにアルコールを使い除菌をしている」とのことでした。

次に、二葉製菓が2021年3月末までに導入する予定の、HACCPの進捗も尋ねました。

二葉さんは「ほぼ準備は終えています」と返答。保健所の指導を受けてさらに改善したいとしていますが、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で保健所が多忙のため、実施が難しい状況にあるとのことです。代わりに社内ではできる限りの対応を進めているとし、従業員には意識向上のために定期的に講習会を開催しているほか、衛生管理に対する思いも伝えて理解を深めていくと述べました。

また、これら以外にも製造や衛生管理の取り組みなどについても質疑応答があり、参加者はそれぞれ指摘や改善を求めました。

※HACCP 食品などの原材料の受け入れから最終的に製品になるまでの各工程で、微生物による汚染、金属の混入などが起こらないかリスクを分析。未然にリスクを防ぐため、特に重要な工程を継続的に衛生管理する手法。

互いの意見を共有できる大切な機会

終了後、参加者と生産者が今回の点検を振り返りました。二葉さんの「従業員6人でつくっている」という話に、参加者からは驚きの声が。初めて点検に参加した生活クラブ多摩南理事の長谷川ふさ子さんはこう話します。
二葉製菓の二葉さん(左)と多摩南生活クラブの長谷川さん(右)
二葉製菓の二葉さん(左)と多摩南生活クラブの長谷川さん(右)
「たまごパンがそんなに少ない人数で作られているとは知りませんでした。生活クラブの自主基準を守るのはとても大変なことだと思いますが、努力してくれているのだなと感じます。消費材を使った貴重なお菓子なので、ぜひこれからも食べ続けていきたいです」

ほかの参加者は「従業員の方々とともに、衛生管理の意識をさらに高めていってもらいたいです」などと二葉さんに伝えました。

 
参加者の意見を受け止め、二葉さんからは「今回意見をもらった点については、それぞれ再確認していきます」と応えていただきました。また、たまごパンは組合員の意見から主原料を生活クラブの消費材へ変え、生活クラブオリジナルのお菓子になっていったことを改めて強調。「このような状況なので、直接現場を見ていただけないのは残念ですが、オンラインという形で点検を実施できてよかったです」と話しました。

生活クラブでは、これからも組合員と生産者が協力し、安心して口にできる消費材をつくるために、消費材Step Up点検を続けていきます。
【2020年11月5日掲載】
 

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