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【きばるの甘夏みかん】被害と復旧状況を視察し、産地の復旧を願う組合員の思いを届けました

園地を視察する組合員に説明を行う生産者
土砂に埋もれた甘夏みかんの木
2020年7月に熊本県を中心に発生した集中豪雨で、生活クラブの甘夏みかんの提携生産者、生産者グループきばる(以下、きばる)が大きな被害を受けました。生活クラブでは2020年9月4日、全国の組合員から寄せられた応援メッセージと見舞金210万円を贈呈。10月25日には、組合員が生産者の元を訪れました。現地を視察した組合員は、甘夏みかんを食べ続けることで生産者を応援し、一日も早い復旧のために力を合わせていこうと心をひとつにしました。

2020年7月の豪雨で甘夏の園地に土砂災害が

生産者グループきばるは、熊本県南端の水俣市、芦北町、海を隔てた対岸の御所浦島にある5地区の生産者22名からなるグループです。海に面した傾斜地を使った柑橘栽培が盛んな地域で、低農薬・有機肥料で甘夏みかんを中心とした柑橘を生産しています。生活クラブとは40年以上にわたる提携関係があり、グループの総生産量の約8割を出荷。毎年各地の生活クラブで生産者と組合員との交流会が行なわれています。そうしてつながってきたきばるが2020年7月、集中豪雨に見舞われました。
きばるの園地周辺では、土砂崩れや大規模な河川の氾濫が発生。生産者に人的な被害はありませんでしたが、山の斜面が園地ごと崩れ、数十センチメートルの高さまで土砂が流れ込み、甘夏みかんの木が埋まるなどの被害が出ました。

生活クラブ連合会では視察に先立って20年9月4日に、全国の組合員から寄せられた応援メッセージ485筆、生産者の経営基盤安定のために積み立てた基金と生活クラブ親生会からの見舞金を合わせた210万円を贈りました。

熊本豪雨被害を受けた「生産者グループきばる」へ応援メッセージカードと見舞金を贈呈しました

復旧を妨げる大量の土砂

2020年10月25日、現地の被災状況を確かめるために、生活クラブ埼玉の木下美由紀理事長ら5名が、生産者たちのもとを訪問。組合員は、生産者7名とともに園地を視察しながら被害状況について説明を受けました。
被害を受けた果樹園を組合員が視察。土砂崩れの箇所を確認した
根元が土砂で埋まった甘夏みかんの木
視察時、園地の果樹の根元には、石などの土砂がまだ残っていました。土砂は重機でなければ取り除けないほどの量です。このままにしておくと果樹が根づまりを起こし、今後肥料が効かなくなる恐れがあります。

きばるによると、重機での土砂の除去は国や町から7割の補助が出るということです。しかし肝心の業者が不足しているため、生産者のなかには、「果樹の株まわりだけでも除去したい」と、先行して自力で泥かきをしている人もいるとのことでした。重機を入れるために枝を伐採しなければいけない園地もあり、今後、甘夏みかんの収穫量にさらに影響が出る可能性があります。新たな苗を植えたとしても、収穫ができるようになるまでに5年以上はかかるといわれています。
土砂に埋まったモノレール。激震災害地に指定され、設備に国や県などから合わせて9割の補助が出ることになった

約40年続く、つくる・食べるつながり

きばるの原点は1950年代、水俣市で水俣病が発生し、漁業を続けられなくなった人たちが甘夏みかんの栽培を始めたことにさかのぼります。公害を経験した生産者たちは、1970年代になると「被害者は加害者にならない」というスローガンのもと、それまでの農薬を使った一般的な栽培方法をやめ、できる限り削減する方向に転換。生活クラブでは当初から生産者の思いに賛同し、そうして育てられた甘夏みかんを共同購入してきました。さらに、毎年各地の生活クラブに生産者を招く交流会を実施し、互いに信頼関係を深めています。

組合員たちの「食べ続ける」メッセージが生産者の力に

豪雨被害の状況を目の当たりにし、それでも前へと進む生産者に出会って、現地を訪れた生活クラブ埼玉の木下美由紀さんは、「私たちの『食べたい』という気持ちが、生産者の支えになることを多くの組合員に伝え、産地を知り、食べる力をさらに広げていきたいと思います」と、継続的に大勢で食べて応援すると話しました。

同じく現地を訪れた生活クラブ千葉の畔上久美さんは、次のように話します。「被害の大きさに気を落としていたみなさんが、組合員からのメッセージを読んで『またがんばろうと思い直した』と話していて、『産地と消費者がつながっているとはこういうことなのだ』と実感しました。これからも思いを届け合い、甘夏みかんや不知火を食べ続けていきたいです」。

生活クラブ組合員からのメッセージを受け、きばるの事務局・高倉鼓子さんから、「組合員のみなさんには、これまでにも多くの尽力とともに、甘夏みかんを食べ支えていただきました。本当に感謝しています。今季も変わらず食べていただけるよう、できる限り生産量を減らさないことと、一個でも多くの甘夏みかんを出荷して生産者の収入につなげ、生産が継続できるようにしていきたいと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします」という言葉をいただきました。
 
現地視察をした組合員と生産者グループきばるのみなさん

生産者は甘夏みかんの栽培や収穫をなるべく優先させ、11月に被災した園地の復旧作業を協力して行ないました。約10日をかけ、被害の大きかった7名のうち5名の園地で8割がたの作業を完了。残りの箇所は収穫を終えた春に行う予定です。園地に重機を入れるために切らざるを得ない木もありましたが、生産者は今後のために土砂を除き、1本でも多くの木を守ることを選びました。産地では生産者が協力し合い、復旧への道筋をつけているところです。

産地ではあと数か月で収穫の時期を迎えます。12月現在、甘夏みかんの収穫見込みは、被害が大きい園地はあったものの、産地全体として豊作傾向にあることが幸いし、何とか例年通りの収量が見込めそうという明るい便りがありました。

生活クラブは産地に寄り添い、甘夏みかんを食べ続けることで復興を応援していきます。
【2020年12月25日掲載】
 

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