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エコライフの集い「グリーンシステム学習会」をオンラインで開催しました


2021年8月28日、エコライフの集い「グリーンシステム学習会」をオンラインで開催しました。全国各地域の生活クラブから約230人が参加。環境問題やグリーンシステムへの関心の高さがうかがえました。
この学習会は、11月26日まで実施している「Rびん回収率アップキャンペーン」と連動して行ないました。

グリーンシステム

大量生産、大量消費といわれるこの時代に、使い捨てではなく資源を循環させて使うことが大切です。生活クラブでは消費者・事業者・国・自治体等に対してリユース品の利用と返却を促進、あらゆるものを資源・資産として捉え、循環的な利用を図っていくことなど等、ライフスタイルの転換を求めてきました。
しかし、いまだ、家庭から出るごみの約60%は容器や包材によるごみと言われ、近年はマイクロプラスチック問題も起きています。ごみを削減することはプラスチックを削減することにもつながり、環境保全をすすめることになります。

生活クラブでは、なるべくごみを出さず環境負荷を減らすために、1994年より、リサイクル容器からリユース容器(回収して再使用可能な容器)に切り換える取り組みをはじめました。これを「グリーンシステム」とよんでいます。グリーンは、“Garbage Reduction for Ecology and Earth’s Necessity(地球生態系のためのごみ減量)”から名づけられました。

現在、生活クラブでは8種類のリユースびんを採用しています。2000年には、牛乳も紙パックからリユースびんに切り替えました。リユースびんを使えない消費材は、リサイクルの観点からガラスびんを使用。ペットボトル使用は、防災用飲料水のみです。また、牛乳びんのプラスチックキャップ、配達用のピッキング袋もリサイクル回収を始めました。こうした一連の活動は、国からも高い評価を受けており、2018年環境省グッドライフアワード環境大臣賞を受賞しました。

講演「脱プラスチック グリーンシステム活動で持続可能な循環型社会をつくる」

講師は、中井八千代さん。北東京生活クラブの組合員でもあり、「容器包装の3Rをすすめる全国ネットワーク」の運営委員長等々をつとめていらっしゃいます。

日本は、戦後の高度経済成長の中、ごみが急増しました。近年は、その排出量は微減状態が続いていますが、埋め立て処分場は依然としてひっ迫しており、近い将来ごみを捨てられなくなる、といわれています。自動販売機の普及や、ライフスタイルの変化に伴う容器の軽量化がすすみ、プラスチック容器も多く使われるようになりました。プラスチックごみの海への流出も世界的な問題です。

国は、1995年容器包装リサイクル法を制定しましたが、リサイクル優先の法律で、根本的な解決には至らず、多くの課題が残されています。リサイクル費用の8割以上が自治体、つまり税金でまかなわれていることもわかりました。

このような中、できるだけゴミを出さない、リサイクル容器よりリユース容器を使うことを目指して、1994年生活クラブのグリーンシステムが始まりました。ガラスびんは、繰り返し使えるだけでなく、光による中身の変化が抑えられ、気密性にも優れています。出荷後の品質を、他の容器に比べて長期間保持できるメリットもあります。

しかし、現在、びん容器はなかなか浸透せず、むしろ減少しています。軽量・便利なプラスチック容器が私たちの暮らしに浸透していること、リサイクル費用の負担の問題も要因の一つです。リユースびんは、使用後、生協に返却、洗浄し中身をつめてまた組合員のもとへ、という循環を経ていますが、1本あたり31円のコストがかかります。
一方ワンウェイびんは、使用後自治体が回収、びんをくだいて、またびんを作り、中身をつめて消費者のもとへ、かかるコストは1本あたり41円です(2003年総務省の報告より)。ワンウェイびんの方が、コストがかかっていますが、実際は、自治体が税金を使って回収してくれるため、事業者負担は25円のみとなっています。プラごみを減らしたい私たちの税金もワンウェイびん回収に使われているのです。

リユースびん普及のためにも、現在の回収費用負担の偏りを変える必要があり、生活クラブが中心となって署名活動を行ってきました。回収費用を製品の価格に含め、利便性を享受する消費者と利潤を得ている事業者も負担すること、事業者は自社の製品が使用され廃棄されるまで責任をもつこと、また、リサイクルよりもリデュース・リユース優先を明確にすることについても、訴えています。

私たちはまず身近なできることから始めましょう、と中井さんは話されました。一つは、生活クラブのグリーンシステムを活用することです。できるだけ、Rびんのものを使い、返却し、また使うこと。リユースびんを5回繰り返し使うことで、CO2を80%も削減でき、約50回も繰り返し使えます。普段は何気なく使っているRびんもしっかりリユースすれば、環境負荷が減らせることも改めて実感できました。後述の「わたしたちにできること」も、ぜひ参考にしてください。


講師 中井八千代さん

組合員の広報活動の工夫

コロナ禍の中、グリーンシステムのこと・組合員活動のことを伝えていく方法として、生活クラブ埼玉の組合員よりYou Tubeを使った活動が報告されました。

YouTubeはこちら (YouTubeのページに遷移します)
 

中井さんが示してくださった「わたしたちにできること」を紹介します。

地球は、将来世代から借りた、かけがえのない存在です。
みずみずしい地球を子や孫たちにバトンタッチできるようまずは手の届く、身近なところから“わたしたちにできること”を始めましょう。
そしてみんなの力で、より良い制度をつくり上げましょう。

わたしたちにできること
再使用(リユース)を進める。リターナブル容器を使う。
・使い捨てプラスチックは買わない・貰わない
・マイボトル・マイバッグを持参する
・ばら売りや簡易包装のものを選ぶ
・量り売りやノートレイなどを実践しているエコショップを利用する
・リサイクルできるものは、きちんと分別して出す
・ごみを出すときは、風に飛ばされないようにする
・ポイ捨てをしない。させない
・街や川・海のごみ拾いを、友人たちを誘って積極的に実施する
・国に、川・海にごみが流出しないしくみをつくるよう働きかける

 
Rびん回収率アップキャンペーン 実施中(2021年11月26日まで)
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【2021年10月6日掲載】

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