施設や里親の元で育った若者の自立を応援 ―就労支援と寄付―
児童養護施設や里親家庭など「社会的養護」と呼ばれる公的な支援のもとで育った子どもたちは、心身に深い傷を負ってしまうことが少なからずあります。その後遺症に苦しむケースも多いにもかかわらず、原則として18歳になると施設や家庭を出て自立することが求められます。周囲からの理解やサポートのない暮らしで挫折してしまう若者も少なくありません。そのような困難な状況にある若者に寄り添う支援は、一部の意志ある人たちによって長年行なわれてきました。
生活クラブ連合会が運営に参画する「首都圏若者サポートネットワーク」では、自立援助ホームやアフターケア事業に取り組む伴走支援者に助成金を給付し、若者たちが社会の中で力を発揮していくことを応援しています。
生活クラブ連合会が運営に参画する「首都圏若者サポートネットワーク」では、自立援助ホームやアフターケア事業に取り組む伴走支援者に助成金を給付し、若者たちが社会の中で力を発揮していくことを応援しています。
生活クラブの「体験就労」で、自立への道を一歩前に
社会的擁護下の若者は虐待のトラウマを持っていたり、発達障害を抱えていたりする場合もあり、自立のための就労には多くの課題があります。働きにくさを抱えた人が適切な仕事につくための国の支援制度も整っていません。首都圏若者サポートネットワークでは、働きたいと考える若者と受入先の事業所をマッチングする独自の5日間の体験就労プログラムを作成し、参画団体と協力して「就労・キャリア支援」に取り組んでいます。働くことは、お金を稼ぐ手段であるだけでなく、人との助け合いや関係性を学ぶ機会でもあります。「しごと」を続けることができれば、それが自信になり、 「しごと」でやりがいや生きがい、楽しさを感じることにもつながります。
生活クラブ東京では、配送センターや関連団体が体験就労を受け入れ、当事者がそれぞれに目指す「仕事の楽しさを知る」などの個々の目標が達成できるよう、就労に向けてのサポートを行なってきました。
今年7月に実施した体験就労では、アフターケア事業所からの依頼を受け、デポー(生活クラブの店舗)を運営するワーカーズが受入団体となりました。事前の顔合わせで、新しいことに不安を感じて一歩が踏み出せないでいるという状況を共有し、「体験就労に踏み出す」ことを目標にしました。「まずは1日やってみる。大丈夫なら次回を決める」というスタンスで臨むことをデポー側は快く受け入れました。
ワーカーズの担当者は「初めてのことで、ワーカーズとして受け入れることに戸惑いもありました。しかし、本人の真摯な姿勢にワーカーズのメンバーも応援したという思いを持ち、フランクな声かけで、緊張をほぐすよう心掛けました。整理整頓のスキルを発揮し、店内の棚の陳列やバックヤードの片づけなど、しっかりした仕事ぶりで、感謝しています。受入団体としても学びの機会になりました」と話します。体験者がかつて店舗で働いていた時のスキルが今回の体験就労でも生かされ、ワーカーズのメンバーに評価されたことが本人の大きな自信につながりました。
1日1日を積みかさねて5日間のプログラムを無事に終えた日には、体験者のイメージに合わせて作ったというお花のプレゼントが、ワーカーズのメンバーから手渡されました。
生活クラブ東京では、配送センターや関連団体が体験就労を受け入れ、当事者がそれぞれに目指す「仕事の楽しさを知る」などの個々の目標が達成できるよう、就労に向けてのサポートを行なってきました。
今年7月に実施した体験就労では、アフターケア事業所からの依頼を受け、デポー(生活クラブの店舗)を運営するワーカーズが受入団体となりました。事前の顔合わせで、新しいことに不安を感じて一歩が踏み出せないでいるという状況を共有し、「体験就労に踏み出す」ことを目標にしました。「まずは1日やってみる。大丈夫なら次回を決める」というスタンスで臨むことをデポー側は快く受け入れました。
ワーカーズの担当者は「初めてのことで、ワーカーズとして受け入れることに戸惑いもありました。しかし、本人の真摯な姿勢にワーカーズのメンバーも応援したという思いを持ち、フランクな声かけで、緊張をほぐすよう心掛けました。整理整頓のスキルを発揮し、店内の棚の陳列やバックヤードの片づけなど、しっかりした仕事ぶりで、感謝しています。受入団体としても学びの機会になりました」と話します。体験者がかつて店舗で働いていた時のスキルが今回の体験就労でも生かされ、ワーカーズのメンバーに評価されたことが本人の大きな自信につながりました。
1日1日を積みかさねて5日間のプログラムを無事に終えた日には、体験者のイメージに合わせて作ったというお花のプレゼントが、ワーカーズのメンバーから手渡されました。
体験就労期間中に、店内の棚の消費材を手に取りやすく陳列。ワーカーズメンバーからは感謝の声も上がりました
イメージに合わせて作った花束がプレゼントされました
振り返り面談では、「緊張してしまったり、色々あって途中でもう止めようかと思ったりした時に、最初の目的(新しいことに挑戦する)に立ち返り『何のために実習しているのか』を考えられた」ことや「ワーカーズのメンバーの温かさが待っていることを思って続けられた」ことなどについて、体験者が笑顔で語ってくれました。最後までやり抜けたことが今回の大きな収穫になりました。
個別対応である体験就労では受入側の協力も必要です。現在、他の地域の生活クラブでも受け入れの準備を進めています。
個別対応である体験就労では受入側の協力も必要です。現在、他の地域の生活クラブでも受け入れの準備を進めています。
組合員の寄付が多くの若者を支える ~締切間近です!~
首都圏若者サポートネットワークの「若者おうえん基金」では、これまでに200団体以上に助成をしてきました。とりわけ、生活クラブ組合員からは毎年多くの寄付が寄せられ、助成活動に大きく貢献してきました。2021年度は、生活クラブから約2,200万円を寄付しました。
新型コロナウイルス感染拡大でより厳しい状況に置かれる若者が増え、「弱い立場こそ、コロナの影響は長引く」と言われ、厳しい状況が続いています。
寄付が多くなれば、助成できる団体を増やすことができます。一人でも多くの若者が未来に向かって歩んでいけるよう、今年度も寄付にご協力ください。
【寄付の申込みについて】
組合員寄付のOCR注文書での申込み 6ケタ番号「226297」
※eくらぶでも申込みができます。
※1口1,000円で何口でも申込めます(非課税)。
受付締切 11月5回(申込締切11/21~11/26)まで
対象組合員 生活クラブ東京・神奈川・埼玉の組合員
新型コロナウイルス感染拡大でより厳しい状況に置かれる若者が増え、「弱い立場こそ、コロナの影響は長引く」と言われ、厳しい状況が続いています。
寄付が多くなれば、助成できる団体を増やすことができます。一人でも多くの若者が未来に向かって歩んでいけるよう、今年度も寄付にご協力ください。
【寄付の申込みについて】
組合員寄付のOCR注文書での申込み 6ケタ番号「226297」
※eくらぶでも申込みができます。
※1口1,000円で何口でも申込めます(非課税)。
受付締切 11月5回(申込締切11/21~11/26)まで
対象組合員 生活クラブ東京・神奈川・埼玉の組合員
【2022年11月18日掲載】