トベ商事洗びん工場見学会を実施しました
2023年7月7日、(株)トベ商事の洗びん工場見学会を行いました。(株)トベ商事は、リユースびん(Rびん)の回収・洗浄・納品をはじめ、びん・ペットボトル等の再資源加工等々行っており、創業明治26年のいわゆる「びん商」です。従業員は、障がい者45名を含む107名です。組合員が返却したRびんがここに集められ、洗浄後のびんは生産者へ運ばれていきます。当日は、全国から11単協の組合員リーダー11名が参加しました。
(株)トベ商事の洗びん工場は、東京都足立区にあります。2021年10月にリニューアルされ、1日にRびん25,000~30,000本洗浄可能な大型洗びん機が設置されています。高温水により洗浄、乾燥され、目視と機械により、傷等がないか、細かく徹底的に検査されています。次々と、きれいになったRびんが箱詰めされ、大型のロボットアームで積み上げられていました。UV照射による滅菌工程が含まれているのが、特徴だそうです。
見学当日は、500mlのRびんが洗浄されていましたが、ラベルが残っているものも見られました。ラベルをはがすために、洗浄する水の温度を高く設定しているそうです。びんに傷をつけてしまうのは困りますが、できるだけラベルをはがして返却することで、洗浄水の温度を低く設定できます。ラベルをできるだけはがしてほしい理由の一つです。また、ラベルをはがす工程で出てくる紙くずは、これまでは廃棄していましたが、最近は製紙会社に渡し、紙に戻るようにしているそうです。
見学当日は、500mlのRびんが洗浄されていましたが、ラベルが残っているものも見られました。ラベルをはがすために、洗浄する水の温度を高く設定しているそうです。びんに傷をつけてしまうのは困りますが、できるだけラベルをはがして返却することで、洗浄水の温度を低く設定できます。ラベルをできるだけはがしてほしい理由の一つです。また、ラベルをはがす工程で出てくる紙くずは、これまでは廃棄していましたが、最近は製紙会社に渡し、紙に戻るようにしているそうです。
紙くず
(株)トベ商事の戸部氏と岩田氏から、お話もうかがいました。
やはりびん商の業界もコロナ禍の影響を受けましたが、少しずつ需要は回復傾向だそうです。しかし、今問題になっているのは、コロナ禍による工場閉鎖が原因で、新びんの供給力が減少していることです。新びんが供給されないため、生産できない事案も多数発生しています。幸い、生活クラブへの新びん供給に大きな影響はありませんが、新びん供給の不安定な状況は今後も続くことが予想されます。そんな中、ますます、びんのリユースが注目されています。Rびん返却の必要性を、強く感じました。
SDGsが広く知られるようになり、リサイクル、リユース、プラスチックごみ問題等に、関心をもつ人も増えました。ごみの分別回収はすすみ、ペットボトル等のプラスチック類のリサイクル率は高いそうです。しかし、そもそもプラスチックごみの量がとても多いため、リサイクルされずごみとなっている量も膨大で、海や河川の汚染の原因となり、マイクロプラスチックによる生物への影響も依然として大きな課題です。また、自治体のリサイクルにかかる費用は年間億単位かかり、しかも税金からまかなわれています。やはり、リサイクルだけではごみ問題は解決できず、ごみを減らすリデュース、リサイクルが不可欠です。
SDGsとともに、「持続可能性」という言葉もあちらこちらで聞かれるようになりました。持続可能性とは、「世のため、人のため、自分のため、そして子孫のため」というイメージです、と戸部氏は紹介してくれました。もはや地球規模の課題の対処に、やれる人がやれるところから、すぐにでも、行動をおこさなければなりません。戸部氏は最後に、「人間一人一人の行い、意識が大切です」と締めくくられました。
生活クラブには、グリーンシステムという、すばらしい仕組みがあります。自治体の費用を使わずに済むびんのリユース、プラスチック類のリサイクルシステムが整っています。そしてこのシステムは、Rびんを洗浄している(株)トベ商事、Rびんを使っている生産者の理解と協力のもと、成り立っています。そのことも忘れずに、使ったら返し、またRびん消費材を使う、その循環を切らないようにしましょう。個人一人の力は小さいかもしれませんが、できることからすぐに、始めましょう。Rびんはみんなのものです。
やはりびん商の業界もコロナ禍の影響を受けましたが、少しずつ需要は回復傾向だそうです。しかし、今問題になっているのは、コロナ禍による工場閉鎖が原因で、新びんの供給力が減少していることです。新びんが供給されないため、生産できない事案も多数発生しています。幸い、生活クラブへの新びん供給に大きな影響はありませんが、新びん供給の不安定な状況は今後も続くことが予想されます。そんな中、ますます、びんのリユースが注目されています。Rびん返却の必要性を、強く感じました。
SDGsが広く知られるようになり、リサイクル、リユース、プラスチックごみ問題等に、関心をもつ人も増えました。ごみの分別回収はすすみ、ペットボトル等のプラスチック類のリサイクル率は高いそうです。しかし、そもそもプラスチックごみの量がとても多いため、リサイクルされずごみとなっている量も膨大で、海や河川の汚染の原因となり、マイクロプラスチックによる生物への影響も依然として大きな課題です。また、自治体のリサイクルにかかる費用は年間億単位かかり、しかも税金からまかなわれています。やはり、リサイクルだけではごみ問題は解決できず、ごみを減らすリデュース、リサイクルが不可欠です。
SDGsとともに、「持続可能性」という言葉もあちらこちらで聞かれるようになりました。持続可能性とは、「世のため、人のため、自分のため、そして子孫のため」というイメージです、と戸部氏は紹介してくれました。もはや地球規模の課題の対処に、やれる人がやれるところから、すぐにでも、行動をおこさなければなりません。戸部氏は最後に、「人間一人一人の行い、意識が大切です」と締めくくられました。
生活クラブには、グリーンシステムという、すばらしい仕組みがあります。自治体の費用を使わずに済むびんのリユース、プラスチック類のリサイクルシステムが整っています。そしてこのシステムは、Rびんを洗浄している(株)トベ商事、Rびんを使っている生産者の理解と協力のもと、成り立っています。そのことも忘れずに、使ったら返し、またRびん消費材を使う、その循環を切らないようにしましょう。個人一人の力は小さいかもしれませんが、できることからすぐに、始めましょう。Rびんはみんなのものです。
【2023年7月26日掲載】