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2023年度GMナタネ自生調査の結果がまとまる。413検体を調査し8検体がGM陽性反応


 
生活クラブは2005年から毎年、遺伝子組み換え(GM)ナタネの自生調査を実施しています。7月22日には都内でオンライン併用の全国報告会が開催され(主催:遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン)、2023年の生活クラブの調査結果を報告しました。

今年も港周辺で遺伝子組み換えナタネが見つかる

GMナタネは、輸入して陸揚げされる港の周辺や、製油所に通じる幹線道路沿いを中心に、こぼれ落ちなどが原因で自生しています。生活クラブのこれまでの調査では、ナタネの水揚げのない小樽港や八戸港、内陸の群馬県前橋市でもGMナタネが見つり、ナタネの輸送経路以外でもGMナタネ自生の広がりが確認されたのをはじめ、名古屋港周辺では、GMナタネと他の植物との交雑も見つかりました。

報告集会ではまず、石井清美さん(生活クラブ連合会理事)が、生活クラブ全体の調査結果を報告しました。
2023年の一次検査は、19都道府県で合計413検体を検査し、ラウンドアップ耐性が4検体、バスタ耐性が4検体、合計で8検体が陽性という結果でした(そのうち3検体はPCR検査**で陰性と判明)。陽性の検体を発見した場所は、2022年に引き続き、小樽港、横浜港、清水港の周辺でした。

*一次検査:検査紙を使って遺伝子組み換え遺伝子から作られるたんぱく質を検出する検査。
**PCR検査:遺伝子検査。一次検査の結果をより精密に検証したいときに実施している。

生活クラブ北海道の調査:小樽市への要望の成果を確認

北海道農政部と情報共有(2022年)

続いて石黒真理さん(生活クラブ北海道・理事)が、北海道の調査について報告しました。
北海道でナタネが開花するのは5月中旬~6月です。その前の4月~5月に今年も全18支部の組合員約13,000人にニュースを配布して、調査の意義を共有すると同時に、ナタネやカラシナの自生情報を呼びかけ、18支部中16支部が調査活動に参加しました。

小樽市は札幌市から車で1時間程の観光地でもあります。2020年から小樽港で除草剤グリホサートに耐性を持つGM自生ナタネが確認されてきました。
5月27日に遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの天笠啓祐代表を招き、ナタネ調査のスタート集会を兼ねた講演会を開催。その前日の5月26日に、3年連続して自生が確認されている小樽港周辺を調査しました。調査地は、荷上げした小麦をトラックの荷台に積載する倉庫周辺です。ここは私有地のため一般の人の立ち入りが制限されており、当日は小樽市産業港湾部に立ち合いを依頼し、一緒に調査しました。

昨年までは倉庫周辺にナタネや小麦が多く自生し、倉庫内や地面ではこぼれ落ちた種も確認できるほどでしたが、生活クラブが開花前のナタネを抜き取ったり、刈り取ってほしいと要望したことを受け、港湾部が対策をとり、今年は大変きれいな状態でした。それでも建物のわずかな隙間に生えていたナタネを採取し簡易検査を行なった結果、採取した8検体中1検体で今まで見つかっていたグリホサート耐性ではなく、ラウンドアップ耐性のナタネの自生が確認されました。
その後、別の日に小樽支部で行なった調査でも、除草剤ラウンドアップに耐性を持つGM自生ナタネを1検体確認し、小樽港周辺では合計2検体のラウンドアップ耐性ナタネが見つかりました。
北海道全体では、小樽港を含め合計37検体を検査し、小樽港以外はすべて陰性でした。2年前に札幌市手稲区の公園でGMカラシナ発見されましたが、今年採取した検体は昨年に続き陰性でした。

小樽港はナタネの輸入港ではないことから、GMナタネの種子が小麦やトウモロコシなどのコンテナなどに混入してそれがこぼれ落ちていると考えられます。調査の際に天笠さんから、「遺伝子組み換えナタネの花粉が風で飛んだり、虫によって受粉したり、また種子をたべた鳥がどこかでフンをすることで、とんでもないところに自生したり交雑する可能性がある」と聞きました。調査をしたこの日も、鳩がたくさんいました。交雑も含め、広範囲に汚染が広がらないように、国や道、市と情報を共有し、引き続き遺伝子組み換えナタネによる汚染を水際で食い止めるための対策を求めていきます。
今年も小樽市産業港湾部と一緒に小樽港を調査
 
ラウンドアップ耐性であることを示す検査紙
小樽港で見つかった自生GMナタネ

自生が広がらないための活動を継続

生活クラブでは、港や製油工場のない地域でも自生調査を続け、自分たちが住む地域に遺伝子組み換えナタネが入ってこないよう、監視を続けています。調査の結果は、秋に開催予定の関係省庁と意見交換会で報告します。

■2023年の一次検査*の結果(RR:ラウンドアップ耐性、LL:バスタ耐性)
 
【2023年8月9日掲載】

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