本文へジャンプする。
本ウェブサイトを利用するには、JavaScriptおよびスタイルシートを有効にする必要があります。
生協の食材宅配【生活クラブ】
国産、無添加、減農薬、
こだわりの安心食材を宅配します。
ここからサイト内共通メニューです。

台湾でも注目される労働者協同組合法とワーカーズ・コレクティブ~台湾主婦連盟主催のシンポジウムで講演~


 
7月28日、台湾台北市で「台日労働協同組合国際シンポジウム:Worker Co-op, Shining Together (ともに輝く労働者協同組合)」(主催:台湾主婦連盟生協)が開催され、藤井恵里・WNJ(ワーカーズ・コレクティブ ネットワークジャパン)代表と伊藤由理子さん(生活クラブ連合会顧問)が講演しました。会場には国会議員、政府関係者をはじめ、台湾主婦連盟の組合員ら100人以上が詰めかけました。

日本のワーカーズ・コレクティブの現状を台湾に紹介

台湾の主婦連盟生協と生活クラブ連合会は、1999年に姉妹提携を結んで以来、アジア姉妹会議をはじめ、さまざまな交流を継続しています。日本で労働者協同組合法が2022年10月に施行されたのを受け、ワーカーズ・コレクティブの最新情報を知りたいと、台湾主婦連盟生協がシンポジウムを企画しました。

藤井さんは「労働者協同組合法(ワーカーズ法)とワーカーズ・コレクティブ」と題し、ワーカーズ・コレクティブの現状、ワーカーズ・コレクティブ運動とワーカーズ法の法制化運動の歴史、労働者協同組合法の制定による影響と課題について講演しました。伊藤さんは、「生協とワーカーズ・コレクティブの親和性と可能性について~地域に必要とされる仕事を生み出し、つながるために」というタイトルで、生活クラブにおけるワーカーズ・コレクティブ運動の歴史をイタリアの社会的協同組合の先進事例にも触れつつ紹介しました。
台湾内政部と労働部の関係者、法律家、研究者などによるパネルディスカッションで発言する藤井恵里さん
 
生活クラブのワーカーズ・コレクティブ運動の歴史について講演する伊藤由理子さん
講演に続いて、台湾の協同組合法と労働者に関連する省庁である内政部と労働部の関係者、法律家、研究者などによるパネルディスカッションを実施。台湾で労働者協同組合を推進する意義、直面するさまざまな課題について討論しました。

みんなが輝ける働き方を目指して

講演を終えて藤井さんは、「雇用契約についての質問を本当にたくさんいただきました」と言います。台湾主婦連盟生協は、デポー(店舗)のうち二つをワーカーズ・コレクティブが運営しており、ワーカーズをもっと増やしたいと考えています。一方、台湾では労働者協同組合(ワーカーズ・コレクティブ)は「協同組合法」に則って設立されており、この法律は労働者協同組合が雇用契約を結ぶことを認めていません。結果として雇用保険に入れないなど、受けられる社会保障が制限されてしまうことになり、労働者の権利が守られないと考える人が多いようです。これが、ワーカーズ・コレクティブという働き方がなかなか広がっていかない大きな要因のひとつになっています。

日本でも、ワーカーズ・コレクティブは「雇う・雇われる」という関係性でない働き方を大切にしてきたので、「雇用契約」を結ぶことについて議論もありました。藤井さんは台湾の状況を見て、「次の世代にこの働き方をつないでいくためには、労働契約は大切で日本のワーカーズ法で規定されたことはよかった」と思う反面、「雇用関係がなくても働く人として誰もが平等に保障が受けられる制度が必要」だと改めて感じたと言います。「パネルディスカッションに内政部と労働部から参加がありました。法整備が進んで、ワーカーズ・コレクティブ運動がもっと進んでいけばいいな、と思います」と藤井さん。台湾主婦連盟生協と生活クラブ連合会はこれからも情報交換を続け、お互いの運動を広めるための姉妹関係を大切にしていきます。
 

台湾主婦連盟生協の理事たちと
【2023年8月9日掲載】

生活クラブをはじめませんか?

42万人が選ぶ安心食材の宅配生協です

生活クラブ連合会のSNS公式アカウント
本文ここまで。
ここから共通フッターメニューです。
共通フッターメニューここまで。