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一人ひとりを大切にした保育をめざす、生活クラブの保育園

生活クラブグループの保育事業では、「子どもたちが、かけがえのない唯一無二の存在として大切にされ、その子らしく成長・発達していける」ことをめざしています。そのために「生活クラブ10の基本ケア(保育)」を定め、日々の保育の中で実践しています。
生活クラブの保育の質をさらに高めるため、8月5日に「保育担当者交流企画」(学習会と意見交換会)を開催しました(会場:生活クラブ連合会)。学習会では、一人ひとりの子どもを尊重するための先進的な実践を学びました。意見交換会では、学習会で学んだことをもとに、生活クラブグループの保育の現場でどう活かしていくか、みんなで考えました。保育士など32人が参加しました。

*生活クラブ10の基本ケア(保育)

学習会「子どもたちの思いやペースを尊重するための保育の実践」

講師は「一人ひとりを大切にする保育」を実践する「へきなんこども園」(愛知県)の園長・ユリアさん。へきなんこども園では、以下のような先進的な工夫がされていて、それにより子どもたちが保育園で心地よく暮らせていることがわかりました。

・一人ひとりが十分に遊べるよう、1クラスに80種類以上ものおもちゃがあります。
・その瞬間の興味・関心に応じて自分でおもちゃを手に取ることができるよう、すべてのおもちゃを子どもの目線から見えるように収納しています。
・子どもが主体となるよう、「子どもたちにさせる」ようにします。さらに、「させる」から「ささえる」ようにします。
・子どもに伝えることがあれば、保育士がそばまで行って話しかけます。園全体に落ち着きが生まれます。
・子どもたちにとっては休むことも必要なので、各部屋にソファーを置いたりするなど、いつでもくつろげる場所を確保しています。
・「お腹が空いた」「もっと遊びたい」など、一人ひとりの思いを尊重しています。幼児になると、昼食のタイミングも量も自分で決めます。

意見交換会

学習会に続いて、日々の実践や「生活クラブ10の基本ケア(保育)」などについて、意見を出し合いました。へきなんこども園のすばらしい取組みをそれぞれの保育園でどのように取り入れていくかなど、とても前向きな話し合いとなりました。生活クラブグループの保育園では、日々工夫を重ねています。今回の学習会・意見交換会で考えたことも各保育園に持ち帰り、ますます居心地の良い場所となることが期待されます。これからも注目してください。

意見交換会の様子
【2023年11月27日掲載】

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