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3つの国と地域で協同組合の活動を学びあう「アジア姉妹会議」4年ぶりに日本で交流会を開催!

日本で一堂に会したアジアの姉妹たち

生活クラブ連合会と、韓国の幸福中心生協(旧女性民友会生協)、台湾の主婦連盟生協は、1999年に姉妹提携を結んで以来、お互いの活動を学びあう交流を続けています。
2023年11月9~12日には、今回で20回目となる「アジア姉妹会議・交流会」が東京にて開催。生活クラブの組合員の代表や事務局、韓国・台湾からの26人の参加者に加え、オンラインでも80名の参加者があり、総勢150名となる大規模なイベントとなりました。

アジア姉妹会議とは
韓国で「アジア姉妹会議・代表者会議」開催(活動レポート/2023年2月15日掲載)

協同組合員による各国の取組みを知り、学ぶ機会

「アジア姉妹会議」は、友好親善や互いの経験を共有することを目的にス1999年にスタート。それぞれの地域の協同組合が実践してきた取組みを共有し、ともに学びあうことで、よりよい社会づくりにつなげてきました。2019年からは、「代表者会議」と「交流会」を交互に開催しています。

2023年の交流会では、「市民参加こそSDGs達成の原動力~アジアの姉妹たちの連帯でサステイナブルな社会へ」をテーマに、各国の実践について情報交換を行ないました。

SDGsに向けた取組みを“姉妹”どうしで共有

今回のアジア姉妹会議は、会場での参加に加え、オンラインでの参加も可能な初のハイブリッド開催となりました。

【全体会/テーマ:協同組合の原動力(仲間づくり)】

生活クラブでは、2030年に組合員を50万人まで増やすことを目標としています。その目標に向けた活動の一例として、生活クラブ東京の取組みを理事長の加瀬和美さんが次のように報告しました。
「生活クラブ最大の強みは、組合員自身が仲間を増やしていることです。自分たちの住む地域をよくするために、組合員が積極的に展示即売や子育て世代向けの催しを企画。それらのイベントに参加した方々に、組合員が自らの言葉で生活クラブの活動を語ることで、仲間を増やし、組合員どうしのつながりも深めています」

生活クラブ東京・理事長の加瀬和美さん

また、生活クラブ北海道・理事長の山﨑栄子さんは、組合員交流目的のコミュニティ「くらぶラボ」、「わくわくまつり」への参加などについて報告しました。

韓国と台湾の代表者は、ともに加入者の減少対策への取組みを紹介。
韓国幸福中心龍山生協・理事長のユン・ジュヨンさんは、組合員以外の一般の利用者も気軽に参加できるようなフリーマーケットや、おかずづくりサークルといったイベントが加入者の増加に結びついていると発言しました。

韓国幸福中心龍山生協・理事長のユン・ジュヨンさん

台湾主婦連盟生協・理事主席のペン・グイジーさんは、SNSやYouTubeなどのデジタルメディアを使った発信で、広く一般市民に伝える活動に力を入れていると説明。また定期的な意見収集と満足度調査を行ない、利用者のニーズを捉えた食品開発などに取り入れていることも紹介しました。

台湾主婦連盟生協・理事主席のペン・グイジーさん

【分科会/テーマ:パートナーシップと協同組合】

生活クラブ神奈川・理事長の篠崎みさ子さんは、座間市で行なわれている就労準備支援事業「はたらっく・ざま」の取組みについて紹介。2015年度からは「断らない相談施設」を掲げ、相談者の困り事を自治体の担当者と共有することによって、支援を強化していることなどが報告されました。

生活クラブ神奈川・理事長の篠崎みさ子さん

また、生活クラブ千葉・理事長の福住洋美さんは、生活クラブ千葉グループの「街の縁側」づくりの活動について報告しました。

生活クラブの取組みの現場を視察

今回のアジア姉妹会議では、西東京市にある3つの施設を視察しました。西東京市は、生活クラブへの加入率が高く、地域によってはおよそ5軒に1軒が組合員というデータがあるほど、組合員活動の盛んなエリアです。

【パスレル保谷】


保育所・デイサービス・デポー(生活クラブのお店)、分譲住宅などをひとつの建物に集合させた多機能型複合施設。地域の中での「たすけあい」の輪をつないでいくことを目的に、2007年に誕生しました。


2Fにあるデイサービス「ハミング」では、介護を必要とする利用者の見守りなどを行なっています。入浴の介助や消費材を使った食事も提供しています。

1Fにある「生活クラブ保育園ぽむ」では、0~2歳児までの保育をしています。消費材を使った食事を提供するほか、月に1度は子どもたちが自分たちで消費材を使っておやつづくりをするなど食育にも力を入れています。

【社会福祉法人 悠遊】


「悠遊」は、「住み慣れた地域で安心して暮らしたい」という組合員の想いから生まれた介護福祉施設。通所型のデイサービスと訪問介護サービスに加え、認知症対応型のグループホームも併設しています。

【多摩きた生活クラブ:小平センター/生活クラブ館】

西東京市と小平市のある多摩きた生活クラブは、組合員活動の活発な地域でワーカーズ・コレクティブ(※)など長年にわたり活動している運動グループが50団体以上あります。今回は7つの団体が活動を紹介しました。
※非営利で仲間と共同事業を行なっています。雇う、雇われる形の働き方とは違い、必要な資金をみんなで出しあい、経営、労働を自分たちで行なっているのが特徴です。
多摩きた生活クラブの配送拠点となる小平センターでは、参加者が職員に質問を投げかけながら、保冷剤の保管方法やリユースびんの仕分け方法などを細かく視察していていました。
 
小平センターでは太陽光発電パネルを使った自家発電の実践現場も視察。つくられた電力はセンター内の照明や冷蔵施設用の電力として使用し、余った電力は提携している生活クラブエナジーに売電されています。
 
生活クラブ館の屋上では、実験的に栽培されているイネを視察。参加者はこの試みに興味深く見入り、思い思いに写真を撮っていました。
「ワーカーズ・コレクティブ グレイン」(東村山市)は、「子どもたちが安心して食べられるパンをつくりたい」という想いから、国産小麦を100%使った焼きたてパンを販売しています。
 
「小平・生活者ネットワーク」は、1991年に設立されて以来、生活者としての市民が議会に参加し続けることをめざし、これまで9人の代理人を政治の世界に送り出しています。
 
参加者は、各団体の活動紹介を前に、メモをとりながら熱心に聞き入っていました。

【懇親会】


懇親会では、生活クラブ連合会の松崎恵子さんが沖縄民謡の2曲を披露。祝いの席などで踊られる「カチャーシー」の動きを紹介すると、多くの参加者が自然と踊りだし、会場内はたちまち和やかな雰囲気に。


台湾・韓国の参加者は、曲に合わせてダンスを披露。会場のあちこちから歓声があがり、おおいに盛り上がりました。
 
恒例となったプレゼント交換の場面では、お互いへの感謝の証しとして、“姉妹たち”が開発した自慢の生活材・消費材が各生協の代表者に手渡されました。

今回の「アジア姉妹会議・交流会」を振り返って、各団体の代表者から以下のようなコメントが寄せられました。

生活クラブのさまざまな取組みが、「仲間づくり」においてとても功を奏していると感じました。
とくに「パスレル保谷」は、伝統的な地域社会のあり方を現代に置き換え、再解釈を試みたよい例で、世代ごとに分断された関係性がまたひとつになる可能性を見せてくれました。また、生活クラブでは組合員が自分の言葉で活動について話すことが強調されていましたが、そういったことができるのも、人に対する尊敬の念があってこそ。自分たちの活動の方向性を改めて考えられるよい機会となりました。

韓国幸福中心生協・連合会 会長のアン・インスクさん

 今回、参加してまず驚いたのは、生活クラブのみなさんが、まるで同じDNAを持っているかのようにすらすらと活動のことを説明していたということです。運動の理念がしっかりと一人ひとりに浸透しているからなのでしょう。また、高齢の方々も人としての尊厳を持って、残りの人生を自分らしく過ごせるよう工夫されている「悠遊」の取組みにも感銘を受けました。社会福祉についてはまだ事業化できていませんが、今回の視察で、「スピード感を持って、一歩踏み出してみよう!」という勇気が出ました。

台湾主婦連盟生協・理事主席のペン・グイジーさん

国や地域は違っていても、協同組合というしくみをつかって同じ課題を解決しようとしている姿を見て、「私たちの方向性は間違っていない」と改めて確認することができました。今回の会議で共有したことを組合員にも発信していきますし、これからの活動や組織づくりに役立てていきたいと思います。

生活クラブ東京・理事長の加瀬和美さん

目的を同じくする仲間として、結びつきの強さを再確認する機会となった「アジア姉妹会議」。生活クラブではこれからも“姉妹たち”が直接交流する機会を大切にし、ともに学びあう関係を築いていきます。
【2023年12月8日掲載】

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