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(株)トベ商事創業130周年記念セミナーに参加しました


㈱トベ商事会長 戸部昇氏

(株)トベ商事が、創業130周年を迎えました。その記念セミナーに、各地の生活クラブの組合員リーダーとリユースびん(Rびん)と関連のある生産者が参加しました。

(株)トベ商事は、Rびんの回収・洗浄・納品をはじめ、缶やPETボトルの資源化や資源・廃棄物処理・運輸など、エコロジーの分野で幅広い事業を行っています。セミナー冒頭、戸部昇氏から㈱トベ商事の歴史を説明していただきました。創業は明治26年(1893年)にさかのぼります。創業者の戸部初五郎氏は国産ビールの販売開始に伴って拡大したびんの需要に目をつけ、使用済みのびんを回収・洗浄して再販する「びん商」を始めました。現在、従業員は障がい者45名を含む107名おり、2021年10月には、洗びん工場をリニューアルし、1日にRびん25,000~30,000本洗浄可能な大型洗びん機を設置しました。

次に神戸大学名誉教授/叡啓大学特任教授の石川雅紀氏より、基調講演「カーボンニュートラルとリユース資源の循環」がありました。SDGsという言葉が一般的になり「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」への意識が高まっていますが、より資源循環をすすめるために必要なことは、「日常生活に資源循環の行動をどう組み込むか」ということだそうです。

使い捨てせずに、リユースすること、リサイクルすることに共感し、ぜひやりたいと思っていても、日常生活にストレスがかかる仕組みでは長続きしません。ライフスタイルに合わせて、循環させていくことが必要です。例えば、ビールびんのリユースは、現在、家庭ではほとんど行なわれていませんが、店舗では今でも継続されています。リユースをどの場面で推し進めていくのか、適した仕組みづくりが継続の秘訣です。各家庭におまかせだけでは、なかなかすすみません。また、クローズドマーケットでの仕組みづくりも有効といわれました。まさに、生活クラブの組合員がつくったグリーンシステム*が該当します。

*生活クラブでは、使い終わったびんやプラスチック類を回収し、リユース・リサイクルしています。このしくみを「グリーンシステム」と呼んでいます。

環境省環境再生・資源循環局リサイクル推進室長・循環型社会推進室長の近藤亮太氏、経済産業省産業技術環境局資源循環経済課 総括課長補佐の吉川泰弘氏からの講演もありました。サーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進していくことが政策の中心です。資源の再利用・共有・生成・長期利用の加速をめざしています。食品ロス等の未使用資源を活用し、資源を作りだしていくことが例としてあげられました。またここでも、地域の生活文化にあった循環の仕組みづくりが鍵である、と話されました。地域のライフスタイルにあった仕組みこそ、資源の循環がうまくすすみ、地域づくりにもつながるそうです。今後は産官学のパートナーシップ、動脈産業・静脈産業*の連携もすすめていくという内容でした。

最後に、びんリユースの成功例として、生活クラブのグリーンシステムが生活クラブ連合会の山本義美氏から紹介されました。組合員・生産者・びん商の3者の連携があったからこそ、続いている仕組みです。私たち生活クラブの組合員は、このような誇れるすばらしい仕組みを持っています。おおぜいの組合員がグリーンシステムに参加し、びんのリユース、プラスチック類のリサイクルを、さらにすすめていきましょう。
 
生活クラブグリーンシステムの紹介

* 動脈産業:製造業など製品を生み出す産業。 静脈産業:その廃棄物を回収して再生・再利用、処理・処分などを行なう産業

参加した組合員の感想

生活クラブ青森 廣田さん
㈱トベ商事創業130周年記念セミナーは、プラごみや地球温暖化を視野に入れたサーキュラーエコノミーやRびんに関する内容の濃い講演でした。その後のパーティーでも他単協や連合会の皆さんと歓談することができ、多くの収穫が得られました。また、夏の洗びん工場見学時に、残ったラベルから出た廃棄物の再利用を製紙メーカーと検討中と聞いていたので、戸部会長から再利用することが決まったと伺い、SDGsの観点からも良かったと思いました。

生活クラブ栃木 稲井さん
㈱トベ商事の130周年という輝かしい場に立ち会えたこと、大変光栄に思います。
グリーンシステムは、限りある資源を無駄にせず、環境にも配慮した素晴らしい仕組みだと常々思っています。その仕組みは、トベ商事さんの長年の取り組みがあってこそなのです。私たち組合員もその一端を担うものとして、これからも活動を続けていきたいと改めて思いを強くしました。
 
会場に展示されていたびん各種
【2023年12月18日掲載】

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