生活クラブの牛肉ってどんな特徴があるの?
生活クラブの牛肉は、「健康に育てられた国産牛の赤身肉が食べたい」という組合員の想いから生まれました。牛の健康を第一に、牛肉の国内自給をめざしていた北海道チクレン農業協同組合連合会(以下、北海道チクレン)との提携から40年以上が経ちます。どんな特徴があるのか、一緒に見ていきましょう。
健康に育てた乳用種のオスの赤身肉
生活クラブの牛肉は、自然の摂理の中で生まれる牛を無駄なく利用するため、主に乳牛から生まれたオスを肉牛として利用しています。脂肪の少ない赤身肉が中心で、提携生産者の北海道チクレンでは、子牛を育てるところから精肉として加工する工程までをグループ内及び地域内で一貫管理しています。
また、薬に頼らず、牛を健康に育てることを第一に考え、約20ヶ月齢まで育てます。生後10ヶ月以降は、抗菌性物質を使わずに育てています。飼料に配合するトウモロコシと大豆かすは、遺伝子組み換えを防ぐため分別したものをあたえています。
えさの国産化をすすめ、地域内での循環サイクルを確立
北海道チクレンでは、草食動物である牛本来の食性に合わせて、子牛の時には牧草や干し草などの粗飼料をあたえています。消化器官を丈夫にした後は、やわらかい肉質になるよう飼料用米などの穀物を配合した飼料をあたえて育てています。
これらの粗飼料と飼料用米は100%北海道産です。なかでも粗飼料は、牛のたい肥で育てたものを牛にあたえる、サステイナブルな地域循環サイクルを確立するなど、国産飼料の割合を高めています。
粗飼料と飼料用米はオール北海道産
さらなるえさの国産化に向けて挑戦中
北海道チクレン農業協同組合連合会
事業推進部 竹田 伸さん
現在、牧草や干し草、飼料用米は100%国産ですが、穀物を中心とした配合飼料は98%を輸入原料に頼っています。北海道チクレンでは、国産飼料の割合を増やすため、配合飼料の輸入トウモロコシを飼料用米に置きかえる試験を実施しています。飼料用米の割合を現在の2%から10%まで上げることができれば、えさの自給率は、2022年の24.9%から2.8ポイント上がり、27.7%に改善される予定です。
この取組みに加え、生活クラブ連合会と生活クラブ北海道の主導のもと、飼料の原料の国産化に向けた協議会を発足しました。今後は、主に国産の子実トウモロコシ(※)を増やすことをめざし、検討・協議をしていきます。
※ トウモロコシの外皮や芯を取り除き、栄養価の高い実の部分だけを収穫し乾燥させたもの。
この取組みに加え、生活クラブ連合会と生活クラブ北海道の主導のもと、飼料の原料の国産化に向けた協議会を発足しました。今後は、主に国産の子実トウモロコシ(※)を増やすことをめざし、検討・協議をしていきます。
※ トウモロコシの外皮や芯を取り除き、栄養価の高い実の部分だけを収穫し乾燥させたもの。
牛肉の旨みが存分に楽しめる赤身肉をもっと気軽に!
牛肉は必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく源であるだけでなく、日本人に不足しやすい亜鉛、貧血予防に大切な鉄・ビタミンB12といった栄養素を含んでいます。しかも、牛肉などの動物性たんぱく質に含まれる鉄は「ヘム鉄」と言って吸収率が高いのが特徴です。
ステーキや焼肉、ローストビーフで肉をダイレクトに味わうのが一番ですが、さっと煮込んで食べられる牛丼などもおすすめです。赤身の旨みが味わえる生活クラブの牛肉を、身近な食材として取り入れてみませんか。
ステーキや焼肉、ローストビーフで肉をダイレクトに味わうのが一番ですが、さっと煮込んで食べられる牛丼などもおすすめです。赤身の旨みが味わえる生活クラブの牛肉を、身近な食材として取り入れてみませんか。
食料生産の基盤ともなる飼料の国内自給を追求します
生活クラブでは提携生産者と協力し、飼料の国内自給力の向上をめざしています。飼料を国内で賄うことは、畜産と農産の生産者間での連携や資源の循環を生み出し、日本の農業そのものを守ることにつながります。
生活クラブでは提携生産者と協力し、飼料の国内自給力の向上をめざしています。飼料を国内で賄うことは、畜産と農産の生産者間での連携や資源の循環を生み出し、日本の農業そのものを守ることにつながります。
★生活クラブ食べるカタログ 2024年8月4回(35週)より転載しました。
【2024年8月5日掲載】