牛肉
飼育から加工まで、 国内で生産しています
生活クラブで取り組む北海道チクレン農業協同組合連合会の牛肉は「赤身牛肉」。乳用種のオス(ホルスタイン)と放牧牛(アンガス種・日本短角種)を取り組んでいます。飼料の牧草や干し草は北海道内で自給し、肥育期に与える配合飼料のトウモロコシは遺伝子組み換えでないものを使用。肉骨粉や発ガン性が疑われている成長促進ホルモン剤は一切使用していません。
【生産者】北海道チクレン農業協同組合連合会
高たんぱく・低カロリーな赤身肉を食卓に
牛肉は必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく源であるだけでなく、日本人に不足しやすい亜鉛、貧血予防に大切な鉄・ビタミンB12といった微量栄養素を含んでいます。しかも、牛肉などの動物性たんぱく質に含まれる鉄は「ヘム鉄」と言って吸収率が高いのが特徴。赤身の旨味が味わえる生活クラブの牛肉を献立に取り入れてみませんか。
「放牧牛」ってどんな牛のお肉なの?
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生活クラブの牛肉は、主に乳用種のオス牛を利用していますが、一部で北海道産の肉専用種の肉を「放牧牛」として取り組んでいます。どんな種類でどう育てられているのでしょうか。今回は、生活クラブの放牧牛について一緒に見ていきましょう。
生活クラブは、土地や地域の資源を有効に活用しながら、周辺環境にあわせて育てられる肉専用種の肉を、「放牧牛」として取り扱っています。牛を放し飼いにする放牧には、牛を健康に育てられるというよい点があります。
提携生産者の北海道チクレン農業協同組合連合会では、「アンガス種」のほかに日本固有種の保存を目的として「日本短角種」を選び、自然交配で生まれてくるオスとメスを肥育しています。
子牛の肥育期間はおよそ24ヶ月。夏場は広大な牧草地を区切って放牧し、冬場は積雪や凍結などで厳しい寒さになるため牛舎で舎飼いしています。飼育頭数は、北海道チクレン全体の牛のわずか2%という希少な国産牛です。
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イギリス・スコットランド東部の在来種を改良した小型の肉牛として誕生し、米国を中心に世界で広範囲に生息。肉質はやわらかでジューシー。この牛の普及により牛肉料理が煮込み主体からステーキのような火で焼く料理に変わったといわれる。
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東北地方北部で飼われていた南部牛に、ショートホーン種を交配して改良がすすめられた品種。被毛色は濃褐色。体格がよく、寒さに強く放牧にも適している。粗飼料を好み精肉としては赤身が中心。
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牧草はオール北海道産でえさの国内自給力アップに貢献
えさには、母乳とサイレージ※、乾草、自然に育った自家産の牧草もあたえています。牛の産地である北海道の雄武町とえりも町には広大な原野や草地があり、そこで牧草を育てサイレージや乾草にして1年間利用するなど、土地を有効に活用。これらの粗飼料でまかなえない分は、遺伝子組み換えの混入を防ぐため分別したトウモロコシが主原料の、配合飼料をあたえています。また、放牧時の牛の排泄物は土に還り牧草に栄養をあたえてくれるので、資源を循環させた飼育が可能です。
※牧草やトウモロコシなどの飼料原料を、サイロなどで発酵させたもの。
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生活クラブの放牧牛は、乳用種と同様、産地や生産者、精肉加工までを北海道チクレングループが一貫管理しているため、組合員の手元に届くまでのすべての工程がわかる牛肉です。飼育頭数が限られているので、安定供給できるよう冷凍保存し、各部位の数量を確保しています。
注文の際に「アンガス種」と「日本短角種」のどちらかを選ぶことはできませんが、いずれも赤身の旨みが強く味わい深い肉で、組合員に根強い人気があります。
「切り落とし」や「ひき肉」などのほかステーキ肉などもあり、今週は寒い季節にもぴったりな、「すき焼き・しゃぶしゃぶ用」と「焼肉用(カタ・バラ)」を注文できます。この機会にぜひお試しください。
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赤身部分が多くさっぱり食べられる「牛肉切り落とし」
生活クラブの牛肉は、健康に育てられた牛の赤身肉。安心できるおいしさに定評があります。提携生産者の北海道チクレン農業協同組合連合会では、子牛を育てるところから精肉として加工する工程まで、グループ内で一貫管理しているのが大きな特徴です。そのため、組合員の手元に届くまでのすべての工程がきちんと分かるという安心感につながっています。
牛は飼育の段階から1頭ずつ個体識別番号によって管理されていますが、加工の工程においても間違いのないように番号が振られ、順番通り処理されています。牛肉は加工後の熟成によって旨みが増すため、部位ごとに分けられてから真空状態で2~3週間熟成し、ちょうどおいしく食べられる時期に組合員へと届けられます(※)。こうしたことができるのも、一貫管理ならではの特徴です。
※冷蔵品の場合
生活クラブでは、大切に育てられた牛の肉をむだなく食べられるよう、複数の部位を使用した品目を揃えています。そのひとつが「牛肉切り落とし」です。カタやモモを中心とした複数の部位を2mmの厚さにスライスしています。同じように部位を指定せずにつくられている「牛肉小間切れ」と比べると赤身部分が多く、切り身の面がやや広めです。
そのサイズ感をいかしたおすすめのレシピが「きのこと野菜の肉巻き」。牛肉で人参やエリンギなどを巻いて焼くだけで完成する、手軽な一品です。下の画像のようにラップを使うときれいに巻くことができます。フライパンで肉巻きを焼いてから、消費材の「焼肉のたれ」をからめると、香ばしく仕上がります。
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「牛肉切り落とし320g」は、160gずつ分かれた包材で届きます。切り離せるミシン目入りなので、半分だけ使いたい時にも便利です。
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「牛ひき肉」の味わいと食感を手軽な調理で楽しんで
生活クラブの牛肉は、提携生産者の北海道チクレン農業協同組合連合会が管理し、生活クラブの基準で育てられた牛の肉。安心でおいしいと定評のある牛肉には、3つのポイントがあります。
1.牛肉本来の旨みが味わえる赤身の牛肉
乳用種(ホルスタイン)のオスと放牧牛(アンガス種・日本短角種)の肉を取り組んでいます。脂肪が少ない赤身肉で、牛肉本来の旨みが味わえます。
2.北海道の大地で健康第一に育てる
「おいしい牛肉は、牛の健康から」という考えのもと、牛を育てています。飼料には北海道産の牧草や、遺伝子組み換えの混入を防ぐため分別したトウモロコシなどを与えています。
3.飼育から製品になるまで一貫管理
牛の飼育から精肉加工まで、北海道チクレングループで一貫して管理。どこでどのように育てられ、製品化されたかが分かるので、安心です。
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生活クラブの「牛ひき肉」は、乳用種ホルスタインの赤身肉を使用。かたまり肉をステーキ用などにカットする際に出る、ヒレやサーロインなどの端材、ネック、スネ、カタロースなどさまざまな部位が原料です。
生産者の北海道チクレンでは、牧場から食卓まで生活クラブの牛肉を一貫管理しており、ひき肉の製造に必要な「冷蔵」の原料肉を十分に確保できます。冷凍の原料肉を使う必要がないので、解凍時に肉汁が流れ出すこともありません。鮮度の良い状態のまま真空パックにし、牛肉本来の食感やジューシーな旨みを楽しめるのが、生活クラブの「牛ひき肉」の特徴です。
おすすめの料理は、手軽に作れて牛ひき肉の旨みがキャベツに染み込む「巻かないロールキャベツ」。
寒い時期にぴったりの、お腹から温まる一品です。
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一つひとつ切り分け製品に
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★「食べるカタログ」2022年11月4回号(47週)から転載しました。
牛肉生産履歴の検索
生活クラブの組合員にお届けする牛肉は、いつ、どこで、どの生産者が、どんなふうに作った牛肉なのかを調べることができます。
生産地から食卓までの、すべての経路を明らかにできることを「トレーサビリティー」といいます。1986年にイギリスで発見された牛海綿状脳症(BSE)をきっかけに、日本でも牛肉のトレーサビリティーについて注目されるようになりました。
生活クラブも「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(通称:牛肉トレーサビリティ法)」にもとづき、牛肉のトレーサビリティー情報を公開しています。
連載 食をつむぐ人たち 牛肉篇
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