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メンバーどうしがたすけあい、「その人らしさ」を大切にする支援をすすめる 水戸たすけあいワーカーズ・コレクティブにじのえぷろん(茨城県)【後編】

【連載】みんなで広げる たすけあい


生活クラブグループの生協や関連団体では、福祉・たすけあいの活動や事業が各地でとても豊かに展開され、さらに広がりをみせています。これらの取組みを紹介します。
 

資格を持たない組合員が立ち上げた「水戸たすけあいワーカーズ・コレクティブにじのえぷろん(以下、にじのえぷろん)」。さまざまな困難も力を合わせて乗り越え、「住み慣れた地域で自分らしく生きたい」を支え続けてきました。その秘訣について、メンバーの岡野妙子さん(代表)、吉村恭子さん(コーディネーター)、小泉佐栄さん(事務局)に聞いてみました。

【後編】ワーカーズ・コレクティブだからこそ

会員(利用者)からきつい物言いをされて、不安を感じた吉村さん。どのように乗り越えたのでしょうか?

吉村恭子さん(コーディネーター)

「少しずつ受け入れてもらい、一緒に作業をするまでになりました。ケアを5年続けました」。(吉村さん)

―無理のないように長い年月をかけながら、少しずつ信頼関係を築いたのですね。

「最後は毎日のように通って、そばにいました。ご家族にも信頼していただき、亡くなった後のさまざまな手続きもしました」と、吉村さんは振り返ります。

他人が自宅に入ることに拒否反応を示す高齢者もいるそうです。そのような方のケアや見守りを受けてくれる依頼先が見つからず、にじのえぷろんに依頼してくる家族も多いとのことです。

―どのようにして受け入れてもらうのですか?

「会員(利用者)によっては、最初は積極的には動かずにおしゃべりすることから始めます。そのうち少しずつ家事を任されるようになっていきます。そして、他人のケアが受け入れられるようになると、介護保険制度のケアにつなぐことができるようになるので、家族の方にも喜んでいただけます。それもにじのえぷろんの役割です」と、岡野さん。「家族だと思いが先に立ってしまいがちですが、他人だからこそできることもあるのです」。
 

岡野妙子さん(代表)

このように、長い付き合いになっている人が多いことも、にじのえぷろんの特徴です。

「その人に寄り添っていて何年にもなっているケースもあります。必ずしも『自立』につながらない場合もありますが、その人らしく暮らせるのが一番です。訪問するのを楽しみに待っていてくださるのがうれしいです」。(吉村さん)


― 一人ひとりに寄り添って、その人らしい暮らしを支えることには大きなやりがいを感じられることと思います。その一方で、厳しい状況に直面した場合に、落ち込んだりすることはないのでしょうか?

「辛い時や落ち込んだ時も、ワーカーズの仲間に励まされると立ち直れます。愚痴をこぼせば、みんな共感してくれますから」。ワーカーズ・コレクティブという土台があることの良さを3人が口をそろえて話します。

小泉さんは、もともと生活クラブ茨城の配送を担うワーカーズ・コレクティブの設立にかかわっていました。その経験を活かして、たすけあいのためのワーカーズ・コレクティブをつくりたいと考えました。
※働く人の協同組合。働く人全員が出資し、経営に責任をもち、労働を分担します。

 

小泉佐栄さん(事務局)

まとめ役と会計に岡野さんを、コーディネーターに吉村さんをと二人を後押しして、他の仲間とともに2014年に「水戸たすけあいワーカーズ・コレクティブにじのえぷろん」を立ち上げました。それが今でもしっかりとしたチームワークとして機能しています。

にじのえぷろんのとても価値のある事業。それを支える拠点の写真をぜひみなさんにお見せしたいところですが、撮影することはできませんでした。なぜなら一般的に思い浮かべるような事業所を構えていないからです
※メンバーの自宅を事業所として登録しています。

にじのえぷろんを支えるもの。それは「主婦力」や「生活力」。それから、会員(利用者)とつながり続ける携帯電話。そして何よりも、メンバーどうしなのです。

 

左から、小泉さん・岡野さん・吉村さん

 

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