「さようなら原発9.16全国集会」に約5000人が参加
代々木公園ステージでの集会アピール
「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」が主催する「さようなら原発9.16全国集会」が9月16日、東京・代々木公園で開催され、全国各地から5000人(主催者発表)が参加しました。生活クラブからは20人が参加。また生活クラブ首都圏リージョナル連帯(生活クラブ東京、神奈川、埼玉、千葉で構成)がブース出展し、パネル展示と物販を行ないました。
福島第一原発事故から13年半が経過してもなお事故の終息が見えないなか、政府は2023年にGX脱炭素電源法案を可決し、原発推進に舵を切りました。集会では「命をつなぐ地球環境を」をテーマに掲げ、各団体からの報告と呼びかけがありました。その一部を紹介します。
「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」が主催する「さようなら原発9.16全国集会」が9月16日、東京・代々木公園で開催され、全国各地から5000人(主催者発表)が参加しました。生活クラブからは20人が参加。また生活クラブ首都圏リージョナル連帯(生活クラブ東京、神奈川、埼玉、千葉で構成)がブース出展し、パネル展示と物販を行ないました。
福島第一原発事故から13年半が経過してもなお事故の終息が見えないなか、政府は2023年にGX脱炭素電源法案を可決し、原発推進に舵を切りました。集会では「命をつなぐ地球環境を」をテーマに掲げ、各団体からの報告と呼びかけがありました。その一部を紹介します。
福島から
「これ以上海を汚すな!市民会議」の織田千代さんは、「8回目のALPS処理水海洋放出が地元福島県の漁民・生活者の意向をないがしろにして進められている」と現地の状況を報告し、「現場には重い疲労感が漂っている。問題の本質は将来にわたる放射能の影響。私たちの声は消せない!」と訴えました。
各地・環境団体から
「女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション」の多々良哲さんからは、宮城県内の意識調査で再稼働反対が賛成を上回る状況が報告され、「11月にも被災地の真ん中で再稼働が強行されようとしている。最後まで声を上げ続ける」と訴えました。
「核の中間貯蔵施設はいらない!下北の会」の栗橋伸夫さんは、青森県むつ市の中間貯蔵施設稼働にむけ安全協定が締結され、柏崎刈羽原発から12トンの使用済み核燃料の搬入が予定されていること(※)、貯蔵期間50年後の搬出先が定まっていないことに触れ、「私たちの故郷とは無縁の消費エネルギーのツケが子どもたちの未来を奪うことに強い憤りを感じる」と訴えました。
「新潟平和運動センター」の有田純也さんからは、柏崎刈羽原発7号機に燃料が装填されいつでも再稼働できる状況にあること、使用済み核燃料の貯蔵率は97%と来週にも青森県むつ市へ搬出される予定であることが報告され(※)、むつ市の脱原発運動と連帯して反対していくこと、再稼働の可否判断に住民投票の結果を反映させるべく直接請求運動を11月に行なうことが報告されました。
環境団体「Frydays For Future Tokyo」からは大学生2人が登壇。「原発再稼働は気候正義に反している」「ティッピングポイント(分岐点)を超えると地球規模での負の連鎖が起こる。その分岐点(地球の気温上昇1.3℃)に対し今現在は+1.2℃。どんな未来を生きたいか考えよう。声を上げ続けよう」と呼びかけました。
最後に呼びかけ人の鎌田慧さんが、「互いの思いを確認する年2回の集会、今日は5000人が全国から集まった。デモパレードで明るくにこやかに、反原発を次の世代に伝えていきましょう」と、メッセージを発信しました。
集会後は代々木公園から渋谷駅周辺までのパレードに出発。フリップを掲げながらアピールしました。
※その後2024年9月26日、柏崎刈羽原発から使用済み核燃料69体が青森県むつ市の中間貯蔵施設「リサイクル燃料備蓄センター」に搬入された。中間貯蔵施設の運営事業者(リサイクル燃料貯蔵)は東京電力・日本原子力発電の子会社で、原発敷地外での中間貯蔵が国内で初めて行われることとなった。
「核の中間貯蔵施設はいらない!下北の会」の栗橋伸夫さんは、青森県むつ市の中間貯蔵施設稼働にむけ安全協定が締結され、柏崎刈羽原発から12トンの使用済み核燃料の搬入が予定されていること(※)、貯蔵期間50年後の搬出先が定まっていないことに触れ、「私たちの故郷とは無縁の消費エネルギーのツケが子どもたちの未来を奪うことに強い憤りを感じる」と訴えました。
「新潟平和運動センター」の有田純也さんからは、柏崎刈羽原発7号機に燃料が装填されいつでも再稼働できる状況にあること、使用済み核燃料の貯蔵率は97%と来週にも青森県むつ市へ搬出される予定であることが報告され(※)、むつ市の脱原発運動と連帯して反対していくこと、再稼働の可否判断に住民投票の結果を反映させるべく直接請求運動を11月に行なうことが報告されました。
環境団体「Frydays For Future Tokyo」からは大学生2人が登壇。「原発再稼働は気候正義に反している」「ティッピングポイント(分岐点)を超えると地球規模での負の連鎖が起こる。その分岐点(地球の気温上昇1.3℃)に対し今現在は+1.2℃。どんな未来を生きたいか考えよう。声を上げ続けよう」と呼びかけました。
最後に呼びかけ人の鎌田慧さんが、「互いの思いを確認する年2回の集会、今日は5000人が全国から集まった。デモパレードで明るくにこやかに、反原発を次の世代に伝えていきましょう」と、メッセージを発信しました。
集会後は代々木公園から渋谷駅周辺までのパレードに出発。フリップを掲げながらアピールしました。
※その後2024年9月26日、柏崎刈羽原発から使用済み核燃料69体が青森県むつ市の中間貯蔵施設「リサイクル燃料備蓄センター」に搬入された。中間貯蔵施設の運営事業者(リサイクル燃料貯蔵)は東京電力・日本原子力発電の子会社で、原発敷地外での中間貯蔵が国内で初めて行われることとなった。
渋谷駅前でのパレード
「夢風」ブランド消費材
生活クラブ首都圏4単協の出展ブースでは、生活クラブでんきの紹介と「夢風」ブランド消費材の物販を行ない完売。「夢風」ブランド消費材:左から「タラーメン」(生活クラブ東京開発)、「夢風酒」(生活クラブ神奈川開発)、「べっぴんさんいちぢく」(生活クラブ埼玉開発)、「鱈しょっつる」(生活クラブ千葉開発)。
生活クラブ風車「夢風」と、「夢風」ブランド消費材
電力を市民の手に――生活クラブ首都圏4単協(東京・神奈川・埼玉・千葉)が秋田県にかほ市に建設した、生活クラブ風車「夢風」。2010年の計画後2011年3月の福島第一原発事故をはさんだ建設となり、2012年3月に稼働しました。愛称をにかほ市の小学生に公募し、組合員投票で「夢風」の名称に決定。当初より「地方で発電し都市で使う」構造ではなく、都市と地方とのエネルギーを通じた地域間連携、対等互恵の関係をつくってきました。その一つが、にかほ市産物の取組みです。生活クラブ首都圏4単協で「夢風」ブランド消費材として開発しました。
電力を市民の手に――生活クラブ首都圏4単協(東京・神奈川・埼玉・千葉)が秋田県にかほ市に建設した、生活クラブ風車「夢風」。2010年の計画後2011年3月の福島第一原発事故をはさんだ建設となり、2012年3月に稼働しました。愛称をにかほ市の小学生に公募し、組合員投票で「夢風」の名称に決定。当初より「地方で発電し都市で使う」構造ではなく、都市と地方とのエネルギーを通じた地域間連携、対等互恵の関係をつくってきました。その一つが、にかほ市産物の取組みです。生活クラブ首都圏4単協で「夢風」ブランド消費材として開発しました。
【2024年9月27日掲載】