【夢都里路くらぶ】沖縄県やんばるの森で育てるシークヮーサーの収穫に、組合員が参加しました
収穫したシークヮーサーを並べて、参加した組合員(前列の女性3名)と提携生産者たちで記念撮影
生活クラブは提携産地に組合員が出向き、収穫や草刈りなどの作業に参加する「夢都里路(ゆとりろ)くらぶ」の企画を、年間を通して開催しています。2024年10月16日~18日には「シークヮーサーの収穫応援~沖縄やんばるの森で畑人(はるさー)のお手伝い」を実施。3名の組合員が、沖縄県でシークヮーサー収穫に参加しました。
生活クラブは提携産地に組合員が出向き、収穫や草刈りなどの作業に参加する「夢都里路(ゆとりろ)くらぶ」の企画を、年間を通して開催しています。2024年10月16日~18日には「シークヮーサーの収穫応援~沖縄やんばるの森で畑人(はるさー)のお手伝い」を実施。3名の組合員が、沖縄県でシークヮーサー収穫に参加しました。
沖縄県の“緑の宝石”シークヮーサー
「やんばる」とは、沖縄本島北部の豊かな森林が広がる地域のことをいいます。沖縄県在来の柑橘・シークヮーサーの一大産地で、国内で生産しているもののほとんどが「やんばる」産です。
今回組合員が訪れたのは、名護市にある銘苅(めかる)清孝さんのシークヮーサー畑。銘苅さんは、生活クラブと提携する株式会社沖縄物産企業連合(以下、沖縄物産企業連合)の「沖縄シークヮーサー100」などの原料をつくる畑人(はるさー)※です。500坪の土地に450本のシークヮーサーを植え、ふだんは一人で畑を管理しています。
※畑人(はるさー)は、沖縄の言葉で、農業を営む人を意味します
今回組合員が訪れたのは、名護市にある銘苅(めかる)清孝さんのシークヮーサー畑。銘苅さんは、生活クラブと提携する株式会社沖縄物産企業連合(以下、沖縄物産企業連合)の「沖縄シークヮーサー100」などの原料をつくる畑人(はるさー)※です。500坪の土地に450本のシークヮーサーを植え、ふだんは一人で畑を管理しています。
※畑人(はるさー)は、沖縄の言葉で、農業を営む人を意味します
シークヮーサー農家の銘苅(めかる)清孝さん
「沖縄シークヮーサー100」(製造元は株式会社沖縄アロエ)は、お好みで加糖したり水や炭酸で薄めてジュースにするほか、焼き魚やドレッシングなどにも
30℃を超える気温の中、いざ収穫!
シークヮーサーの収穫時期は8月から翌年2月にかけての約半年間にわたり、時期によって実の色や用途も異なります。今回収穫した10月中旬は、濃い緑色をした加工用シークヮーサーの最盛期です。収穫はすべて手作業で、実を木からひねって取るか、ハサミで刈り取って肩から提げたカゴに入れていきます。いざ作業をはじめると、あっという間にカゴがいっぱいになるほど、どの木にもシークヮーサーが鈴なりに実っていました。
木の高いところの収穫には脚立を使用。一方、低いところはしゃがんで木の中に身体を入れ込んで収穫します
参加した組合員は、日光を遮るもののない環境下での作業の大変さを実感しながら、目標だった500kgを超えるシークヮーサーを1日がかりで収穫しました。
さらに収穫の翌日には、製造元の株式会社沖縄アロエ(以下、沖縄アロエ)の工場を訪問。シークヮーサーの実を選別した後、大きな水槽で洗浄し、搾汁するまでの様子を見学しました。
さらに収穫の翌日には、製造元の株式会社沖縄アロエ(以下、沖縄アロエ)の工場を訪問。シークヮーサーの実を選別した後、大きな水槽で洗浄し、搾汁するまでの様子を見学しました。
沖縄アロエの工場に集められたシークヮーサー。新鮮なうちにすぐに搾汁します
参加した生活クラブ東京の加瀬奈穂子さんに感想を伺いました。
加瀬奈穂子さん
「作業中に銘苅さんから声をかけていただいたり、参加したみなさんと休憩中に楽しくおしゃべりしたりと、暑さはこたえましたが楽しく過ごしました。目標よりも多くのシークヮーサーを収穫できたのがうれしかったです。沖縄の音、風、土を、存分に体感できました」。
組合員の力で産地の課題解決をめざす「夢都里路くらぶ」
いま、農産物や加工品の原料をつくる産地は、後継者不足や人手が足りないなどの課題を抱えています。シークヮーサーの産地も例外ではなく、農家の高齢化がすすみ平均年齢は約80歳といわれています。木の手入れや収穫が追いつかない畑や、後継者がいないまま農家が引退して耕作放棄地となる畑があり、収穫量の減少や害虫が発生する要因にもなっています。このままではシークヮーサーを使った製品がつくれなくなる恐れがあるだけでなく、産業が衰退し地域経済へも影響が考えられます。
収穫作業の前には、沖縄アロエの事務所でオリエンテーションを受け、産地の実情について学習しました
こうした課題に向きあい、組合員自らが作業に参加するしくみが「夢都里路くらぶ」です。提携生産者が援農を希望する企画を提示し、参加者を募集します。組合員は興味のある企画に応募し、作業を行ないます。生活クラブの大切な消費材※をつくり、食べ続けるための大切な活動であり、提携生産者との関係を大切にしてきた生活クラブならではの活動ともいえます。
「シークヮーサーの収穫応援」企画は、今回が初めての開催です。企画をした沖縄物産企業連合と生活クラブは2018年に提携がはじまりました。ものの売り買いだけではなく、沖縄県の歴史や文化の理解、発信も大切にしながら関係を築いてきたことが、今回の「夢都里路くらぶ」企画の開催に結びつきました。
※消費材とは生活クラブで取り扱うもののことで、その多くは組合員と生産者が協力してつくったオリジナル品です。
こうした課題に向きあい、組合員自らが作業に参加するしくみが「夢都里路くらぶ」です。提携生産者が援農を希望する企画を提示し、参加者を募集します。組合員は興味のある企画に応募し、作業を行ないます。生活クラブの大切な消費材※をつくり、食べ続けるための大切な活動であり、提携生産者との関係を大切にしてきた生活クラブならではの活動ともいえます。
「シークヮーサーの収穫応援」企画は、今回が初めての開催です。企画をした沖縄物産企業連合と生活クラブは2018年に提携がはじまりました。ものの売り買いだけではなく、沖縄県の歴史や文化の理解、発信も大切にしながら関係を築いてきたことが、今回の「夢都里路くらぶ」企画の開催に結びつきました。
※消費材とは生活クラブで取り扱うもののことで、その多くは組合員と生産者が協力してつくったオリジナル品です。
夢都里路くらぶ企画の開催を記念して、シークヮーサーの苗木を植樹しました
サステイナブルな産地づくりの始めの一歩
組合員を産地に迎え入れた感想を、沖縄物産企業連合の船村哲平さんに伺いました。
船村哲平さん
「全員で一つの目標に向かって収穫した一体感や、シークヮーサーがたくさん入ったコンテナが積みあげられた光景を見た時の達成感は、何ものにも代えがたい喜びとなりました。直接会うことで、組合員のみなさんからは生活クラブのさまざまな活動について教えてもらい、私たちからは産地の現状や苦労、消費材ができるまでの話や、沖縄の文化や風習を伝え、お互いの理解を深めることができました。このような機会をきっかけに、シークヮーサーを使った消費材を日常的に利用する人や、沖縄に関心や興味を持ってくれる人が増えることを期待しています」。
沖縄物産企業連合では、ゆくゆくは地域の課題を解決するしくみをつくることを目標にしています。来年度も「シークヮーサーの収穫応援」企画は継続が決定しており、次回の募集は2025年1月を予定しています。
「夢都里路くらぶ」は、生産者とともに産地の未来をつくる貴重な機会です。ぜひ、参加してみませんか。
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これまでに開催した「夢都里路くらぶ」の企画を記事で紹介しています。
震災復興支援!福島で漆の植栽作業(掲載日:2024年6月10日)
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募集中の企画や過去に参加された方の体験談はこちらから
夢都里路くらぶWEBサイト
https://yutoliro.jp/
【2024年11月20日掲載】