2024年に組合員がアメリカの種子会社を訪問 飼料用Non-GMトウモロコシ
長期種子供給協定に調印した種子会社と集荷会社に、そこに立ち会った組合員の代表3名。
生活クラブでは食品としての安全性の懸念から、畜産物の飼料の主原料であるトウモロコシはNon-GMとしています。アメリカの種子会社や集荷会社との協定によって数年分の種子を確保することで、日本へ安定的に供給されています。2024年は数年ぶりに組合員がアメリカの生産者を訪問しました。どんな取組みなのか見てみましょう。
GM( Genetically Modified)=遺伝子組み換え。GMO=遺伝子組み換え作物。
Non-GM=遺伝子組み換えではないこと。ここでは「遺伝子組み換えの混入を防ぐために分別されていること」を指しています。
生活クラブでは食品としての安全性の懸念から、畜産物の飼料の主原料であるトウモロコシはNon-GMとしています。アメリカの種子会社や集荷会社との協定によって数年分の種子を確保することで、日本へ安定的に供給されています。2024年は数年ぶりに組合員がアメリカの生産者を訪問しました。どんな取組みなのか見てみましょう。
GM( Genetically Modified)=遺伝子組み換え。GMO=遺伝子組み換え作物。
Non-GM=遺伝子組み換えではないこと。ここでは「遺伝子組み換えの混入を防ぐために分別されていること」を指しています。
生産と消費を約束する「長期種子供給協定」
飼料用のトウモロコシは、種が開発されてから畑で栽培され、作物となって日本に届けられるまで最短でも8年はかかります。そのため生活クラブでは提携するJA全農を通じ、3~5年先までに生産されるNon-GMの種子に関する協定を種子会社などと結んでいます。Non-GMトウモロコシの消費と生産をお互いに約束するしくみです。
種子会社との協定更新に、組合員の代表が立ち会い!
2024年9月、組合員の代表3名と提携生産者などがアメリカを訪問。Non-GMの種子生産を担う種子会社との長期種子供給協定が2024年で満期を迎えたため、その更新に立ち会いました。種子会社とのミーティングでは、長期で消費を約束するこの協定は、種子の持続的な生産につながることが確認できました。
現在アメリカではNon-GMトウモロコシの需要が減っています。一方で、オーガニックを好む傾向もあるため、生産の回復が予想されていることもわかりました。
さらに組合員の代表は、トウモロコシを栽培する農家を訪問したほか、集荷場での検査や輸出へのルートも視察。生産から流通に関わる人々に対し、「これからもNon-GMトウモロコシをつくり続けてほしい」というメッセージを伝えました。生活クラブでは海を越えた産地でも、日本国内と同じように生産の過程を確認し、組合員と生産者が持続可能な生産と消費に向けてお互いを理解しあう機会を大切にしています。
現在アメリカではNon-GMトウモロコシの需要が減っています。一方で、オーガニックを好む傾向もあるため、生産の回復が予想されていることもわかりました。
さらに組合員の代表は、トウモロコシを栽培する農家を訪問したほか、集荷場での検査や輸出へのルートも視察。生産から流通に関わる人々に対し、「これからもNon-GMトウモロコシをつくり続けてほしい」というメッセージを伝えました。生活クラブでは海を越えた産地でも、日本国内と同じように生産の過程を確認し、組合員と生産者が持続可能な生産と消費に向けてお互いを理解しあう機会を大切にしています。
種子会社へ、Non-GMトウモロコシを消費する意思を伝える組合員。
Non-GMトウモロコシを栽培する農家の畑や輸出施設も視察。
これからもNon-GM種子をつくり続けます
このたび長期種子供給協定が更新されたことをうれしく思います。私たちは自信をもって、種子の開発をすすめられます。これからもNon-GMトウモロコシの種子生産を続け、可能性のある新しい技術をいかした選択肢を提供することをめざしています。
このたび長期種子供給協定が更新されたことをうれしく思います。私たちは自信をもって、種子の開発をすすめられます。これからもNon-GMトウモロコシの種子生産を続け、可能性のある新しい技術をいかした選択肢を提供することをめざしています。
種子会社 トレック・マーレイさん
食の向こう側を知って食べることを広めたい
Non-GMトウモロコシを維持するために多くの人が関わっていることを実感しました。Non-GMトウモロコシを消費する意思や、感謝の気持ちを直接伝えることはこれからも必要だと感じます。そして食の背景を知って選び、周りの人にも伝える仲間を増やしていきたいです。
Non-GMトウモロコシを維持するために多くの人が関わっていることを実感しました。Non-GMトウモロコシを消費する意思や、感謝の気持ちを直接伝えることはこれからも必要だと感じます。そして食の背景を知って選び、周りの人にも伝える仲間を増やしていきたいです。
生活クラブ都市生活 小谷 里香さん
生活クラブの畜産物を利用することが、飼料の生産を維持する力に
生活クラブでは、食品としての安全性に不安があるため遺伝子組み換え作物に反対しています。一方でトウモロコシの生産大国アメリカでも生産量の9割以上がGMOというなかで、安定して確保することは簡単ではありません。種子会社や栽培農家、分別管理を担う集荷会社、そして畜産生産者との連携があってNon-GMトウモロコシを使用することができています。こうした背景を知り畜産品を食べることで、遺伝子組み換えでない食品の利用を広めましょう。
生活クラブは2014年にNon-GM大豆かすの使用を飼料の「規格」から「推奨」に変更しましたが、生産者の努力でNon-GM大豆かすを使用してきました。しかし今後も安定した生産を行うために飼料の大豆かすの一部をGM不分別のものに切り替えざるを得ない状況となりました。畜産物の飼料のGM対策について大豆かすは生産者ごとに対応し、トウモロコシはNon-GMの使用を堅持しながら飼料用米など一層の国内自給化をすすめていきます。
海外の生産者とも顔の見える関係を築き持続可能な生産につなげます
生活クラブでは、海外の生産者とも交流する機会を大切にしています。原料や生産工程を確認するだけでなく、お互いの理解を深めながら生産と消費が続けられることをめざしています
生活クラブでは、海外の生産者とも交流する機会を大切にしています。原料や生産工程を確認するだけでなく、お互いの理解を深めながら生産と消費が続けられることをめざしています
★生活クラブ食べるカタログ 2025年2月1回(05週)より転載しました。
【2025年1月20日掲載】