加工用トマト計画的労働参加 組合員と生産者でつくるトマトジュース
生活クラブでは、体験型の「援農」ではなく「労働参加」として、組合員が有償で農作業を行なう「計画的労働参加」に取り組んでいます。「信州トマトジュース」はこの計画的労働参加でつくられており、今年で30年の節目の年を迎えました。
組合員と生産者が手を取りあってつくるトマトジュースに、どんな思いが込められているのか、一緒に考えてみましょう
組合員と生産者が手を取りあうサステイナブルな取組みです
信州トマトジュースは、原料となる加工用トマトを計画的労働参加で収穫し生産しています。
組合員はいち労働力として生産に参加して日当を受け取り、交通費や宿泊費などの諸経費をトマトジュースの価格に含めることで、トマトの生育に必要な経費を組合員全体で負担。国産加工用トマトの生産を支えるしくみです。トマトジュースを利用することで、間接的に労働参加ができる仕組みになっているのです。
組合員はいち労働力として生産に参加して日当を受け取り、交通費や宿泊費などの諸経費をトマトジュースの価格に含めることで、トマトの生育に必要な経費を組合員全体で負担。国産加工用トマトの生産を支えるしくみです。トマトジュースを利用することで、間接的に労働参加ができる仕組みになっているのです。
組合員と生産者が協力して加工用トマトを育てています
みんなの思いがひとつになって30年間つないできました
加工用トマトの計画的労働参加は、1995年からスタートして今年で30年の節目の年を迎えました。計画的労働参加がスタートした背景には、農家の高齢化や後継者不足といった問題があります。加工用トマトの栽培は、1972年の農産物輸入自由化により、価格が国産よりも安いトマトペーストが大量に輸入されるようになり、農家の数が減少していったことで年々難しくなっていきました。
そういった状況のなか、生活クラブは提携生産者の雪印メグミルク(株)やトマトジュースを製造する長野興農(株)、生産農家が加入するJAながのと力をあわせ、加工用トマトの計画的労働参加を開始。組合員と生産者の手でつくられるトマトジュースが生まれました。
そういった状況のなか、生活クラブは提携生産者の雪印メグミルク(株)やトマトジュースを製造する長野興農(株)、生産農家が加入するJAながのと力をあわせ、加工用トマトの計画的労働参加を開始。組合員と生産者の手でつくられるトマトジュースが生まれました。
10/11には産地である長野県で「計画的労働参加30周年記念集会」を開催。30年の節目を迎えることを祝し、トマトの生産者や製造者、組合員が一堂に会しました
旬に収穫したトマトをふんだんに使ったジュースです
トマトジュースを製造する長野興農(株)の原晋一郎さんは「加工用トマトの栽培、収穫は過酷な作業。さらに、製造工程では手作業によるトマトの選別や厳重な品質検査を行なっています。多くの苦労がある中でもトマトジュースの製造が継続できているのは、生活クラブの計画的労働参加のおかげです。これからも組合員のみなさんと手を取りあい、未来につなげていきたいです」と話します。計画的労働参加でつくられるトマトジュースは、太陽の光をたっぷり浴びた露地栽培トマトを100%使用。旬の時期に採れたものだけでつくる「シーズンパック」製法です。塩分ひかえめで、料理に使うのにもぴったりなトマトジュースを毎日の食卓に取り入れて、あなたも労働参加の輪に加わってみませんか。
長野興農株式会社
原 晋一郎さん
原 晋一郎さん
日本大学芸術学部の学生も収穫作業に参加しました!
2024年は収穫期の8月に首都圏・長野の組合員ほか、日本大学芸術学部の学生もトマトを収穫しました!
持続可能な生産と消費で生産者とともに環境保全に取り組みます
これからも「計画的労働参加」で組合員と生産者が手を取りあい、日本の農業を未来へつなげ、環境保全を続けていきます。また、継続的な利用を約束し、サステイナブルな生産と消費を支えます。
これからも「計画的労働参加」で組合員と生産者が手を取りあい、日本の農業を未来へつなげ、環境保全を続けていきます。また、継続的な利用を約束し、サステイナブルな生産と消費を支えます。
★生活クラブ食べるカタログ 2025年2月2回(06週)より転載しました。
【2025年1月27日掲載】