地域の人がつながる居場所 みんなのサロン「輪(りん)」(栃木県)【前編】
【連載】みんなで広げる たすけあい
生活クラブグループの生協や関連団体では、福祉・たすけあいの活動や事業が各地でとても豊かに展開され、さらに広がりをみせています。これらの取組みを紹介します。
2024年度に立ち上げられた居場所、みんなのサロン「輪」(以下、サロン輪)。
会場の「県北ぽけっと」(栃木県那須塩原市)は、ふだんは生活クラブ生協栃木の県北ブロックの個別配送拠点として使われています。
「ここを活用して、地域に点在する組合員のつながりをつくりたい」という思いから、サロン輪は始まりました。
その思いがどこまで実現しているのか、実際に訪問してみました。
【前編】
会場に広がる、コーヒーの香りと和やかな雰囲気
参加者は、コーヒー豆の量やお湯の量、お湯の注ぎ方やタイミングなど、講師の手元を注視しています。
その直後、コーヒーの香りが会場いっぱいに広がります。
その直後、コーヒーの香りが会場いっぱいに広がります。

「こんな感じ?」「まだかしら?」「いいんじゃない」そんなことを言い合いながら、それぞれにコーヒーを淹れてみます。

コーヒーの香りだけでなく、和やかな雰囲気も会場いっぱいに広がっています。
講師の淹れたコーヒーを、あるいは自分で淹れたコーヒーを味わいながら、「いつも自分で淹れているコーヒーと味が違う」「香りがいい」などと楽しそうなおしゃべりが続きます。
企画を楽しむ参加者のみなさん
この日の企画は「美味しいコーヒーの淹れ方講座」です。
今回は初めての外部講師で、那須を中心にキッチンカーなどで展開している「スローリーカフェ」の人見司さん。サロン輪の運営メンバー、池田恭香さんの知人です。
今回は初めての外部講師で、那須を中心にキッチンカーなどで展開している「スローリーカフェ」の人見司さん。サロン輪の運営メンバー、池田恭香さんの知人です。

人見司さん

参加者のお子さんと遊ぶ池田恭香さん
参加者はそれぞれの関心で集まり、楽しんでいます。
「夫と一緒にきました。プロの淹れ方がわかってよかったです。うちでもやってみます」。
「ふだんはあまり企画には参加しないのですが、コーヒーの淹れ方に関心がありました。とても面白かったです」。
「おしゃべりができて楽しかった」。
「夫と一緒にきました。プロの淹れ方がわかってよかったです。うちでもやってみます」。
「ふだんはあまり企画には参加しないのですが、コーヒーの淹れ方に関心がありました。とても面白かったです」。
「おしゃべりができて楽しかった」。

コーヒーとともに手作りのおやつを味わう
コーヒーを飲みながら食べているのは、甘夏ピールチョコとホットケーキ。
ホットケーキには、甘夏マーマレードやゆであずきを乗せます。
どちらも運営メンバーの手作りです。
ホットケーキには、甘夏マーマレードやゆであずきを乗せます。
どちらも運営メンバーの手作りです。

甘夏ピールチョコ

ホットケーキ
生活クラブ栃木・理事の廣瀬孝司さんは企画の常連さんです。
「テーマごとに楽しんだり、学んだりできます。散歩のような気持ちで会場まで歩いてきて、皆さんと時間を過ごすのも楽しいですね」。
「テーマごとに楽しんだり、学んだりできます。散歩のような気持ちで会場まで歩いてきて、皆さんと時間を過ごすのも楽しいですね」。

廣瀬孝司理事
今日の企画が始まったときから、皆さん和気あいあいの雰囲気で、本当に楽しそうです。
そこで、運営メンバーの永森隆子さんに尋ねてみました。
「皆さん知り合いどうしで参加されているのですよね?」。
ところがその答えは意外なものでした。
初めての参加者など、ここで互いに初めて出会う人が多い、というのです…。
なぜこんなに和やかなのでしょうか?

永森隆子さん
※後編に続きます。
【2025年4月15日掲載】