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ずっと安心して食べられる未来へ! みんなでパクパクACTIONスタート集会を開催

いまこそ組合員と生産者のACTIONを!

全国の組合員と生産者が一堂に会し、お互いの想いを伝えあいました

2025年4月7日、生活クラブ連合会(東京都新宿区)で「みんなでパクパクACTIONスタート集会」を開催しました。

生活クラブでは、毎日の食事にかかせない米・牛肉・鶏卵・食肉・青果物を「ビジョンフード」と呼んでいます。「みんなでパクパクACTION」は、それらビジョンフードを将来にわたり食べ続けていくために、組合員と生産者が“ビジョン(展望)”を持って、生産と利用をしていこうという活動です。

この活動をスタートするにあたり、生産者はいまどのような課題を抱えているのか、組合員はビジョンフードを次世代につないでいくために何ができるのか。お互いのこれからのACTION(活動)を伝えるために、オンライン参加を含む組合員155名と10生産者の計189名が参加しました。
 


生産者のACTION!
組合員のパクパクが、生産者の未来につながる

昨今の米不足のように生産現場の環境は大きく変化し、さらに近年の世界情勢や気候危機なども、日本の食卓に大きな影響をあたえています。しかし変化したのは生産現場だけではありません。世の中が絶えず変わりゆく中で、組合員の仲間が増え、サービスが充実して便利になる一方で、かつての「自分たちが食べたいものは自分たちでつくるもの」という考えは想像しにくくなっています。

まずは組合員に生産者がかかえる産地の課題を知ってもらい、それに対して生産者はどのようなACTIONを起こしていくのか。「つくり手の夢とこれから期待できること」として生産者から組合員にメッセージが送られました。
 

牛乳の生産者/新生酪農株式会社 専務 薄井俊彦さん



「私たちがつくる『パスチャライズド牛乳』は、生活クラブの共同購入の原点ともいえる消費材(※)です。しかし、900mlびん牛乳の利用は2014年の約1,250万本から2024年は約900万本と10年間で350万本減少しています。このまま減り続ければ、全国3ヶ所ある工場の経営は厳しくなる一方です。牛乳はお母さん牛から子牛への愛情と健康に育つための栄養がたっぷり詰まっています。厳しい状況を乗り越えるためにも、組合員のみなさんと会う機会を積極的につくり、生活クラブでしか飲めない牛乳のよさを伝え、まだ飲んだことのない組合員のみなさんにも飲んでもらいたいです」
 

豚肉の生産者/(株)平田牧場 専務執行役 茂木陽一さん


「平田牧場のある山形県庄内地域は、生活クラブと提携して50年以上の長い歴史を刻んできました。近年は為替の影響などにより飼料価格が高騰し、2021年と2023年には生活クラブの豚肉の値上げをせざるを得ない状況になり、結果、豚肉の利用が減少しています。さらに豚にあたえる餌の一部には飼料用米を使っていますが、昨今の米不足によりお米の価格も高騰し、飼料用米の生産にも影響がでています。そのため、今年は作付面積にも影響をおよぼすかと思いますが、私たちと生活クラブで飼料用米をつくってきたからこそ、水田をすぐに主食用米の田んぼに転換できるのです。今は心が折れそうな状況下ではありますが、持続的な畜産を体現していくためにも、私たちは日々前進しています。みなさんの仲間を増やすチカラを、どうか発揮してください」
 

豚肉の生産者/(有)石井養豚センター 取締役社長 近藤用三さん(オンライン参加)


「関西の生活クラブに豚肉を供給している徳島県の生産者です。生活クラブエスコープ大阪との40年以上にわたる提携の中で、豚の品種から餌の改良までいっしょに取組み、現在は四元豚を生産しています。豚の餌には徳島県の隣県・香川県の冷凍うどんやお菓子の製造時にでる端材、焼酎の絞りかすなどを有効活用。トウモロコシや大豆は遺伝子組み換えの混入を防ぐため分別したものを選び、自ら食べて確認しています。さらに数年前からは飼料用米の取組みも開始しました。地元は高齢化が進んでいるため若い働き手を募り、飼料用米の作付けやトウモロコシの栽培にも取り組んでいます。私の夢は日本の農業と畜産を守ること。地元・徳島県の若手生産者を育て、組合員のみなさんと将来にわたっておいしい豚肉づくりをしていきたいです」

生産者からのメッセージでは、とくに飼料用米の話題が多く取り上げられていました。そんな飼料用米と消費材の「庄内遊YOU米」の生産者でもあるJA 庄内みどり・遊佐(ゆざ)町共同開発部会の池田恒紀さんは次のように言葉を送りました。
 

米の生産者/遊佐町共同開発米部会 池田恒紀さん(オンライン参加)


「米不足やお米の価格高騰、輸出・輸入米の問題など、メディアでも毎日のように生産現場の問題が騒がれています。お米を食べて食料自給率を高めることも大事ですが、豚や牛、鶏が食べる飼料用米の生産も同じくらい大切です。ぜひとも組合員のみなさんには、生産者の顔、飼料用米を食べる豚や牛、鶏の顔までも想像してほしいです。生産者という立場ではありますが、私自身もいち消費者です。知らない誰かに任せきりにするのではなく、自分で選んで食べて、価値を理解し共有する。そんな仲間を増やす活動を、いっしょにスタートしましょう!」

ほかにも、鶏の飼料価格の高騰や、牛肉の利用減少の問題などにも触れられました。会場にいる組合員は10生産者からの熱のこもった想いを全力で受け取り、これからのACTIONにつなげていこうと、組合員と生産者がともに結束力を高めました。

※消費材とは生活クラブで取り扱うもののことで、その多くは組合員と生産者が協力してつくったオリジナル品です。
新生酪農(株)/(株)平田牧場/(有)石井養豚センター/(株)秋川牧園/JA 庄内みどり 遊佐町共同開発部会/オンダン農業協同組合/北海道チクレン農業協同組合連合会/全農チキンフーズ(株)/(農法)会田共同養鶏組合/栃木県開拓農業協同組合(発表順)

組合員のACTION!
食べる仲間を増やし、大切な消費材を守る

全国32地域の生活クラブ組合員からは、地域での活動内容や生産者との交流会の報告があったほか、今後さらに食べる仲間を増やしていこうと、意気込みや生産者へのエールを発表しました。
 
左から生活クラブ東京の豊崎千津美さん、 木村香さん、寺田美由紀さん

「生活クラブ東京では産地の厳しい状況を受け止め、『とにかくぶっちゃけて話す』をテーマに、豚肉を例に組合員との緊急ミーティングを開催。お昼の時間帯だけでなく、夜遅くに開催したオンラインミーティングにもたくさんの組合員が集まりました。また、組合員どうしで豚肉の消費にまつわる学習会も実施し、さまざまな視点から考えて行動する組合員を増やしていくことをみんなで確認しました。生活クラブの活動の原点にはおおぜいの知恵と労力、時間、人生があります。その誇りを胸に、諦めない気持ちを強く持って積極的に活動を広めます。いまこそ、みんなで『生活クラブ魂』を!」
 
生活クラブ神奈川 籠島雅代さん

「一般市場でのお米の高騰の影響もあり、生活クラブのお米の注文が増加したことで、供給が休止し、現在は予約注文のみの受付(※本イベントが開催された時点の取組み状況)になっています。こうした現状を周知するのはもちろんですが、私たちは生活クラブのお米『共同開発米』の価値をわかって食べる組合員を増やしていきます。そのために、お米以外にもビジョンフードにかかわる生産者との交流会などを通じて多くの組合員に体験し、実感と感動をアウトプットしてもらい、まわりの人に“伝える力”を磨いてもらいたい。消費材を利用する人を増やすために、力強くすすめていきます」

生活クラブ千葉 田端知江さん、並木道代さん

「生活クラブ千葉ではとくに利用を伸ばしていく必要がある豚肉と牛乳を中心に、レシピやモニターの募集、プレゼント企画を展開。直接会えなくても利用している組合員から、まだ消費材を利用したことのない組合員へのアピールと提案をコーディネートして、利用結集をすすめていきます。これからも食べ続け、生産者のみなさんがつくり続けていけるように、仲間を増やしていきます!」

生活クラブエスコープ大阪の山路登葉さんは、活動報告や生産者への想いを伝える中で、「みんなでパクパクACTION」の目的について触れました。
 
エスコープ大阪 山路登葉さん

「『みんなでパクパクACTION』は、組合員を消費行動に導いていく活動だと考えています。未来の食卓にもビジョンフードがあり続けるためには、組合員がこの活動に自発的に参加し、活動を周りの人に促すことが大切です。あらためて、私たちが消費材を食べることが、いろんな課題解決にもつながるという価値を伝えていきます」

全国の組合員から送られたメッセージ

生活クラブ東京(23区南)
 
生活クラブ栃木
生活クラブやまがた
 
豚と牛のコスチュームで会場を盛り上げた生活クラブ山梨

生産者と組合員が同じビジョンに向かって

生活クラブにとってビジョンフードは、一人ひとりが健康に暮らしていくために欠かせない「栄養素」です。この栄養素を消費材として食べ続けるために、組合員と生産者、そして加工所や、と畜場、物流に携わる人など、たくさんの方々の協力があって、組合員のみなさんのもとに消費材が届いています。
生産者と組合員が手を取りあうことで、生産の維持、さらにはお互いの豊かな暮らしという同じ“ビジョン(展望)”に向かっていく。生活クラブは、そんな意思ある仲間を増やし、みんなのパクパクで食の未来を守ります。

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【2025年4月25日掲載】

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