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ひとでつながる。ひとをつなげる。たすけあい活動スペース「りんく・る」 生協生活クラブ京都エル・コープ

【連載】みんなで広げる たすけあい


生協の配送センターだった場所を丸ごと福祉の拠点にする。
その中で展開するさまざまな事業を、いくつものワーカーズ・コレクティブを新しく立ち上げて担う。
そんな大きな構想に挑戦した生協があります。

人が行き交う立地に、人が行き交う拠点を

桂川駅

「りんく・る」(中央)は桂川駅からすぐ
「ここはJR桂川駅から徒歩3分という人が行き交う場所にあります。外装を元気になるオレンジ色に塗り替え、内装は自然の木を使ったやさしい雰囲気で地域に開かれ、誰もが利用できるみんなの居場所にしたいと考えました」。

生協生活クラブ京都エル・コープ(以下、京都エル・コープ)の理事長・山路容子さん(理事長)に、たすけあい活動スペース「りんく・る」(京都市南区久世)を案内していただきました。

階段
山路容子さん

地域に開き、誰もが利用できる場所

「りんく・る」の建物は、もともと京都エル・コープの「西センター」でした。
2024年6月に配送と本部機能が転出したため、全館大規模リニューアルすることとなりました。

その後、2025年4月に「⾚ちゃんからお年寄りまで、誰ひとり取り残すことなく、助け合い、⽀え合う地域福祉拠点」として「りんく・る」が開所しました。

ここにはとてもたくさんの機能があります。
どんな機能があるのか並べてみましょう。

「Café + Meets」…カフェ
「みんなのサロン」…居場所スペース
MOMO…留め置き室
みんなの台所 ぐるり…食事サービス(お弁当)
生活クラブケアプランセンターさざなみ…居宅介護支援事業
生活クラブ訪問介護まんまる…訪問介護事業
桂川乳幼児親子のつどいの広場 もこもこ…親子ひろば
久世西児童館 分室…学童保育
組合員ホール…京都エル・コープの組合員活動用の部屋
福祉たすけあい事業部…京都エル・コープの福祉関連部署

こんなにたくさんの機能を同時期に新しく立ち上げたのです(福祉たすけあい事業部は転入)。

資金の確保や計画など、立上げ準備のために多くの力が注がれました。
もちろん、必要なのは資金や計画だけではありません。
「⾚ちゃんからお年寄りまで、誰ひとり取り残すことなく、助け合い、⽀え合う地域福祉拠点」ですから、担い手の存在がとても大切となります。

これだけたくさんの機能を担う人たちはどのようにしてここへ集まってきたのでしょうか?

カフェ

「りんく・る」の1階正面で人々を迎える「Cafe+Meets」。
ここではとても落ち着いた雰囲気の中で、美味しいコーヒーや食事を楽しむことができます。
お料理
デザート
担い手はワ-カーズ・コレクティブ「Katsurally」のメンバーたちです。
※働く人の協同組合。働く人全員が出資し、経営に責任をもち、労働を分担します。

「一人でも家族連れでもゆったり過ごせます。朝焼きフォカッチャや特製ハンバーグランチが人気です。季節の手作りデザートなどもお楽しみください」とメンバーの一人は話します。

あるカフェで「ワンデイシェフ」をしていた経験から、カフェに興味のある仲間たちに声をかけました。
その呼びかけに応えて集まった仲間たちとともに、ワーカーズ・コレクティブを立ち上げることができました。
※一つの飲食店を借りて毎日異なる人が日替わりでランチを提供する運営方式。

「Katsurally」のメンバーたち

人と人との関係でつながることができた、というわけです。

居場所スペース

「Cafe+Meets」の隣には居場所スペース「みんなのサロン」があります。
すでにブックトークのイベントなどで楽しく活用しているそうです。
仕切りを開けば「Cafe+Meets」とつなぐこともできます。
これからもさまざまな方法で人と人とをつなぐ場となることでしょう。

本棚

留め置き

その奥に続くのは留め置き室「MOMO」です
※京都エル・コープでの消費材の利用方法は、暮らしのスタイルに合わせて4つから選ぶことができます。「留め置き」の他には「個別配送」「ペア配送」「グループ配送」があります。

「MOMO」のメンバーたち

この部屋に京都エル・コープの組合員が注文した消費材※が届きます(火・木曜日)。
 ※生活クラブで共同購入する「もの=材」の呼び方。生活クラブでは、市場にあふれる「商品」は必ずしもそれを使用する立場から作られたものではないと考え、「売るためのもの」ではなく「消費するためのもの」を手に入れる取組みを積み重ねてきました。

注文した組合員は都合のよい時間にやって来てます。

「ワーカーズ・コレクティブ準備会MOMO」のメンバーが組合員を迎え、消費材の受渡しをしながら交流をすることができる、というしくみです。

食事サービス(お弁当)

そのお隣は調理室です。
ここでお弁当屋さんを開業したのがワーカーズ・コレクティブの「みんなの台所 ぐるり」です。
生活クラブの消費材や地元の農家の野菜を使って手づくりの味を届けます。

「料理好きのメンバーが集まって、美味しいお弁当を作っています」とメンバーの一人は胸を張ります。
 
「ぐるり」のメンバーたち

「夫と営んでた鉄工所で、障がいのある方や働きづらさを抱えた方の就労体験などを受け入れていました。来た人たちは気に入ってくれて、鉄工所で働きたいと次々と言われました。その後、家業を閉めて、何か地域の役に立つことができないかと思っていた矢先に、『仕事しない?』と声がかかりました。料理は得意な仲間たちに任せられると考えて、ワーカーズ・コレクティブの代表を引き受けました。いずれはここもいろいろな人が働く場になればいいと思っています」。

「ぐるり」も人と人との関係でつながることができました。

居宅介護支援事業と訪問介護事業

1階の一番奥の部屋には、2つの介護保険事業所があります。
居宅介護支援事業「生活クラブケアプランセンターさざなみ」と、訪問介護事業「生活クラブ訪問介護まんまる」です。
どちらも京都エル・コープの事業として経営しています。
 
「さざなみ」と「まんまる」

「さざなみ」の森田ミカさん(訪問介護管理者)は、これまで長い間ケアマネジャーの仕事などに従事してきましたが、ゆっくり過ごそうと考えて退職したところでした。
それを、友人である山路さんに伝えたところ、「生活クラブで福祉事業を始めるから手伝ってほしい」と依頼されました。
 
森田ミカさん 

「若い方のお世話くらいはできるかなと参加することにしました。ところが人材募集から任されてすっかり現役復帰です」(森田さん)と笑います。

探していた主任ケアマネジャーやヘルパーも、京都エル・コープの組合員や知り合いなどのつながりで、出会うことができました。
 

「さざなみ」も「まんまる」も人と人との関係でつながっています。

子育て支援

2階には子育て支援の部屋が2つあります。

1つは「桂川乳幼児親子のつどいの広場」です。
京都市からの受託事業で、ワーカーズ・コレクティブ「もこもこ」が運営しています。
子育て相談や絵本や音楽などのイベントをときおり開催しながら、親子で安心して過ごせる場所として多くの来場者でにぎわいます。
京都エル・コープの組合員が京都子育てネットワークの代表を務めていて、「桂川乳幼児親子のつどいの広場」にはアドバイザーとして参加しています。
 
桂川乳幼児親子のつどいの広場

もう1つは学童保育の「久世西児童館 分室」です。
エル・コープが場所貸しをする形です。

地域とのつながり

「西センター」の時代から京都エル・コープは地域の自治会に加入をしていたものの、地域の活動に積極的に関わることはありませんでした。
しかし、「りんく・る」をオープンするに当たり、改めて自治会や行政とつながりを深めることができました。

山路さんは「周辺地域は再開発で子育て世代も増えましたが、自治会への加入や地元住民との関わりの薄さが課題となっています。生協は多世代の地域の人たちをつなぐツールになりますので、ここが地域の拠点として機能することができます」と大きな可能性を見出しています。

人をつなげる

「たくさんの出会いや思い、力が集まり、一度に多種の事業をワーカーズで立ち上げることができました」と山路さんは話します。
 
山路さん

ところで、愛称の「りんく・る」は組合員に公募して決まったものです。
〝つながり・絆〟の「りんく=LINK」に、〝来る、循環する〟の「る」をつけた形です。
「人と人との出会い、たすけあい、絆ができる、未来が広がる」。そんなイメージのある名前です。
 
りんく・る

人と人との関係でつながった担い手たちが、「りんく・る」という場で、今度は人と人とをつなげる。
みんなで日々奮闘しています。
【2025年9月2日掲載】
 

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