本文へジャンプする。
本ウェブサイトを利用するには、JavaScriptおよびスタイルシートを有効にする必要があります。
生協の食材宅配【生活クラブ】
国産中心・添加物削減・減農薬
安心食材をお届けします
ここからサイト内共通メニューです。

地域のつながりを大切にする、0・1歳の親子とプレママのひろば 浦和おやこのおうち 日だまり(埼玉)

【連載】つながりづくり助成

地域のつながりや支え合いをつくるための「つながりづくり助成」。
各地で元気に展開している団体の活動をレポートします。

「浦和おやこのおうち 日だまり」は、JR浦和駅から徒歩10分余りの住宅街にあります。
0~1歳の親子とプレママのための居場所として、2024年4月にスタートしました。

「こんなことをしたい」そんな思いがつながってスタートした居場所


代表の廣川由実さんは、保育士で子育て支援センターでの仕事の経験から、子育て中のママがとにかくゆっくりできる場所を作りたいと、独立したお子さんの部屋を改装して自宅で居場所を始めました。
 
廣川由実さん(左) 

副代表で看護師の大野淳子さんは、廣川さんとはご近所の古い友人です。久しぶりに再会した時に「私こんなことを始めたいと思っているの」と廣川さんから居場所のお話を聞いたそうです。大野さんも能登半島地震をきっかけに地域でつながることの大切さを考えていて、「つながる」というところで意気投合して一緒に活動を始めることになったといいます。

取材に伺った日は、他にわらべ歌の会で廣川さんと出会った子育て支援員のいくみさん、元幼稚園教諭の“のびのびルーム”マネージャーのあんさん、元音楽教員でボランティア歴の長いみかさんと、みなさん廣川さんとのご縁でこの見守りボランティア活動に加わった方々でした。

見守りボランティアのみなさん

いろいろな繋がりから、現在見守りボランティア登録者は36名。関わり方はさまざまですが、基本的に無償での活動になります。
生活クラブのつながりづくり助成に応募したのは、少しでも活動費を渡すことができればということで、とてもありがたかったと話されていました。

子育て中のお母さんが、ひと時でも安心して自分時間を過ごせる居場所として

取材の日は7月誕生日会の日。1才のお誕生日を迎えるお子さんとママ4組と、初参加の2才のお誕生日のお子さんとママが参加をしていました。
ピアノ伴奏でお祝いの歌が始まり、紙芝居や手遊びにあわせ子どもたちは自由に体を動かしたり、不思議そうに一生懸命に見つめる子もいたり。
 
みんなでお祝い

そしてお子さんのお祝いの次は、「おめでとうママ~」と歌が始まり、ママとして1年を過ごして来たお祝いです。
 

廣川さんから、「さあ、ここからはママが1年間頑張ってきたこと、いろんな思いを話してくださいね」と促され一人ひとりがこの1年のことをお話し始めるのですが、みんな思いが溢れてしまい言葉より涙が…。
浦和に引っ越してくるまで3回の転勤があってなかなかお友だちもつくれなかったママ、平日も夫の出張が多くて一人で頑張ってきたママ、今日がお誕生日で1年前の出産を思い出し昨夜は眠れなかったママ、一日中泣いてばかりいる子にイライラしてしまう自分を責めてしまうママ…。みんな、みんな本当に、毎日、毎日頑張って、頑張っているのです。

最後に「にじ」という曲を手話を交えて合唱すると、心も晴れてママたちの顔が柔らかく明るくなっていく様子がとても心に残りました。同時に「日だまり」のような場所が求められていて、必要な居場所なのだと強く感じました。

大勢のメンバーが関わることで大切にしていることは、共通の意識を持つこと

廣川さんが目指しているのは「ママファースト」な親子の居場所です。
居場所では誕生日会など親子で一緒に過ごすイベントのあとは、お子さん一人ひとりに見守りボランティアの方がついて、ママたちはテーブル席でお茶を飲んだり持ち込みのお昼ご飯を食べたり、思い思いに過ごしながら、おしゃべりの花が咲きます。
 
ママ友とランチ

少しでも子どもから離れる時間を持つことで、ママたちがゆっくり過ごして自分自身のことを大切にする時間を取り戻して欲しいと願っているのです。
ただ、見守りボランティアのメンバーには保育士や元幼稚園教諭などさまざまな経験を持つ方もいて、対応について意見がわかれる時もあります。
それが子どもにとって本当に良いのか、泣いている子はママの元に返した方が良いのでは…、といろいろな意見があって、そのたびに何度も話し合いをして共通の意識が持てるようにしたといいます。

お子さんが泣いているときは、まずママにどうしたいのかを尋ねます。「今日は疲れているから、泣いてもこのまま抱いていて欲しい」「泣き止むまで自分が抱っこして落ち着かせる」など、その時のママの心身の状態によって反応は様々です。「ママファースト」の居場所づくりをすることで、まずママに元気に穏やかな気持ちになってほしいと考えています。それがこどもにとっても幸せな子育てにつながるからです。

生活クラブ生協埼玉とともに

今回の取材には生活クラブ生協埼玉の組合員・職員も同行し、これからの連携について話す機会にもなりました。
「日だまり」では火曜日・木曜日の親子ひろば以外の日は、居場所を貸しスペースとしていますので、生活クラブ埼玉の「川口ブロック」での親子企画などを「日だまり」で開催することなど、いくつかのアイデアが生まれました。
これから連携が進み、居場所として持続可能な活動となることが期待されます。

地域に必要とされる、防災拠点に…

最後に、これから日だまりをどんな場所にしていきたいかと尋ねると、「地域のつながりを大切に、防災教室を開催したり、いずれは地域の防災拠点としての機能ももちたい」と廣川さんは話してくれました。
子育て支援グループとして防災活動の実績を作り、日中親子で過ごしている時に何らかの災害に遭っても駆け込める場所として、地域や自治会とのつながりをさらに強めて行きたいと、その思いを熱く語っていました。

 

助成金を活用して制作した看板

【2025年10月6日掲載】

生活クラブをはじめませんか?

42万人が選ぶ安心食材の宅配生協です

生活クラブ連合会のSNS公式アカウント
本文ここまで。
ここから共通フッターメニューです。
共通フッターメニューここまで。