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「水俣病から考える わたしたちの暮らしと食べること」講演会を開催しました

水俣病が公式に確認された1956年から、まもなく70年を迎えます。この節目にあたり、水俣病の背景や不知火海沿岸の人々の暮らし、患者の姿を写真や講演を通じて学ぶ企画が開催されました。患者家族の体験を知り、学ぶことで、水俣病が「過去の出来事」ではなく、今を生きる私たちの暮らしと地続きであることを実感する機会となりました。

この企画は「水俣・熊本みらい基金」の呼びかけに生活クラブ連合会が協賛し開催されました。当日は、岩手から大阪・京都まで全国各地から74人が集まりました。
(2025年9月27日、生活クラブ東京「生活クラブ館」にて開催)

講演1. 一般社団法人水俣・写真家の眼 小泉 初恵さんより

一般社団法人「水俣・写真家の眼」は、水俣で1960年から写真家が撮影してきた写真の保存と活用を目的として設立されました。当日は、20万点を超える写真の中から10点を会場内に展示いただき、お話しいただきました。

なぜ水俣病が起き、拡大し、どんな被害だったのか? 声を上げる患者たち、汚染された海。リアルな状況を映し出した写真とともに語られる内容は、最後の爽やかな海の写真とともに胸に残る内容でした。

一般社団法人 水俣・写真家の眼 小泉 初恵さん

講演2. 水俣病を語り継ぐ会 代表理事の吉永理巳子さんより

熊本でのご自宅前に広がる海とともに暮らし、ご家族のお仕事(チッソ工場に勤める父)と水俣病との闘い、静かに穏やかにお話しされる様子とは裏腹に暮らしの中にふと舞い降りた壮絶な暮らしがあったことをひしひしと感じるお話しでした。
被害者が加害者にならないとは、どういうことなのか? 私たちの暮らしの中にある課題にも共通する、考えさせられるお話しでした。
吉永理巳子さん
紙芝居の様子
紙芝居の様子
会場からの質疑応答(静岡・佐藤さん)
 
質疑応答他、随処でお話しをいただきました「水俣・写真家の眼」理事の吉永利夫さん
生活クラブからは北東京生活クラブの高瀬知子さんより。甘夏の生産者「生産者グループきばる」と生活クラブとの関わりについて、「甘夏みかんの利用を通して伝えたいこと」と題してお話しいただきました。
 
高瀬知子さん

「『生産者グループきばる』は熊本県南端の水俣、芦北、海を隔てた対岸の御所浦島で甘夏を主軸とした柑橘栽培に取り組む生産者グループです。被害者が加害者にならない甘夏づくりを目指しています。一般的には、安全性よりも見た目のきれいさが重視される消費者意識に対して、ともに生きる人々や将来世代の命を守る、もっと重要な健康や環境を私たち自身が考えていこうと、生産者とともに一石を投じてきた消費材です。毎年、甘夏みかんの時期になるとチラシや料理企画などで多くの利用を呼びかけてきた消費材でもあります」

このお話しを聞かれた一般社団法人「水俣・写真家の眼」事務局の奥羽香織さんは、「水俣では、甘夏みかんはご近所からもらうものといった扱いを受けがちです。首都圏で買ってくれる人たちがこんなにいることを帰ったら知らせないと」と語りました。
奥羽香織さん

水俣病が発生した当初から水俣に入り写真を撮り続けた写真家の桑原史成さんからは、当時の様子や生活クラブ創始者の岩根邦夫さんとの出会いもお話しいただきました。

(左)桑原史成さん

今回の企画ではメインの講演の他にも多くの方からお話しいただき、各々持ち帰るものの多い有意義な時間となりました。
山本江理常務理事
 
村山なみ理事
 
加瀬和美理事
 
村上彰一会長
【2025年10月14日掲載】

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