スローフードの祭典「テッラマードレ・ジャパン2025」に生活クラブが出展しました!

2025年11月2日(日)、熊本県水俣市で開催された「テッラマードレ・ジャパン2025」に、生活クラブが提携生産者(生産者グループきばる, もじょか堂)とともにイベント出展しました。このイベントは、イタリア発のスローフード運動から生まれた「テッラマードレ(母なる大地)」の理念をもとに、「GOOD・CLEAN・FAIR(おいしく・きれいで・ただしい)」な食のあり方を広げていく催しです。第2回目となる今回は、“We Are Nature ― 不知火海を臨み、再生の未来をともに描く” をテーマに、環境モデル都市・水俣で開催されました。
全国から生産者や研究者、消費者が集まり、地域と食、環境のつながりについて語りあうイベントとなりました。
水俣とともに歩んだ、甘夏みかんの50年
イベントの開催地となった水俣市は、生活クラブにとって長く協同を重ねてきた提携産地のひとつです。
生活クラブの甘夏の提携生産者である「生産者グループきばる」は、水俣市を中心に不知火海沿岸で甘夏みかんを栽培しています。その始まりは1950年代、水俣病の発生により漁業が続けられなくなった人々が、新たな生業としてみかんの栽培を始めたことにさかのぼります。「被害者が加害者にならないように」という思いのもと、1970年代には農薬の使用をできるかぎり減らし、有機質肥料による栽培をはじめました。
生活クラブはこの取組みに共感し、1970年代後半から減農薬栽培の甘夏の共同購入を開始。以後40年以上にわたって、生産と消費を結ぶ関係を続けています。
生活クラブの甘夏の提携生産者である「生産者グループきばる」は、水俣市を中心に不知火海沿岸で甘夏みかんを栽培しています。その始まりは1950年代、水俣病の発生により漁業が続けられなくなった人々が、新たな生業としてみかんの栽培を始めたことにさかのぼります。「被害者が加害者にならないように」という思いのもと、1970年代には農薬の使用をできるかぎり減らし、有機質肥料による栽培をはじめました。
生活クラブはこの取組みに共感し、1970年代後半から減農薬栽培の甘夏の共同購入を開始。以後40年以上にわたって、生産と消費を結ぶ関係を続けています。
果樹や野菜の生産を取り巻く情勢は?
今回は、甘夏みかん、不知火など柑橘類の生産者「生産者グループきばる(水俣市)」と、あっぱれ育ち・はればれ育ち野菜のトマト、なす、きゅうり、ほうれん草などの生産者「もじょか堂(水俣市)」と協力して出展しました。、甘夏みかんや野菜の生産にあたって、できるかぎり農薬を使わずに栽培する取組みや、産地の現状について紹介しました。
近年、農家の生産者の間では、全国的に高齢化や後継者不足がすすみ、加えて気候変動による猛暑・寒波・豪雨の影響で収穫量が不安定になっています。特に温州みかんをはじめとする果樹産地は、園地が急勾配な傾斜地に多く、作業の機械化が難しいため、労力に見合った収益を得にくいという課題もあります。
さらに、食料品の値上げが続き家計の節約志向が強まり、青果物全体の消費量が減少していることも、生産者にとっては厳しい状況です。
生活クラブは、生産を続けられる環境を守る取り組みとして、産地訪問や学習会を通じて、組合員が生産現場への理解を深める機会を設け、安定的な利用につなげようとしています。
2020年の熊本豪雨の際には、被害を受けた生産者グループきばるに対し、組合員をはじめとする多くの方からカンパを募り、見舞金として届けました。
近年、農家の生産者の間では、全国的に高齢化や後継者不足がすすみ、加えて気候変動による猛暑・寒波・豪雨の影響で収穫量が不安定になっています。特に温州みかんをはじめとする果樹産地は、園地が急勾配な傾斜地に多く、作業の機械化が難しいため、労力に見合った収益を得にくいという課題もあります。
さらに、食料品の値上げが続き家計の節約志向が強まり、青果物全体の消費量が減少していることも、生産者にとっては厳しい状況です。
生活クラブは、生産を続けられる環境を守る取り組みとして、産地訪問や学習会を通じて、組合員が生産現場への理解を深める機会を設け、安定的な利用につなげようとしています。
2020年の熊本豪雨の際には、被害を受けた生産者グループきばるに対し、組合員をはじめとする多くの方からカンパを募り、見舞金として届けました。
甘夏みかんやあっぱれ・はればれ育ち野菜をきっかけに広がる、世代をこえた対話

生産者グループきばる 高倉敦子さん
当日は、食や農業、地域づくりに関心を持つ多くの方がブースを訪れ、パンフレットを配布したり、寄せられる質問に答えたりしました。ブースを訪れた方の中には、水俣市への移住・定住や就農を検討している若い夫婦や、農業の分野に関心を持つ学生などの姿もあり、生産者と情報交換を行ないました。
生産を続けるための共感を広げていく
今回の出展を通じて、多くの方へ生活クラブや生産者の甘夏みかんをはじめとする果樹生産の取組みを共有する機会となりました。生活クラブはこれからも、提携産地との対話や産地に関する情報発信をすすめ、持続可能な産地づくりに取り組んでいきます。
テッラマードレ・ジャパン2025 in 水俣
日時:2025年11月1日(土)〜2日(日)
会場:水俣市総合もやい直しセンター(1日目)/エコパーク水俣(2日目)
主催:日本スローフード協会/不知火海ローカルフードネット
テーマ:「We Are Nature ― 不知火海を臨み、再生の未来をともに描く」
https://www.terramadrejapan.com/ (2025年11月 閲覧)
テッラマードレ・ジャパン2025 in 水俣
日時:2025年11月1日(土)〜2日(日)
会場:水俣市総合もやい直しセンター(1日目)/エコパーク水俣(2日目)
主催:日本スローフード協会/不知火海ローカルフードネット
テーマ:「We Are Nature ― 不知火海を臨み、再生の未来をともに描く」
https://www.terramadrejapan.com/ (2025年11月 閲覧)

【2025年12月3日掲載】