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地域に笑顔を届ける食卓―YOUの始まり コミュニティキッチンYOU(群馬)【前編】

【連載】つながりづくり助成


地域のつながりや支え合いをつくるための「つながりづくり助成」。
各地で元気に展開している団体の活動をレポートします。

コミュニティキッチンYOUとは?

「コミュニティキッチンYOU」の活動拠点がある高崎市は都心から新幹線で約1時間。通勤圏内ということもありここ数年で駅前には多くのマンションが目につくようになりました。

周辺地域には昔ながらのつながりが存在してはいるものの、若い世代において地域や学校行事(PTA)などへ積極的な参加を控える傾向が見られます。この地域に限った問題ではないのですが、子どもたちは塾や習いごとなどの影響で、放課後近所の友だちと外で遊ぶことや異年齢での交流も少なくなってきており、同じ地域で暮らす人と人とのつながりが希薄になってきています。

訪れた日の高崎は最高気温41℃を記録。暑さのせいか外を歩く人も見当たらないなか、会場となっている集会所のドアを開けると30人以上はいるでしょうか…未就学児から中学生の親子のほか、高齢者もいっしょにテーブルを囲んでにぎやかに食事をする風景が目に飛び込んできました。夏休み企画ということもあり、いつもより参加者は多いとのことです。まさに「みんなの食堂」です。
台所では「コミュニティキッチンYOU」の面々が、担当の島田友美さんを中心に忙しく動き回っていました。島田さんは栄養士で社員食堂で働いていた経験もあります。おもなメンバーは3名ですが、忙しいときはボランティアの方に助っ人として入ってもらっているとのことです。

この日の献立はカレーライス!テーブルにはみんなで育てたじゃがいもでつくった山盛りのポテトサラダ。野菜部担当の指導のもと、自分たちで種まきから収穫までおこないました。野菜農家から規格外の提供もあり、ナスの炒め物やきゅうりの漬物なども並んでいます。こうした野菜の提供のおかげで材料費をかなり抑えられているとのことです。

立ち上げのきっかけ・居場所があるといいね!

「コミュニティキッチンYOU」は単独の事業ではありません。「ぷちエヴォ」、「ままエヴォ」、そして新規事業「コミュニティキッチン」の3事業から成り立っているのが「YOU」です。

始まりは、子どものサッカースクールで出会ったふたりのなにげない会話から(代表の篠原祐里さん、群馬単協理事長の大熊祐子さん)。「小さな子たち、赤ちゃんとママの居場所もあるといいね」と意見が一致しました。篠原さんは美術系の出身でデザインや広報が得意とし、大熊さんは理学療法士としての経験がありました。そこで自分たちのできることをいかし、親子を対象としたサークル「ぷちエヴォ」を立ち上げました。
(※エヴォ=サッカーチームチーム「エヴォリスタ」の保護者関係者が立ち上げたため)

数年がたち、参加していた子たちが大きくなると、「子どもが卒業で終わりにしたくない」という声が上がるように。そこで、新たに子育て世代を対象にした「ままエヴォ」を別事業として立ち上げました。

左:群馬単協 理事長 大熊祐子さん   右:「コミュニティキッチンYOU」代表 篠原祐里さん

自分たちらしい「おいしいごはん と たのしいじかん」

さきに始めた2つの事業の活動のなかで、「みんなでご飯が食べたいね」ということが増えてきました。はじめはおにぎりなどの持ち寄りでまかなっていましたが、そこで料理が得意な人が手を挙げてくれました。

篠原さんがデンマークのコミュニティキッチンの話を記事で目にしたことを覚えていました。「やるならこれがいい」とみんなに話をして、デンマークでひろがる「大人のための子ども食堂」で、誰かとの食事が孤独を減らすという活動を取り入れることにしました。ただ、まるごと真似をするのではなく、自分たちらしいやり方を決めていきました。食事をふるまうだけでなく、野菜の種まきから収穫、料理、片付けまでみんなで一緒にやる。してあげるのではなく、自分たちで考え、行動し、その姿を子供たちに伝えていくことを大切にしよう。「コミュニティキッチンYOU」はこのようにして誕生し、「おいしいごはんとたのしいじかん」をモットーに活動していくことを選びました。

「YOU」に参加しているメンバーの経歴を聞くと、栄養士、パティシエ、農家、女子サッカー選手など個性豊かです。子育てのためにキャリアをあきらめ、やりたいことがあっても、時間やお金の面でも自分のことは後回しになりがち。どうせなら、みんなの得意分野で楽しんでしまおうと活動に結びつくことも多いそうです。

ただ、ふつうの主婦が新しいことを始めるには自由に使える時間とお金には限りがあります。さてどうしようというタイミングで「つながりづくり助成」募集の話が舞い込みました。メンバーに栄養士、パティシエなど食の専門家がいたことも大きいです。

申請は代表の篠原さんが名乗り出ました。広報や申請などの作業は篠原さんが得意とする分野。献立、食材の調達や料理全般は島田さんが仲間を引っ張る。それぞれが得意分野で協力し合うのも「YOU」の強みです。

※後編はメンバーの思いや地域との連携についてお聞きします。

 

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