気候の変化と向き合いながら農薬を減らした野菜を育てたい


生活クラブの野菜はすべて「いつ・誰が・どこでどのように作ったか」という栽培履歴を明らかにすることを基準とし、化学合成農薬と化学肥料はできるだけ使いません。しかし今、産地の提携生産者たちは気候危機に向き合わざるを得ない状況になっています。毎年のように異常気象が続く中、野菜づくりに懸ける思いを聞きました。

※ あっぱれ育ち、はればれ育ち野菜は栽培期間中に削減指定農薬(毒性の強い農薬)を使用していません。


「はればれ育ち」の栽培基準内で化学合成農薬をできるだけ減らし、除草剤は使いません。草は益虫をはぐくみ、乾燥や大雨から土壌を守る役割もあるので、ある程度残してレタスの作付け前に畑にすき込んで肥料にします。近年は高温のせいか以前よりも害虫の被害が増えています。農薬を抑えるため、早めに発見して手作業で駆除していますが厳しい状況です。ただ、この地域は昼夜の温度差が大きく、おいしい野菜ができるのも特徴。頑張ってシャキシャキの甘いレタスをつくるので、みなさんに味わってほしいです。


1年を通じ、栽培期間中は化学肥料や化学合成農薬を使いません。畑にたい肥や草を活用した肥料などをすき込み、土中の微生物を増やして健康な土壌をつくることで、ミネラル豊富な小松菜が育ちます。夏は酷暑で、近年は夏冬ともに雨がなく芽が出ないことも。害虫が越冬し、翌年さらに増える被害もあります。農業の基本に戻り、同じ畑で小松菜の後はモロヘイヤなどの異なる作物を育てることで、土中の微生物や養分のバランスを改善しています。気候の変化を肌で感じますが、組合員のみなさんにおいしい野菜を届けたいです。


化学合成農薬の使用は慣行栽培の半分以下です。農薬を減らすために、天候に合わせてビニールハウス内の温度・湿度をモニタリングして管理し、病気を発生しづらくしています。最近は高温の影響できゅうりの雌花が付きにくく、主枝の傷みも早まり、収穫期間が短くなっています。害虫を媒介とするウイルスも多い地域なので大変ですが、目の細かいネットや捕虫シート、虫よけのライトなどで対策しています。気候危機により栽培は難しくなっているものの、試行錯誤しています。


「はればれ育ち」の栽培基準内で化学合成農薬の使用を減らしています。野菜も人と同じで、健康ならば病気にかかりづらくなります。そのため土壌の栄養分などを毎年検査し、ミニトマトの栽培に最適な肥料の量、水分管理などに気を配り、根が張りやすい状態にします。一方で、近年は苗の定植後に高温状態が長びき、初期の生育が悪く収穫が遅れがちに。夏から秋までビニールハウス内が暑すぎて作業ができないこともあります。そんな中で、私たちがつくる野菜を待ってくれる人たちがいるのは大きな励みです。

