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生協活動の土台は「平和」です 安保関連法案に組合員有志が反対の声

生活クラブ生協は、食料品の共同購入運動を中心に、食の安心やたすけあいを大事にしたゆたかな地域社会づくりをめざし、約50年にわたって活動を積み重ねてきました。こうした活動のすべての土台となっているのは「平和」です。
「安全保障関連法案」の参院本会議での審議が山場を迎えた9月18日、各地の生活クラブ生協の組合員有志が国会周辺で行なわれた同法案への抗議デモに参加し、反対の声をあげました。

(2015年9月30日掲載)

生活クラブは、食や福祉、エネルギーの自給力向上をめざす活動に取り組む生活協同組合です。長年にわたって国内各地の生産者との提携をすすめるとともに、国外の生産者とも公平・公正な交易関係をつくってきました。私たちの暮らす日本の社会が、他国の食を奪うことで成り立つことのないよう、また、未来の世代から食とエネルギーを奪うことのない、持続可能(サステイナブル)な社会をめざすべきだと考えるからです。

生活クラブの活動は、各地の組合員が共同購入に参加することから発展した、組合員自身の自発的な行動の積み重ねがすべての基盤です。いうまでもなくこうした活動のためには、私たちの社会が戦争や暴力を許さない平和な社会であることがすべての前提であるはずです。

「生活クラブ連合憲章」では、「人びとが、能動的で豊かな生存・生活を獲得するために、平和と環境諸条件の保全および改革をめざし、地域協同社会の民主的で、自立的な発展に寄与します」と宣言しています。

この考え方にのっとり、人々の暮らしの大前提である平和を揺るがすおそれがあるとして、生活クラブ連合会や各地の生活クラブ生協、関連団体は「安全保障関連法案」への反対を表明しました。

同法案が参院本会議で採決にかけられた9月18日、市民約4万人が国会周辺に詰めかけ反対の声をあげました。生活クラブの組合員もおおぜいが参加しました。

埼玉から駆けつけた組合員は「安全保障関連法案に反対なのだから、参加して意思表示したいと思いました。自分は国会採決の時にどうしていたか、次の世代に答えられるようにしたいと思いました」と、参加の動機を話します。千葉から参加した組合員は「9月17日の参院特別委員会の採決は、民主主義に照らし疑問に感じました」と言い、2歳の子どもを抱きながら参加した組合員は「憲法の改正が必要な事項を、解釈を変えるだけで進めることに納得がいかないので参加しました」と明かします。

安全保障関連法案は日付が変わった9月19日深夜に参院本会議で可決しましたが、「安全保障関連法案が今夜、可決したとしても私は認めません。今回の法案を廃止する次の法律ができるまで、運動をやめません」と語る組合員もいました。

またある組合員は「武力では何も解決しません。外国で武力を行使しないはずの日本は、争う国々に対話を呼びかけるなど、平和を構築する役割があるはずです。日本の安全保障については食の自給力を高めることが必要だと思います」と話します。

生活クラブ連合会と各地の生活クラブ生協は、この安保関連法案に反対するとともに、日本国憲法第9条の改悪を狙う動きに対して強い危惧を表明しています。


【参考】
▼安全保障関連法案の成立に反対します――生活クラブ連合会と各地の生活クラブ生協が意見表明
/news/detail.html?NTC=0000031964

▼生活クラブ連合憲章
https://seikatsuclub.coop/about/coop/principle.html

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