組合員自身が「省エネ講座」の講師となり、地域で省エネをすすめていきます
「省エネ」を地域に広めるために、おおぜいの組合員が講座に参加
エネルギーに関する取り組みの中でもっとも基本的で、誰にでもできるのが「省エネ」。
生活クラブのエネルギー分野での行動原則「エネルギー7原則」でも、最初にあるのが「省エネルギーを柱とします」です。
省エネをすすめる活動の一環として、生活クラブ組合員向けに各地で「省エネ講座」が開催されています。
この講座をより身近に、そして積極的に地域で開催できるよう、生活クラブ生協の組合員自身が省エネ講座の講師になるための講座を開催しました。
エネルギーに関する取り組みの中でもっとも基本的で、誰にでもできるのが「省エネ」。
生活クラブのエネルギー分野での行動原則「エネルギー7原則」でも、最初にあるのが「省エネルギーを柱とします」です。
省エネをすすめる活動の一環として、生活クラブ組合員向けに各地で「省エネ講座」が開催されています。
この講座をより身近に、そして積極的に地域で開催できるよう、生活クラブ生協の組合員自身が省エネ講座の講師になるための講座を開催しました。
省エネ講座を各地でより積極的に
生活クラブの省エネ講座の様子は、過去にも記事で紹介したことがあります。
「目からウロコの話も!『省エネ講座』レポート」
「工作で自然エネルギーが身近に。夏休みの『親子講座』レポート」
さまざまな資料やゲームなども用いて、エネルギーのことを楽しくわかりやすく伝える内容が好評。エネルギー問題への関心の盛り上がりもあり、講座の需要は高まっています。
そこで、こうした講座をより身近に、そして積極的に各地域の生活クラブで開催できるよう、組合員自身が省エネ講座の講師となるための「養成講座」が開催されました。
「目からウロコの話も!『省エネ講座』レポート」
「工作で自然エネルギーが身近に。夏休みの『親子講座』レポート」
さまざまな資料やゲームなども用いて、エネルギーのことを楽しくわかりやすく伝える内容が好評。エネルギー問題への関心の盛り上がりもあり、講座の需要は高まっています。
そこで、こうした講座をより身近に、そして積極的に各地域の生活クラブで開催できるよう、組合員自身が省エネ講座の講師となるための「養成講座」が開催されました。
東京会場には50名近くが参加。関心の高さをうかがわせる
フリップボードを見ながら、気候の変動や家庭での省エネの工夫などについて話をする
関西と関東で開催された今回の養成講座。7月初めに行われた東京での講座には、主に東日本の各地から50人近くもの組合員の参加がありました。知らない同士の数名ずつのグループに分かれて、養成講座が始まります。
開会の挨拶の後、(株)生活クラブエナジーの船水香さんを講師に、実際の省エネ講座の内容を体験ワークショップ形式で学んでいきます。
まずは、講座で使うフリップボードの説明がありました。絵を参照しながら気候の変動や家庭での省エネの工夫などについて話すために使うものです。船水さんからは「例えば気候変動の話なら『最近ゲリラ豪雨が多くないですか』『農作物の採れる場所が変わってきていますよね』など、受講者の身近な話題と結びつけると興味を持ってもらいやすい」というアドバイスがありました。
普段からそうしたニュースに関心を持っておくことも必要なようです。
関西と関東で開催された今回の養成講座。7月初めに行われた東京での講座には、主に東日本の各地から50人近くもの組合員の参加がありました。知らない同士の数名ずつのグループに分かれて、養成講座が始まります。
開会の挨拶の後、(株)生活クラブエナジーの船水香さんを講師に、実際の省エネ講座の内容を体験ワークショップ形式で学んでいきます。
まずは、講座で使うフリップボードの説明がありました。絵を参照しながら気候の変動や家庭での省エネの工夫などについて話すために使うものです。船水さんからは「例えば気候変動の話なら『最近ゲリラ豪雨が多くないですか』『農作物の採れる場所が変わってきていますよね』など、受講者の身近な話題と結びつけると興味を持ってもらいやすい」というアドバイスがありました。
普段からそうしたニュースに関心を持っておくことも必要なようです。
省エネ講座で実施する「アンペアダウンゲーム」を実際に体験
「アンペアダウンゲーム」を体験
次は、省エネ講座でも人気の「アンペアダウンゲーム」を実際に体験。
各グループごとに1組のアンペアダウンカードを使い、家庭で一番電気を使う時期・時間帯を想定して、そのときに稼働している家電のカードを選択します。
カードをめくると、裏にはその家電の電気使用アンペア数(100W=1アンペア)が書いてあり、このアンペア数を足した数が、最大限に電気を使う時期・時間帯に必要なアンペア数=必要な契約アンペア数となります。
基本的に電力会社は契約アンペア数に合わせて発電しているので、各家庭で契約アンペアを下げることができれば、無駄な発電をなくすことができ、もちろん基本料金も下げられるという話がありました。
参加者たちはゲームを通じて、「アイロンやホットプレートなど、熱を発するものはアンペア数が高い」「家電を同時に使わなければ全体のアンペア数を下げられる」などの会話で盛り上がります。
こうしてグループで会話を楽しみながら気づきを得ていくことが、ゲームの目的でもあるということです。
次は、省エネ講座でも人気の「アンペアダウンゲーム」を実際に体験。
各グループごとに1組のアンペアダウンカードを使い、家庭で一番電気を使う時期・時間帯を想定して、そのときに稼働している家電のカードを選択します。
カードをめくると、裏にはその家電の電気使用アンペア数(100W=1アンペア)が書いてあり、このアンペア数を足した数が、最大限に電気を使う時期・時間帯に必要なアンペア数=必要な契約アンペア数となります。
基本的に電力会社は契約アンペア数に合わせて発電しているので、各家庭で契約アンペアを下げることができれば、無駄な発電をなくすことができ、もちろん基本料金も下げられるという話がありました。
参加者たちはゲームを通じて、「アイロンやホットプレートなど、熱を発するものはアンペア数が高い」「家電を同時に使わなければ全体のアンペア数を下げられる」などの会話で盛り上がります。
こうしてグループで会話を楽しみながら気づきを得ていくことが、ゲームの目的でもあるということです。
「省エネゲーム」は各チームごとに発表される省エネポイントが気づきに
「省エネゲーム」で家庭での省エネをシミュレーション
そのあとは、家庭での省エネを実際にシミュレーションしてみる「省エネゲーム」を体験しました。
とある家庭を想定し、300万円を元手に家電や車の買い替えや太陽光パネルの設置などを行って、10年後の光熱費の削減による収支とCO2の削減量を計算するゲームです。実際の講座でも省エネの内容の比較ができるよう2チーム以上で行うとよいそうですが、今回の養成講座では全9チームあったので、とても盛り上がりました。
「燃費のいい車に買い替えたほうがいいかな」「エアコンがあれがこたつは要らないかも?」「照明替えるのって大事ですよね」など、省エネに向けての各グループでの話し合いは熱を帯び、「この家電は静かでいいんですよ」「うちではエアコンはやめちゃいました」などといった経験談も盛んに飛び交っていたようです。
最後は、それぞれのグループの10年後の収支やCO2排出量をホワイトボードに記入して発表。他グループの工夫のポイントに、参加者は興味深そうに耳を傾けていました。
船水さんからは、このゲームをまたすぐに各地域の生協のメンバーで復習してみると理解が進み、実際の講座開催に役立つというアドバイスがありました。
そのあとは、家庭での省エネを実際にシミュレーションしてみる「省エネゲーム」を体験しました。
とある家庭を想定し、300万円を元手に家電や車の買い替えや太陽光パネルの設置などを行って、10年後の光熱費の削減による収支とCO2の削減量を計算するゲームです。実際の講座でも省エネの内容の比較ができるよう2チーム以上で行うとよいそうですが、今回の養成講座では全9チームあったので、とても盛り上がりました。
「燃費のいい車に買い替えたほうがいいかな」「エアコンがあれがこたつは要らないかも?」「照明替えるのって大事ですよね」など、省エネに向けての各グループでの話し合いは熱を帯び、「この家電は静かでいいんですよ」「うちではエアコンはやめちゃいました」などといった経験談も盛んに飛び交っていたようです。
最後は、それぞれのグループの10年後の収支やCO2排出量をホワイトボードに記入して発表。他グループの工夫のポイントに、参加者は興味深そうに耳を傾けていました。
船水さんからは、このゲームをまたすぐに各地域の生協のメンバーで復習してみると理解が進み、実際の講座開催に役立つというアドバイスがありました。
講師として話をしっかり伝えられるよう座学のポイントも学ぶ
「地球温暖化とエネルギー」について理解を深める
次は講師を一般社団法人グリーンファンド秋田の鈴木伸予さんにバトンタッチして、省エネを学ぶ座学の全体概要について説明がありました。
資料に沿って、「地球温暖化とエネルギー」について理解を深め、「省エネのポイント」を学びました。
省エネについて、日本の家屋では窓から熱が入ってくる割合が格段に大きいため窓の断熱が効果的であることなど、参加者にとっても知っているようで知らない発見が多かったようです。
講座を受ける人がなるほどと思えるようなポイントをきちんと伝えることが、省エネ講座の講師として大事だと感じられる内容でした。
次は講師を一般社団法人グリーンファンド秋田の鈴木伸予さんにバトンタッチして、省エネを学ぶ座学の全体概要について説明がありました。
資料に沿って、「地球温暖化とエネルギー」について理解を深め、「省エネのポイント」を学びました。
省エネについて、日本の家屋では窓から熱が入ってくる割合が格段に大きいため窓の断熱が効果的であることなど、参加者にとっても知っているようで知らない発見が多かったようです。
講座を受ける人がなるほどと思えるようなポイントをきちんと伝えることが、省エネ講座の講師として大事だと感じられる内容でした。
語れる人を増やし、省エネをより推進
最後は船水さんから、具体的な省エネ講座の進め方について説明がありました。
各地域の生活クラブで省エネについて語れる人が増えること、組合員自身がリーダーとなって講座を開催することが、省エネの普及にあたってとても大事であるということです。
その後の質疑応答でも、さまざまな熱心な質問が飛び交っていました。講座を受講した参加者には最後に修了証が授与されました。今後はここで学んだことを生かして、省エ各地域で開催する省エネ講座で、省エネについて伝えます。
各地域の生活クラブで省エネについて語れる人が増えること、組合員自身がリーダーとなって講座を開催することが、省エネの普及にあたってとても大事であるということです。
その後の質疑応答でも、さまざまな熱心な質問が飛び交っていました。講座を受講した参加者には最後に修了証が授与されました。今後はここで学んだことを生かして、省エ各地域で開催する省エネ講座で、省エネについて伝えます。
修了証を手にする参加者。これからは講師として、多くの人に「省エネ」を伝えていきます
東日本大震災直後は多くの人が意識していた省エネですが、最近ではまた意識が薄れているようにも見受けられます。
しかし、原発のない社会、CO2を減らせる社会に向けて、省エネの重要性は増すばかり。
生活クラブでは、省エネ講座の開催なども通じていっそうの省エネをすすめ、エネルギーを大量生産・大量消費する“ムダづかいの社会”から、“持続可能(=サステイナブル)な社会”への転換をはかっていきます。
東日本大震災直後は多くの人が意識していた省エネですが、最近ではまた意識が薄れているようにも見受けられます。
しかし、原発のない社会、CO2を減らせる社会に向けて、省エネの重要性は増すばかり。
生活クラブでは、省エネ講座の開催なども通じていっそうの省エネをすすめ、エネルギーを大量生産・大量消費する“ムダづかいの社会”から、“持続可能(=サステイナブル)な社会”への転換をはかっていきます。
【2019年8月22日掲載】