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ともに目標達成へ! 「生活クラブ2030行動宣言」生産者説明会を開催


オンライン視聴を含め、全国から約140人の生産者が説明会に参加しました

2022年8月8日、生活クラブ連合会は、東京都内で「生活クラブ2030行動宣言 生産者説明会」を開催しました。
この説明会は、国際目標であるSDGs(※1)の理念とともに、生活クラブが2030年までにめざす目標と具体的な取組みを、消費材(※2)を通じてつながる生産者と共有し、目標達成に向けて行動することを目的としています。生活クラブ連合会が主催で、オンライン視聴を含めて全国から139人(※3の生産者が参加し、今後の進め方について意見交換しました。

※1:SDGs(エス・ディー・ジーズ)は「誰一人取り残さない」という理念のもと、経済、社会、環境を軸にした17の大きな目標と、それに紐づいたターゲットという169の具体化した目標で構成されています。
※2:生活クラブでは、消費生活に必要な「材料」としての質を第一に考えて、扱うしなものを「商品」ではなく「消費材」と呼んでいます。
※3:終了後に行った限定録画配信では、173回視聴されました。

「生活クラブ2030行動宣言」で新たな課題に挑戦

生活クラブ2030行動宣言」(以下:「2030行動宣言」)はSDGsの理念に先んじて行なってきた活動から、さらに推進すべきことをまとめた宣言です。2022年6月には、それまでの8つの重要目標に加え、世界的・社会的ニーズから新たに3つの重要目標を採択、合わせて11の重要目標を掲げています。
 

目標を達成するには、生活クラブに関わるすべての人たちの連携が欠かせないことから、生産者に向けた説明会を開催する運びとなりました。
はじめに、生活クラブ連合会会長の村上彰一より、生産者に向けてのメッセージが伝えられました。

「生活クラブは2023年で創立55週年を迎えます。その間、社会の問題を解決しようと皆さんとともに走り続けてきました。『2030行動宣言』の11の目標は、今までの実績がベースになっています。とりわけ、気候危機、貧困やジェンダー平等、国内自給力アップへの3つの対策が急務となっています。これらの目標についても、ともに達成していきたいので、ぜひご協力をお願いします」
 

開会の挨拶で登壇する、生活クラブ連合会会長の村上彰一

危機の時代を乗り越えるため、積極的な協力が必要

次に登壇した、連合会企画部SR推進課の山本義美からは、「2030行動宣言」採択の背景となった「SDGs」や「パリ協定」の概要説明と、同宣言に新たに加わった3つの重要目標と4つの取組方針についての内容説明がありました。

そのうえで、「生産者の皆さんにご協力いただきたいこと」として、KPI(Key Performance Indicator:中間目標を表す指標)をもとに設定した目標例を提示。その実現可能性に応じて、KPIの2030目標をあらかじめA:2030目標設定、B:実績を毎年点検、C:可能になった段階で設定、の3つに分類していることが示されました。

例えば、重要目標3の取組方針4「生協事業のCO₂排出削減」では、これまでのCO₂排出量40%削減目標を引き上げ、「2013年度比でCO₂を45%削減とする」ことにレベルアップ。補足として、「現在の目標は、生活クラブの事業で排出するCO₂の削減に留めていますが、いずれは生産者が消費材を製造する際に排出するCO₂も削減目標に加えていく構想もあるため、各企業で使用エネルギーを把握し、削減方法を検討してほしい」といった要望も加えられました。

最後に、「SDGsは『危機の時代における羅針盤』です。国際機関からは、2030年までの“この8年が極めて重要”と言われています。持続する地球を未来の子どもたちにバトンタッチできるよう、ともに全力で取り組みましょう」と、目標達成への協力を呼びかけました。

対外的な情報発信で、新たなコミュニケーションを創出

情報企画部部長の山本江理からは、「2030行動宣言」を、生活クラブをまだ知らない方々に発信していく方法についての説明がありました。
具体的には、これまで子育て中の母親を中心にしていた情報発信を、子育てに携わる全ての人に向けて行なうこと、また、「つながるローカルSDGs」を合言葉に生活クラブ独自の活動を多くの人に広めていくことなどが挙げられました。

「これらの活動の背景には、生活クラブを通じて、想いのある人々をつなぎ、連帯の力で社会をより良い方向に変えていきたいという明確な目的があります」と強調。今後もあらゆる媒体で生活クラブの想いを伝えていく意向を示しました。
 
生活クラブ連合会情報企画部部長の山本江理

サステイナブルな社会に向けて、一歩踏み出す行動を


会場に集まった生産者の皆さん


「2030行動宣言」の目標達成に向けて、会場で参加した生産者の皆さんからは、自社での実践報告や今後の進め方についての質問、生活クラブ連合会への要望などが寄せられました。
せっけんの生産者からは、「安定供給などをめざし、洗濯用せっけんを中心に、原料の一部を国内原料に切り替えました」との報告がありました。


せっけんの生産者
 
山形県遊佐町の米の生産者は、「今後は、自治体や学校などと連携・情報共有をしながら、生産者が持っている強みを地元以外の地域にも広げていきたいです」と発言。
 

山形県遊佐町の米の生産者
また、雑貨の生産者からは、「消費材の包材で使用するポリエチレン袋を削減したいと考えています。包材を根本的になくすことについて、生活クラブが先頭に立ってやってほしいです」との要望が挙がりました。

ここに紹介した生産者の発言以外にも、アンケートを通じて多くの生産者からさまざまな意見や要望などが寄せられました。これらのアクションが目標の達成へとつながる一歩になります。

生活クラブは、新たに採択した「2030行動宣言」で、より難易度の高い今日的な課題への挑戦を宣言しました。この課題を克服していくため、これからも組合員や生産者とともに、サステイナブルな社会の構築に向けて全力で取り組みます。
【2022年9月16日掲載】

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