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生協の食材宅配【生活クラブ】
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生活クラブの豚肉は、なぜ「米育ち」なの?




生活クラブの豚肉は「日本の米育ち平田牧場 三元豚」です。提携生産者の平田牧場が、飼料用米を配合した飼料で豚を育てています。飼料用米をあたえるチャレンジをはじめたのは、今から約25年前のこと。どうしてお米をあたえるようになったのか、その理由を一緒に考えてみましょう。

お米の生産を守るためにはじまった飼料用米の取組み

お米を飼料に使うようになった目的は2つ。ひとつは豚や牛などが食べる穀物の多くを海外からの輸入に頼る状況を変えること。飼料の国内自給力の向上をめざしています。もうひとつは、使われていない田んぼの活用です。

2018年まで約50年にわたり、国は減反政策によってお米をつくる量を調整していました。お米をつくれない田んぼが増えていく中、生活クラブと平田牧場、お米の生産者が協力してはじめたのが飼料用米の取組みでした。
減反政策…お米の消費量の減少から、生産量を調整するための政策。

飼料用米を育てる田んぼに立つ看板(山形県遊佐(ゆざ)町)

お米を配合した飼料でよりおいしい豚肉に

「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」は3つの異なる品種の豚をかけ合わせた「三元交配豚(三元豚)」の肉です。今では一般的になりましたが、提携をスタートした約50年前は先進的な試みでした。

平田牧場の三元豚は、繁殖力と丈夫さ、おいしさをかねそなえたオリジナル品種。肉質の良さに定評のある黒豚(バークシャー)をかけ合わせているのが特徴です。さらにお米を配合した飼料をあたえることで、独特の甘みと旨みが加わり、脂身は舌先でさらりととろける食感になりました。
 

多くの組合員の利用で国内自給力アップ!

生活クラブでは、大切に育てられた豚を余すことなく利用できるよう「一頭買い」を基本としています。ブロック肉などの製造時に出る端肉はひき肉や切り落としとして活用。さらに冷凍の品目やウインナーなどの加工品もつくり、使用する部位のバランスを保っています。これらの品目は、組合員と生産者で話し合いを重ねつくってきた、日々の暮らしで使いやすいものばかり。「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」を利用し続けていくことは、豚はもちろん、お米の生産を守ることにもつながっています。
一頭買い…頭、内臓、皮を除いた枝肉すべてを利用すること。


\生活クラブのさらなるチャレンジ/
近年は需要の世界的な高まりなどから飼料用穀物の市場価格が高騰し、畜産や酪農家の経営を圧迫しています。飼料の国内自給は、ますます重要な課題になっています。現在、平田牧場の北海道の農場では輸入飼料のかわりに飼料用米を 124kg まで増やすチャレンジをしています。その結果を受け、そのほかの農場でも飼料用米を増やす検討をはじめたり、国産のトウモロコシの実をあたえる検討をしたりと、さらなる挑戦が続いています。
 

生活クラブの豚は、体調などに気を配りながら、健康に育てています。生産者の働く姿を動画で紹介しています。

自然の風や日光が入る豚舎で、ひとに接するような気持ちで豚を育てていく
食をつむぐ人たち・豚肉篇①
食をつむぐ人たち・豚肉篇②
「すすめ! 豚肉キャンペーン」実施中! 
豚肉を食べて自給力アップをすすめるため、「すすめ! 豚肉キャンペーン」を実施中! 豚肉と豚加工品、豚肉を使った一部惣菜などが、週替わりで特別価格になります。詳しくは「食べるカタログ」をご覧ください。
食の未来を支える基本の食材 ビジョンフード
牛乳・鶏卵・米・畜肉・農産物をビジョンフードと呼びます。これらが安定して生産され続けるには、食べる人、つくる人がともに食の未来を見通すビジョンが必要。ビジョンフードをおおぜいで食べることで、国内自給力の向上や生態系を守り、食の安全性を追求し、次世代の子どもたちが安心して健康に暮らしていく社会をめざします。
豚などにあたえる飼料の国内自給を追求しながら、国内の農業も守ります
生活クラブの提携生産者は互いに連携し、飼料の国内自給力の向上をめざしています。
たとえば、平田牧場の豚が飼料用米を食べ、その排せつ物を有機肥料として、同じ山形県の「庄内遊YOU米」の生産者が使用しています。こうした地域のなかで循環するしくみは、地域経済を支える取組みへと発展しています。

 

★生活クラブ食べるカタログ 2022年11月2回(45週)より転載しました。
 
【2022年10月25日掲載】

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