今年も被災地に寄り添い 支援を行ないました

東日本大震災から14年。道路などインフラの整備はすすんでいますが、暮らしの再建や子どもたちの健康と安全を守るには、まだ十分とはいえません。
2024年度も組合員のカンパをもとに、組合員の代表による宮城の被災地視察や甲状腺検査活動、リフレッシュツアーを実施。
加えて、能登半島地震・庄内豪雨災害などの支援も行ないました。
これからもおおぜいの組合員と力をあわせて、脱原発につながる活動を続けていきます。
2024年度も組合員のカンパをもとに、組合員の代表による宮城の被災地視察や甲状腺検査活動、リフレッシュツアーを実施。
加えて、能登半島地震・庄内豪雨災害などの支援も行ないました。
これからもおおぜいの組合員と力をあわせて、脱原発につながる活動を続けていきます。
カンパをもとにさまざまな活動を行なっています
生活クラブでは組合員からのカンパをもとに、困難や不安を抱える人への息の長い支援として、2025年までを想定した活動を展開しています。カンパ基金残高が無くなると想定される今後の活動については、各機関会議等で協議しています。現在、カンパ募集は行なっていません。これまでのカンパ残金は「災害復興支援カンパ基金」として管理しています。現段階で新たにカンパ(東日本大震災にかかわる)を募集する予定はありません。支援活動の状況と基金の収支については、年1回「復興支援ニュース」を発行、連合会公式WEBサイト上でも報告していきます。

●2024年度のカンパ基金実績は、2025年3月までの支援活動を計画どおり実施した場合の見込み金額となっています。(2024年11月末現在) ●「被災地視察」については、2024年度は宮城県エリアのみで開催しました。
●2025年度使途計画に基づき、継続した支援活動をおこないます。
宮城の被災地を訪問しました
2024年10月11日(金)~10月12日(土)
地震と被害の大きさをあらためて実感
地震と被害の大きさをあらためて実感

佐野 めぐみさん(生活クラブ神奈川)
今回初めて、震災遺構の門脇小学校を訪問しました。ガイドの方が当時を思い出しながら、また聞いたことを正確に伝えようと丁寧にお話くださったのが印象的でした。
プロジェクションマッピングで地震の大きさを伝える展示では、「東日本大震災がどれだけ広範囲で、とても大きな地震だったのか!」ということがよくわかりました。校内にあった詩の内容に胸が痛くなり、「復興はまだまだなのだ」と強く思いました。より多くの方に訪れて欲しい場所でした。また、現地の支援団体である「WATALIS」「うみねこ」と生産者の「高橋徳治商店」に再訪問し、現状の様子をお聞きすることができました。今回の訪問を、今後の活動に活かしていきたいと思います。

石巻市の門脇小学校では当時の甚大な津波被害を伝える数々の展示物を視察(上)。また、亘理郡(左)と女川町(右)で活動する支援団体を訪問し、代表者と懇談しました
子どもたちの未来を守る継続的な甲状腺検査
生活クラブは、福島第一原発事故で放出された放射能の影響による子どもたちの甲状腺がんを懸念し、2012年から独自の甲状腺検査活動を継続。2023年度は18地域の生活クラブで実施し、280人の子どもが受診しました。
2024年11月30日に開催された活動報告会では、2名の講師が登壇し、組合員など50名以上が参加しました。
*詳しくはこちらから
子どもの甲状腺検査活動(2023年度)・保養活動の報告会を開催しました(2024年12月27日掲載活動レポート)
2024年11月30日に開催された活動報告会では、2名の講師が登壇し、組合員など50名以上が参加しました。
*詳しくはこちらから
子どもの甲状腺検査活動(2023年度)・保養活動の報告会を開催しました(2024年12月27日掲載活動レポート)

2024年に発生した日本各地の災害についても支援カンパを募り、被災地で支援活動を実施
2024年1月1日
能登半島地震

炊き出しの材料を運び込んでいる様子
2024年1月に発生した能登半島地震の支援活動については、組合員からのカンパを原資として共生地域創造財団と連携して支援活動に取り組みました。発災直後は、緊急の物資支援と、人員派遣の支援活動を行ないました。その後は、被災者からの要望を聞き取り継続的に物資支援や炊き出しの材料提供などを行なっています。
■ 能登半島地震復興支援カンパ2024年度収支報告

【訂正】組合員のみなさまに配布済みの『生活クラブOPINION』2025年3月3回号の紙面に掲載した「能登半島地震復興支援カンパ2024年度収支報告」の表の数字が三ヶ所誤っていました。
・項目「収入(カンパ、他団体寄付)」と「支出計」の実績(金額)
✕ 854,428,449円 → ◯ 85,428,449円
・項目「日生協寄付」の実績(金額)
✕ 11,428,429円 → ◯ 11,428,449円
このウェブ記事に転載した表の数字も上記のとおり読み替えてください。
以上、訂正しお詫びいたします。(2025年3月6日追記)
能登半島地震

炊き出しの材料を運び込んでいる様子
2024年1月に発生した能登半島地震の支援活動については、組合員からのカンパを原資として共生地域創造財団と連携して支援活動に取り組みました。発災直後は、緊急の物資支援と、人員派遣の支援活動を行ないました。その後は、被災者からの要望を聞き取り継続的に物資支援や炊き出しの材料提供などを行なっています。
■ 能登半島地震復興支援カンパ2024年度収支報告

【訂正】組合員のみなさまに配布済みの『生活クラブOPINION』2025年3月3回号の紙面に掲載した「能登半島地震復興支援カンパ2024年度収支報告」の表の数字が三ヶ所誤っていました。
・項目「収入(カンパ、他団体寄付)」と「支出計」の実績(金額)
✕ 854,428,449円 → ◯ 85,428,449円
・項目「日生協寄付」の実績(金額)
✕ 11,428,429円 → ◯ 11,428,449円
このウェブ記事に転載した表の数字も上記のとおり読み替えてください。
以上、訂正しお詫びいたします。(2025年3月6日追記)
2024年7月25日
庄内豪雨災害

浸水で田んぼに機械が入れなくなったため、板を渡し手作業で稲刈りを実施
2024年7月25日に、山形県庄内地域で発生した記録的豪雨により甚大な被害を受けた地域の復旧・復興支援の一環として、組合員から「庄内豪雨復興支援カンパ」を募りました。お見舞い金や義援金の他、人的支援として、生活クラブ連合会と地域の生活クラブの職員・組合員あわせて延べ作業人数256名が、8月31日より10月15日までの約1ヶ月半(46日間)に渡り、被災地を訪れ、がれきや流入した土砂の撤去などの作業を行ないました。
■ 庄内豪雨復興支援カンパ2024年度収支報告

庄内豪雨災害

浸水で田んぼに機械が入れなくなったため、板を渡し手作業で稲刈りを実施
2024年7月25日に、山形県庄内地域で発生した記録的豪雨により甚大な被害を受けた地域の復旧・復興支援の一環として、組合員から「庄内豪雨復興支援カンパ」を募りました。お見舞い金や義援金の他、人的支援として、生活クラブ連合会と地域の生活クラブの職員・組合員あわせて延べ作業人数256名が、8月31日より10月15日までの約1ヶ月半(46日間)に渡り、被災地を訪れ、がれきや流入した土砂の撤去などの作業を行ないました。
■ 庄内豪雨復興支援カンパ2024年度収支報告

生活クラブは共生地域創造財団を通じて被災地での支援活動をしています

公益財団法人共生地域創造財団は、生活クラブ、グリーンコープ共同体とNPO法人ホームレス支援全国ネットワークが協力し、東日本大震災の支援活動のために設立。災害直後の緊急支援から復興後の地域づくりまで、現地の団体と連携して行なっています。東日本大震災以外の全国各地の災害への支援活動も実施しています。
東日本大震災関連の支援活動
帰還困難区域の解除がすすむ福島県にて、現地職員により共生地域創造財団の支援活動が行なわれています。二本松市にある復興公営住宅は浪江町からの避難者の方々が暮らしています。帰りたくても帰れない事情を抱えた方々と周辺地域をつなぐ「おしゃべり会」を開催し、交流の輪が広がっています。

復興住宅石倉団地( 二本松市)でのおしゃべり会
みなさんの力で活動が支えられています
支援団体の活動を紹介
東日本大震災後、生活クラブは共生地域創造財団を通じて、東北地方でさまざまな活動をしている団体を支援してきました。
一般社団法人 WATALIS(宮城県亘理郡)
多様な住民たちと力をあわせ地域社会づくりをめざす
多様な住民たちと力をあわせ地域社会づくりをめざす

代表理事 引地 恵さん
WATALISは、震災後に地域の女性達が立ち上げた団体です。全国の箪笥に眠る着物を手しごとで小物に再生するほか、コミュニティカフェでワークショップやお茶会を開催し、震災で崩壊した地域コミュニティ再構築に取り組んできました。
3年前から遊休農地で野菜づくりや養蜂を始め、社会福祉法人と協働で生産物を商品化。今年は竹害対策として竹炭づくりにもチャレンジし、持続可能な地域共生社会づくりをめざしています。

地域住民とともに竹を炭化し、CO₂排出量削減にも取り組んでいます
一般社団法人 コミュニティスペースうみねこ(宮城県女川町)
女川の人がつながる場をつくり地域社会を守りたい
女川の人がつながる場をつくり地域社会を守りたい

代表理事 八木 純子さん
東日本大震災で甚大な被害を受けた女川町で活動しています。地域の方が生きがい・やりがいになる場所、訪れる方が何かを持ち帰る場所として「ゆめハウス」を運営しています。ハード面では素敵な街づくりが行なわれ、観光客が訪れるようなイベントが毎週のように行なわれる一方で、住民は高齢化がすすみ、疎外感を持たれる方も多いのが現状です。
現在は女性の雇用と地域づくりや、地域の世代間交流などに力を注いでいます。

地域の高齢者が新聞紙で紙袋をつくっている様子
福島と私たちをつなぐ「生活クラブ ひまわりプロジェクト」
復興へ向けてひまわりを育てませんか
「ひまわりプロジェクト」では、みなさんが育てたひまわりの種を使い、福島県のNPO法人シャロームで障がいのある人たちが加工品をつくっています。地域の復興支援に役立つ活動です。
東日本大震災前、シャロームは福島県内でひまわりを育てていましたが、福島第一原発事故により不可能に。生活クラブでは2014年度から一部の地域の組合員が栽培に参加、2022年から全体化しました。ひまわりを育て、福島の復興を支えませんか。
※今回のプロジェクト費用は、災害復興支援カンパ基金から拠出します
■参加方法
ひまわりプロジェクト専用のWEBフォームから必要事項を記入して参加申し込みをしてください。1口6粒入り。1回の申し込みで3口まで可能です。
■申し込み締め切り 3月25日(火)
■申し込みはこちらから
生活クラブ ひまわりプロジェクト
※応募多数の場合は、抽選となることがあります。
※福祉クラブ、京都エル・コープ、エスコープ大阪では実施しません
東日本大震災前、シャロームは福島県内でひまわりを育てていましたが、福島第一原発事故により不可能に。生活クラブでは2014年度から一部の地域の組合員が栽培に参加、2022年から全体化しました。ひまわりを育て、福島の復興を支えませんか。
※今回のプロジェクト費用は、災害復興支援カンパ基金から拠出します
■参加方法
ひまわりプロジェクト専用のWEBフォームから必要事項を記入して参加申し込みをしてください。1口6粒入り。1回の申し込みで3口まで可能です。
■申し込み締め切り 3月25日(火)
■申し込みはこちらから
生活クラブ ひまわりプロジェクト
※応募多数の場合は、抽選となることがあります。
※福祉クラブ、京都エル・コープ、エスコープ大阪では実施しません
★『生活クラブOPINION』 2025年3月3回(11週) 掲載記事を転載しました。
【2025年3月3日掲載】