韓国の生協の食材が食べられる「味の文化交流」ってどんなもの?


生活クラブは韓国ドゥレ生協連合会(以下、ドゥレ生協)と長く交流を続けています。「味の文化交流」もその一つで、ドゥレ生協で取り組む「生活材」を生活クラブ組合員が利用できる機会をつくっています。一体どんなつながりから生まれたのでしょうか。
※ドゥレ生協では共同購入する品物を「生活材」と呼んでいます。
生活クラブとよく似ている!ドゥレ生協の理念
ドゥレ生協は、1997年に7つの生協による組織「生協首都連合会」から始まり、現在は28の会員生協が参加しています。「ドゥレ」とは韓国固有の言葉で、日本語の「結(ゆい)」※を意味します。生活クラブにとても近い理念を持つ生協で、人と自然が共生できる地域循環農業と、環境に配慮した暮らしをめざして、組合員と生産者が「生活材」を共同購入しています。
※主に農村で行なわれた協同労働の一形態で、労力を交換し農作業や家の普請を助けあうことなどを指します
ドゥレ生協「生活材」の原則(一例)
● 食料の自給率を高める
● 産直取引にもとづいた、化学合成農薬を使わない農産物などの普及
● 生活材の価格は、生産者と組合員がお互いに話しあって決める
● 組合員が参加する生活材の開発と利用結集を行なう
※主に農村で行なわれた協同労働の一形態で、労力を交換し農作業や家の普請を助けあうことなどを指します
ドゥレ生協「生活材」の原則(一例)
● 食料の自給率を高める
● 産直取引にもとづいた、化学合成農薬を使わない農産物などの普及
● 生活材の価格は、生産者と組合員がお互いに話しあって決める
● 組合員が参加する生活材の開発と利用結集を行なう





ドゥレ生協の「生活材」を扱っている店舗。生活クラブの店舗「デポー」※のように、さまざまな食品や生活用品が並びます
※東京、神奈川、千葉、埼玉で展開
※東京、神奈川、千葉、埼玉で展開
韓国の食べ物を通じて日韓の交流をもっと広げたい
生活クラブと韓国とのつながりは長く、1983年から韓国の協同組合との交流をスタート。その後、韓国で次々と生協が生まれる中、各地域の生活クラブでも組合員どうしの交流や韓国の生協職員の研修を受け入れ、2008年からは連合会の交流も始まりました。
しかし地道な交流がすすむ一方で、日韓両政府の関係は次第に悪化。両国間の市民感情も冷えこんでいきました。そこで生活クラブは、食を通じて市民同士の共感と連帯感を広げていこうと、2016年に「味の文化交流」を初めて実施。生活クラブの組合員がドゥレ生協の「生活材」を注文し、食べて味わう文化交流です。
このほか、福島第一原発事故を受け、ドゥレ生協は2013年に福島県の子どもたちを受け入れる生活クラブのリフレッシュツアーにも協力。組合員だけでなく、提携生産者たちによる生活クラブ親生会とドゥレ生産者会の交流も行なわれています。
しかし地道な交流がすすむ一方で、日韓両政府の関係は次第に悪化。両国間の市民感情も冷えこんでいきました。そこで生活クラブは、食を通じて市民同士の共感と連帯感を広げていこうと、2016年に「味の文化交流」を初めて実施。生活クラブの組合員がドゥレ生協の「生活材」を注文し、食べて味わう文化交流です。
このほか、福島第一原発事故を受け、ドゥレ生協は2013年に福島県の子どもたちを受け入れる生活クラブのリフレッシュツアーにも協力。組合員だけでなく、提携生産者たちによる生活クラブ親生会とドゥレ生産者会の交流も行なわれています。

2013年に韓国で開催されたリフレッシュツアー。言葉の違いを乗り越え、子どもたちも交流を楽しみました

今回お届けする「参鶏湯」の製造元工場を視察しました
韓国ならではの味を楽しみ、国を超えてお互いの文化を知るきっかけに
これまでに生活クラブとドゥレ生協は何度か「味の文化交流」を行ない、日本でもなじみのあるコムタンやトッポキ、味付韓国海苔など、韓国ならではの味を届けてきました。コロナ禍でいったん休止していた時期もありました。
今回は寒い時期にぴったりの参鶏湯(サムゲタン)をお届け。韓国産の原料のみを使い、丸鶏を煮込んだボリュームのあるスープです。ドゥレ生協の食材を食べて交流に参加し、国を超えてお互いの文化を知るきっかけにしていきましょう。
今回は寒い時期にぴったりの参鶏湯(サムゲタン)をお届け。韓国産の原料のみを使い、丸鶏を煮込んだボリュームのあるスープです。ドゥレ生協の食材を食べて交流に参加し、国を超えてお互いの文化を知るきっかけにしていきましょう。

参鶏湯(サムゲタン)

戦争のない世界をめざし、多様な国・民族との相互理解を深める
生活クラブでは理念を同じくする海外の生協と連携しています。
お互いの活動を学び合うさまざまな形の交流を通じ、相互に理解を深めています。
生活クラブでは理念を同じくする海外の生協と連携しています。
お互いの活動を学び合うさまざまな形の交流を通じ、相互に理解を深めています。

★生活クラブ食べるカタログ 2026年1月2回(02週)より転載しました。
【2025年12月22日掲載】