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竹製の漁具(プラヤン)でえびを収穫する様子(産地写真提供:©オルター・トレード・ジャパン)
※「有頭エコシュリンプ」をはじめ他にも種類があります。
エコシュリンプ
粗放養殖によるブラックタイガー
生活クラブの「エコシュリンプ」は、インドネシアの自然環境を活かした「粗放養殖」で育てられます。
輸出向けエビの産地では、大規模な養殖池を造成し、人工飼料や抗菌性物質などの薬剤も使う「集約型養殖」が多くみられます。
これに対してエコシュリンプは、産地の自然環境を活かし、現地の人々の生活環境にも配慮した持続可能な養殖方法で生産されています。
【生産者】株式会社オルター・トレード・ジャパン(ATJ)
生活クラブの「エコシュリンプ」は、インドネシアの自然環境を活かした「粗放養殖」で育てられます。
輸出向けエビの産地では、大規模な養殖池を造成し、人工飼料や抗菌性物質などの薬剤も使う「集約型養殖」が多くみられます。
これに対してエコシュリンプは、産地の自然環境を活かし、現地の人々の生活環境にも配慮した持続可能な養殖方法で生産されています。
【生産者】株式会社オルター・トレード・ジャパン(ATJ)
エコシュリンプは、インドネシアの3地域で投薬や人工飼料にたよらない粗放養殖で育てられたブラックタイガーです。養殖池で自然発生するプランクトンなどを食べて育った、自然環境に調和したエビです。
稚エビを放流後、おおよそ3~6か月育てます。収穫後、産地で加工してすぐに凍結するので鮮度がよく、エビ本来のおいしさが味わえます。品質保持のためにグレーズ(氷で表面に被膜をつくること)を厚めにかけ、エビそのものには保水剤や変色防止剤などは一切添加していません。
自然環境にやさしい養殖方法
広く流通している一般的な輸入エビは、人工的な飼料や抗菌性物質を使う「集約型養殖」によるものが多く、排水による水質汚染が産地で問題になることがあります。また養殖池を作るために、多様な生物を育み豊かな自然環境をもたらすマングローブの林が伐採されることもあるようです。
一方、生活クラブのエビは、周囲にマングローブが生える自然環境を活かした養殖池で育ち、人工飼料や薬剤の使用に頼る必要がありません。
生活クラブの養殖エビを食べることで集約型養殖の広がりを防ぐとともに、産地の自然環境の保護にもつながり、将来にわたる持続的な生産を支えます。
一方、生活クラブのエビは、周囲にマングローブが生える自然環境を活かした養殖池で育ち、人工飼料や薬剤の使用に頼る必要がありません。
生活クラブの養殖エビを食べることで集約型養殖の広がりを防ぐとともに、産地の自然環境の保護にもつながり、将来にわたる持続的な生産を支えます。
竹製の漁具(プラヤン)でえびを収穫する様子(産地写真提供:©オルター・トレード・ジャパン)
インドネシアの養殖池※の周囲に自生するマングローブ。マングローブは熱帯地域で海水と淡水が混じり合うところに生える植物の総称で、エビや魚などの住みかになるなど、生態系にとって大切な場所です。
※生活クラブの「エコシュリンプ」の産地です。
※生活クラブの「エコシュリンプ」の産地です。
食べればわかる! 産地1回凍結だからおいしい!
収穫から4℃以下で管理し、製品化までの時間を極力短くすることで鮮度を保っています。産地で1尾ずつ凍らせて出荷され、組合員の手元に届くまで新鮮さはそのまま、一度も解凍されることはありません(産地1回凍結)。
これに比べて、一般的な市販の輸入エビは、コスト削減のために数十尾のブロック凍結で輸送され、国内で解凍・再凍結して流通していることが一般的だといわれます。その過程でエビの旨みが水分とともに減ってしまうことも考えられます。
これに比べて、一般的な市販の輸入エビは、コスト削減のために数十尾のブロック凍結で輸送され、国内で解凍・再凍結して流通していることが一般的だといわれます。その過程でエビの旨みが水分とともに減ってしまうことも考えられます。
ブラックタイガーは高たんぱく・低脂質で、しっかりとした食感が特徴です。ビタミンEが含まれることも重要です。ビタミンEは抗酸化作用や免疫力を高める働きがあることが知られています。脂溶性なので、フライや炒め物にすると体内への吸収率が高まります。エビフライが大好きな子どもたちから、カロリーが気になる大人まで、幅広い世代のみなさんにおすすめの食品です。
★エビのおいしさを楽しむレシピ満載!
生活クラブ「ビオサポレシピ」…「エビのレシピ」一覧はこちら
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不必要な抗菌性物質、食品添加物は使わない!
稚エビを養殖池に投入した後は抗菌性物質を使用していません。
また加工に際して食品添加物のpH 調整剤や酸化防止剤、調味料(アミノ酸など)は使っていません。
それに対し、市販のエビでは、養殖時に抗菌性物質が使われることがあります。またプリプリした食感や旨みを補うため、あるいはエビが黒くなるのを防ぐために、調味料や食品添加物を使用した製品が一般的です。
また加工に際して食品添加物のpH 調整剤や酸化防止剤、調味料(アミノ酸など)は使っていません。
それに対し、市販のエビでは、養殖時に抗菌性物質が使われることがあります。またプリプリした食感や旨みを補うため、あるいはエビが黒くなるのを防ぐために、調味料や食品添加物を使用した製品が一般的です。
生産者の顔がわかるから安心!
インドネシアのエコシュリンプ生産者は約1,000人。生産し加工し製造する人がすべて明らかなので、話し合いや交流もできて、消費材のさらなる改善や信頼関係を築くことができます。
エコシュリンプを収穫するインドネシアの生産者。
インドネシアから届くまで
※「有頭エコシュリンプ」をはじめ他にも種類があります。
エコシュリンプを食べ続けることで守れた環境
生産者から
株式会社オルター・トレード・ジャパン(ATJ)
若井 俊宏 さん
若井 俊宏 さん
インドネシアで粗放養殖されたブラックタイガーをエコシュリンプとして開発したのは1992年です。
当時の日本は世界一のエビ消費国で、東南アジアでは日本向けのエビをつくるために、マングローブを伐採して集約型養殖が行なわれていました。集約型養殖では抗菌性物質が使われるのが一般的で、食品への残留が懸念されていました。しかしこのような問題は、日本の多くの消費者には知らされないまま食べられているのが実態でした。
オルター・トレード・ジャパンは、産地の環境に負荷をかけず安心して食べられるエビを探し、インドネシアで粗放養殖している生産者と出会ったのです。
当時の日本は世界一のエビ消費国で、東南アジアでは日本向けのエビをつくるために、マングローブを伐採して集約型養殖が行なわれていました。集約型養殖では抗菌性物質が使われるのが一般的で、食品への残留が懸念されていました。しかしこのような問題は、日本の多くの消費者には知らされないまま食べられているのが実態でした。
オルター・トレード・ジャパンは、産地の環境に負荷をかけず安心して食べられるエビを探し、インドネシアで粗放養殖している生産者と出会ったのです。
産地とのかかわりを強めるために、2000年に現地法人のオルター・トレード・インドネシア(ATINA)社を設立。2005年には直営の加工工場を立ち上げて、生産者から加工・輸出、輸入まで一貫した体制を整備しました。現在、指定生産者は約1,000人です。インドネシアでは宅地開発が進んでいますが、エコシュリンプを食べ続けることで産地のマングローブを守ることができていると思います。
これからは養殖池の上流域をふくめた環境を、次世代につなぐためにインドネシアの人々と活動できればと考えています。
これからは養殖池の上流域をふくめた環境を、次世代につなぐためにインドネシアの人々と活動できればと考えています。
★このページの記事は『生活クラブOPINION』 2018年11月4回号を転載・再構成したものです。
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